あなたがUbuntuを使う100の理由

2007/06/11 15:50

このブログでは、「あなたがUbuntuを使う100の理由」として、以下のような項目をひとつひとつ書いていくことにします。

0. Ubuntuって何?
_____________________________

        
  1. Windowsと同じです。
  2.     
  3. Windowsではありません。
  4.     
  5. なによりも安全。
  6.     
  7. 早い。
  8.     
  9. 基本的にこわれません。
        
  10.     
  11. 昔の機械も復活します。
  12.     
  13. あなたのマシンでも使えます。
        
  14.     
  15. 無料です。
  16.     
  17. インストール前に試せます。
  18.     
  19. 実績と歴史があります。
  20.     
  21. 最新です。
  22.     
  23. かんたんです。
  24.     
  25. Windowsと併用できます。
  26.     
  27. Macintoshと併用もできます。
  28.     
  29. Windowsのソフトを動かすこともできます。
  30.     
  31. ほとんどのデータは共通して使えます。
  32.     
  33. インストールはWindowsよりもかんたんです。
  34.     
  35. インストールしてすぐに使えます。
  36.     
  37. ネットワークもつながります。
  38.     
  39. 周辺機器もだいじょうぶです。
        
  40.     
  41. デスクトップやインターフェイスを自分の好みに変えられます。
  42.     
  43. アクセサリーも豊富です。
        
  44.     
  45. 好みに応じて環境を変えられます。
        
  46.     
  47. フォントがきれいです。
  48.     
  49. MSゴシックやMS明朝も、必要なら使えます。
        
  50.     
  51. 日本語入力・変換もスムーズです。
  52.     
  53. 3DデスクトップもOK。
  54.     
  55. 無料のアプリケーションが豊富です。
  56.     
  57. 再起動は不要です。
  58.     
  59. アプリケーションは常に最新です。
  60.     
  61. 開発の最前線も試せます。
        
  62.     
  63. Web閲覧は非常に安全です。
  64.     
  65. メールのやりとりも自由自在。
  66.     
  67. OutLookにも互換性があります。
  68.     
  69. ホームページもすぐにつくれます。
  70.     
  71. サイト管理は「超」がつくほどかんたんです。
  72.     
  73. フォルダを共有して能率アップ。
        
  74.     
  75. OpenOfficeで仕事がはかどります。
  76.     
  77. そのほかにもオフィスソフトの選択肢があります。
  78.     
  79. 高度な画像処理ができます。
  80.     
  81. イラストも描けます。
        
  82.     
  83. PDFファイルを使いましょう。
  84.     
  85. スペルチェッカーで英語は完璧?
  86.     
  87. お蔵入りの文書を検索できます。
  88.     
  89. 動画の閲覧はスムーズ。
  90.     
  91. 音楽は聞き放題。
        
  92.     
  93. CD、DVDの読み書きもかんたん。
  94.     
  95. 動画編集もできます。
        
  96.     
  97. 音楽制作もできます。
        
  98.     
  99. チャットもできます。
  100.     
  101. iPodも使えます。
        
  102.     
  103. 古いソフトやデータはエミュレータで動かせます。
        
  104.     
  105. ゲームも楽しめます。
        
  106.     
  107. BitTorrentで何でも落とせます。
  108.     
  109. ハードディスクの管理はわかりやすい。
  110.     
  111. トラブルが起こっても安心です。
  112.     
  113. 将来性があります。
  114.     
  115. 公式機関が次々採用を決めています。
  116.     
  117. Microsoft謹製ではありません。
  118.     
  119. コンプライアンスを高めます。
「100の理由」といいながら60項目しかありませんが、書きながら増えていくはずなので、最終的には100項目になると予想しています。





Ubuntuとは?

2007/06/12 00:48

あちこちで詳しい解説があるので、細かいことはそちらを見てもらいましょう。たとえば、

要は、Ubuntuを入れると
などなど、嬉しいことがいっぱい起こるソフトだということです。最大の利点は、Windowsを使わずにすむことです。けれど、同時に最大の弱点は、Windowsを使わないこと。けれど、全体的にはメリットの方が大きいはずです、きっと。

たぶん、あなたのパソコンでもすぐにUbuntuを走らせることができるはずですよ。





UbuntuはWindowsと同じです。

2007/06/12 23:48

「同じ」というとちょっとちがうのですが、OSといわれてもピンとこない人には、とりあえず「UbuntuはWindowsだ」と思ってもらったらいいでしょう。と書くと、「Windowsといったらパソコンのことだろう」と、自分の使っているパソコンの機械を思い浮かべられる方もいるかもしれません。いいえ、物体としてのパソコンは、あくまでパソコンです。x86マシンとかAT互換機とかPCとかいろいろ表現方法はあるでしょうが、とりあえずそれは、部品の集合体であり、ハードウェアです。

Windowsは、ソフトウェアです。パソコンにインストールされたプログラムです。プログラムが入っていないパソコンは、ただの箱、あるいは電子部品の塊です。このパソコンを動作させるのが、WindowsのようなOSです。で、Ubuntuは、そういったプログラムなのです。

あなたのパソコンからWindowsを抜いたら、パソコンは動作しません。これにWindowsをインストールすると、はじめて動作するようになります。しかし、Windowsの代わりにUbuntuをインストールしても、あなたのパソコンは動作するでしょう。つまり、あなたのお持ちのパソコンは、実はWindowsでも何でもなく、単なるハードウェアなのです。そこにたまたまWindowsをインストールしてあるから、あなたは、「自分のパソコンはWindowsだ」とおっしゃるのです。

けれど、そこにUbuntuをインストールすることもできるのです。そして、Ubuntuをインストールしたら、あなたのパソコンはもっと使いやすくなるかもしれません。Windowsにできることは、ほとんどUbuntuにもできるのです。いや、その多くは、Windows以上によくできるのです。

Windowsの代わりになるOSが手を伸ばせばそこにあるのに、なぜあなたはそれを使ってみようとしないのでしょう。言うことをきかないWindowsに腹を立てるぐらいなら、別のOSを試せばいいのです。これこそが、あなたがUbuntuを使うべき理由のその第一です





Ubuntuは、Windowsではありません。

2007/06/13 11:00

「UbuntuがWindowsと同じなら、わざわざWindowsからUbuntuにスイッチする必要はないじゃないか?」というのが、昨日のエントリーを読んだ方の素朴な印象でしょう。たしかに、電子部品の塊であるパソコンを便利な道具に変えるためのソフトウェアであるという意味においては、WindowsもUbuntuも同じです。WindowsでもUbuntuでも、ワープロや表計算、ウェブ閲覧やメールのやりとり、動画や音楽、などなど、パソコンを使ってやりたいこと、できることも大差ないでしょう。そういう面でも、WindowsとUbuntuは同じようなものです。

けれど、決定的に違う面も多いのです。Ubuntuは、Windowsとは全く違った優れものだということが、こういった特徴を知れば理解できるでしょう。

これ以外にも、数多くの優れた点が、Ubuntuには存在します。明らかにWindowsよりも優れたOS、これが、あなたがUbuntuを使うべき理由の第2なのです。





Ubuntuは、何より安全です

2007/06/14 09:12

どんな特徴よりも、まず、このセキュリティの高さだけで、あなたがWindowsをやめてUbuntuにスイッチする意味があります。

Windowsには、ほかのOSにない危険性が存在します。その理由は、技術的なことから社会的なことに至るまでさまざまですが、分析しようがしまいが、ともかく危険なものは危険なのです。

「コンピュータを使う以上、ある程度のリスクはしかたないさ」と、多くの人があきらめていないでしょうか。いいえ、Ubuntuを使えば、リスクをぐっと下げることができます。Ubuntuを通常に使用していてウィルスに感染することは、ほとんどありません。

Windowsなら、まずウィルス対策ソフトをインストールし、こまめにアップデートし(おまけに毎年の請求書に対応し)、定期的にウィルススキャンやスパイウェアのスキャンをかけ、その上でなお、毎日びくびくしながら過ごさなければいけません。Ubuntuでは、ウィルス対策ソフトは不要です。なにも、特別なことはしなくていいのです。

もちろんWindowsでもUbuntuでも、パスワードの漏洩などの不注意があれば危険になることはかわりません。危ないサイトには近付かないとか、正体不明のファイルには触らないなどの一般的な注意事項を守ることを前提とし、その上で、UbuntuのほうがWindowsよりもはるかに安全だということなのです。

セキュリティ対策にかかるコストと、いったんウィルスやスパイウェアに感染したときに発生する損失を考えれば、安全なOSに転換するべきなのは当たり前、むしろ、危険なOSを使いつづけるのは理解できないことになります。これが、あなたがUbuntuを使うべき第3の理由です。





Ubuntuは、早い。

2007/06/15 16:34

同じ機械にWindowsをインストールした場合とUbuntuをインストールした場合では、同じような処理をした場合、処理速度はUbuntuのほうが早くなる場合が多いようです。ベンチマークテストをすればはっきりするはずなのですが、そうでなくとも体感的には明らかにUbuntuのスピードの方が上です。

これは、Ubuntuが安全だということも関係が深いことです。というのは、たとえばWindows XPをインストールした直後のパソコンは、気持ちよくすいすいと動いてくれます。ところがこれにウィルス対策ソフトやスパム対策ソフトをインストールすると、これらが常駐するせいで、システムの立上りが遅くなり、その後も処理速度が全体的に低下するように感じられます(これはこういった対策ソフトの種類にも夜のかもしれませんが)。ウィルス対策ソフトが基本的に必要のないUbuntuでは、こういった速度低下は起こりません。

さらに、Windowsの場合、使っているうちにだんだん処理速度が落ちてくるのが普通です。ウィルスやスパイウェアに感染すれば急激に遅くなるのはもちろんですが、そうでなくとも1年も使っていると、あちこちにゴミが溜ってきて、全体的に動きが鈍くなることが多いようです。大掃除の方法もあるのですが、効果があまり見られません。
それに比べれば、Ubuntuは長いこと使っても処理速度は落ちてきません。プログラムやファイルの管理方法がまったく異なるので、こういうことになるようです。

ひとつひとつのアプリケーションの処理速度はOSよりもその個別のプログラムの性能によることが多いのでWindowsとUbuntuの比較は一概にできません。けれど、たとえば互換性のあるワープロソフトであるMS WordとOpenOfficeを比べた場合、短い文書では処理速度に差は出ませんが、数十ページにも渡るドキュメントを作った場合には、歴然と違いがあらわれます。このような長文では、MS Wordは急激に処理速度を落としてしまうのです。

Windowsは、どちらかというとハードウェアの進歩に大きく負担をかぶせた設計思想でつくられているようです。これはたしかにハードウェアの性能が日進月歩の現代では必ずしも誤った発想ではないのですが、だからこそ、同じ性能のハードウェアにインストールしたときには、どうしてもUbuntuに比べて見劣りがしてしまうのでしょうね。

安全性に加えてスピード。これが、あなたがUbuntuにスイッチすべき第4の理由といっていいでしょう。





Ubuntuは、基本的に壊れません。

2007/06/16 10:14

Ubuntuを使っていてシステムが壊れるということは、普通はありません。トラブルが起こっても、普通はごく簡単に復旧できます。

Windowsを再インストールせざるを得なかった経験のあるひとは、決して少なくないでしょう。動きがどうにもおかしくなったときには再インストールというのは、Windowsに限らずほとんどのプログラムに関する基本のようなものです。けれど、これには多大な労力と、データを失ってしまう危険性を含みます。できれば避けたい最後の手段が、再インストールです。

Ubuntuの場合、2つの理由からトラブル解決策としての再インストールをしなければならない必要性は極端に減少します。事実上、普通の使い方ならその必要はないといってしまってもいいほどです。

第一の理由は、UbuntuがWindowsに比べてセキュリティが高いことです。Windowsのシステムが壊れる理由の最大のものは、ウィルス被害でしょう。ウィルス被害の心配が非常に小さいUbuntuでは、「ウィルスにやられたから再インストール」というようなケースにあなたが遭遇することは、まずないはずです。

第二の理由は、Ubuntuの設計がWindowsに比べて堅牢にできているからです。Windowsの調子が悪くなるのは、ウィルス被害に加えて、アプリケーションのインストール時にプログラムの競合が起こってしまうこと、日常の使用中にだんだんと「ゴミ」が溜ってくることです。もちろん、誤った操作をしてシステムが必要とするファイルを削除してしまったような場合にも、システムは壊れます。
Ubuntuでは、追加でインストールするアプリケーションは全て一元的に管理されています。ですから、アプリケーション同士の競合が起こる心配は基本的にありません。
さらに、Ubuntuでは、システムが使う領域と、ユーザーが使う領域がはっきりと区分されています。Windowsでもその区分はあるのですが、ユーザーがシステムの使う領域を簡単に変更できるので、あまり意味はありません。Ubuntuの場合、ユーザーや、ユーザーが使用するアプリケーションが変更できるのは、ユーザーフォルダに限定されます。ですから、システムが使う領域はいつでもインストール直後と変わりません。これなら再インストールの心配はありませんね。

もちろん、このユーザーフォルダ内の設定が壊れて、動作がおかしくなったり操作ができなくなるようなトラブルは起こる可能性があります。けれど、これはユーザーフォルダ内だけの話、いうなればコップの中の嵐です。コップの中の嵐は、コップの中を整理するだけで解決できます。決してシステムまで再インストールする必要はないのです。

さらにさらにオマケとして、システムの不具合でパソコンが動かなくなったとき、Windowsではパソコン内のデータを救出するのに特殊な技術を必要とします。ハードディスクさえ壊れていなければなんらかの方法でデータを取り出すことはできるはずなのですが、そのためにはパソコンを分解するか、相当深い知識のある専門家でなければできないような操作をしなければならなくなります。Ubuntuの場合、インストールCDを使えば、誰でも簡単にデータを救出できます。この違いは、いざというときに非常に大きいものなのです。

Ubuntuは堅牢で、安定しています。これが、あなたがUbuntuを使うべき第5番めの理由なのです。





Ubuntuは、あなたの昔のマシンを復活させてくれます

2007/06/17 11:05

UbuntuとWindowsの性能を比べるのであれば、同じハードウェアで比較すべきでしょう。最新のハードウェアに両方をインストールした場合、最初は違いがわからないでしょう。マシンの性能が高すぎて、どっちも「早い」としか感じないからです。
しかし、ちょっと古いハードウェア(たとえば2年前のパソコン)に双方を同じようにインストールしたら、明らかにUbuntuのほうがスムーズに動くと感じることでしょう。

そして、もう少し古い機械、そう、6、7年ほども前の機械にインストールすればどうでしょう。下手をすれば、現役のWindows(VistaやXP SP2)は動きません。動いても、使いものにならないほど遅いでしょう。時代遅れでセキュリティに不安のあるWindows98を使いますか? いえ、Ubuntuをインストールすれば、最新のマシンほどには決してなりませんが、少なくともWebを閲覧したりメールのやりとりをするのに不自由のない程度には、使えるようになるでしょう。最新の機能が、こんな古い機械でも使えるようになるのです。

「時代遅れだから」という理由で、眠っているパソコンがあなたの事務所にありませんか? かつては「早い」と感じられたその機械を、使わずにおいておくのはもったいないことです。ぜひUbuntuをインストールしてください。そうすれば、実に重宝なセカンドマシンが誕生します。
ご家族にパソコンを始めたいという方がいらっしゃいませんか? 手軽に入門するにはお蔵入りになった時代遅れのパソコンにUbuntuをインストールするのがいいでしょう。機械は時代遅れでも、操作性や機能は最新のものを味わうことができます。ちょっと動作は遅いでしょうけれど、慣れるまでは、それで十分かもしれません。少なくとも、Windowsをインストールしたときのような「これは使いものにならない」という感覚だけは避けることができるでしょう。いくら入門者でも、使えないパソコンは欲しくありませんものね。

お手持ちの古いパソコンは、Ubuntuで復活します。あなたがUbuntuを使う理由の6番めとして、これを考えてみられてはいかがでしょう。





Ubuntuは、あなたのマシンでも使えます。

2007/06/18 14:51

Ubuntuを使うために、わざわざ新しいパソコンを買う必要はありません。もちろん、新しいパソコンで新しくUbuntuをスタートさせてもかまわないのですが、まずはお手持ちのパソコンで使ってみるのが手軽でしょう。あなたが現にいま、パソコンをお持ちであれば、今日からUbuntuユーザーになれるのです。

ただし、注意していただきたいのは、すべてのパソコンでUbuntuが動くわけではないということです。いえ、できなくはないのですが、機械によって相性の良し悪しはあります。パソコンに詳しくない方は、あえて相性のよくない機械にUbuntuをインストールすることはないでしょう。

そして、あなたのマシンでUbuntuがスムーズに動くかどうかは、ごく簡単に確認できます。まず、インストールCDをダウンロードしてください。次にこれをCD-R(またはRW)に焼いて、CDを挿入したまま再起動します。お使いの機種によっては、このときF12を押すなどして、起動ドライブをCDに指定してやらなければならないかもしれませんが、難しいことはないでしょう。

この操作で、見慣れたWindowsとは全く外見の異なったデスクトップ画面があらわれれば、お使いのパソコンでUbuntuが使えるということです。ちょっと使ってみましょう。たとえば、Firefoxを立ち上げて、googleで何か検索してみましょう。たとえば、OpenOfficeを起動して、ラブレターでも書いてみましょう。うまく動きますか? 特におかしな動作がなければ、あなたのパソコンはUbuntuと相性がいいと判断できるでしょう。

実際には、インストールCDからの起動では、Ubuntuの全ての機能は利用できません。また、スピードも(特にスペックの低い機械では)遅くなります。本当のUbuntuの実力は、ハードディスクにインストールしなければわかりません。そのインストールも実に簡単ですが、その話は別の回に譲りましょう。

Ubuntuは、市販のパソコンの95%で動くといわれています。この数字は、Vistaが動くパソコンの割合と同じです。ですから、あなたのパソコンが「Ubuntu Ready」である可能性は、非常に高いのです。

新たに投資しなくても、すぐに最新、高性能のOSを使い始めることができる。これがUbuntuを使うべき第7の理由です。





Ubuntuは、無料です。

2007/06/19 16:58

Ubuntuは、無料でダウンロードできます。「タダほど高いものはない」と一般に言いますが、Ubuntuにはこれは当てはまらないようです。無料のOSがどれほどあなたのパソコンを快適にしてくれるか、それは目を瞠るばかりです。

「隠されたコスト」はありません。むしろ、高価なWindowsの方が、隠されたコストを含んでいます。Windowsパソコンでは、パソコンだけ買ってそれで済むということは絶対にありません。ウィルス対策ソフトを購入し、(パソコンと同時に買っていない場合は)追加でオフィスソフトを買わねばなりません。そして何年かたってMicrosoft社が新バージョンのリリースを決めたら、それに合わせてアップグレードの代金を払わねばなりません。

Ubuntuには、こういった隠されたコストはありません。いつでも、だれでも無料で使えるし、将来有料化されることもありません(万一将来のバージョンが有料化されることがあったとしても、現在使っているものに追加で課金されることはありません)。あなたが使って気に入ったら、インストールディスクを友達に譲ってあげてもかまいませんし、Ubuntuのインストールしたパソコンを譲渡したり販売してもライセンス違反を問われることはありません。どこまでいっても徹底的に無料の世界、それがUbuntuなのです。

もちろん、サポートサービスを購入したければそういった有料のオプションもありますし、Ubuntuにインストールできるソフトで有料のものも存在します。けれど、ほとんどの人はそんなコストをかけずにUbuntuから満足を得ることができるでしょう。

Ubuntuを導入するのに、現在お手持ちのパソコンに追加して何か買わなければならないものは何ひとつありません。それが、あなたがUbuntuを使うべき第8の理由なのです。





Ubuntuは、インストール前に試せます。

2007/06/20 09:56

Microsoft社のソフトを「ちょっと試しに使ってみたい」と思っても、気軽にはいきません。なにせ、封を切るだけで読みもしない約款に合意したものと見なされ、もう返品は不可能になってしまいます。もちろん試用版がある場合もありますし、Windowsだって実質的に30日間だけならライセンスなしの試用が認められてはいます。けれど、試用版には機能制限がありますし、起動するたびに購入を求められるのも不愉快です。なによりも、インストールのとアンインストールの手間をかけてまで、試用版を使ってみたいと思う人はそうそうはいないでしょう。

Ubuntuであれば、ライブCDのイメージをダウンロードしてCD-Rに焼くだけです。あとは再起動すれば、その瞬間からUbuntuの主要な機能を試してみることができます。ダウンロードに要する時間は、通信環境によって異なりますが、早ければ15分程度。CDを焼くのに必要な時間も、ハードウェアによって違いますが、まあその程度。再起動には数分です。たったそれだけのことで、面倒なライセンシング条件にわずらわされることなく、「ちょっと試しに」Ubuntuを使うことができるのです。

UbuntuをライブCDから使ってみて、「ちょっと違うなあ」と思えば、それでやめればいいのです。あなたのパソコンのハードディスクには、何も跡形は残らないでしょう。
Windowsではそうはいきません。仮に、借りてきたインストールCDで試用してみるにしても(本当はこれは違法ですが)、「やっぱり違うなあ」と思うまでに1〜2時間のインストールの手間とそれ以前のハードディスクのバックアップと消去、さらに「やっぱり違うなあ」と思ったら復旧するためにさらに膨大な手間がかかるのです。Ubuntuをいったん使ったら、なぜこんな便利なCD起動という機能がWindowsにないのか不思議に思うようになるはずです。

もちろん、CDからの起動では、全ての機能が十分に使えるわけではありません。特に古い機械の場合(CDドライブの速度やメモリの搭載量によっては非常に大幅に)動作速度が目に見えて遅くなるでしょう。ですから、ライブCDはあくまで動作確認と、およその機能を知るための「お試し」と思ってください。もちろん、ライブCDを活用した便利な技もあるにはあるのですけれど。

ライブCDというWindowsにはない便利な機能は、あなたがUbuntuを選択する第9番目の理由にあげてかまわないだろうと思うのです。



本日のサイト紹介。
Ubuntu日本語チーム
日本語でUbuntuの公式情報をゲットするならまずこちらでしょう。





Ubuntuには、実績と歴史があります。

2007/06/21 11:18

Ubuntuが聞き慣れない言葉なのは、これがアフリカで使われている「友愛」(あなたがいるから私がいる、私がいるからあなたがいる)という意味の言葉だからですし、OS自身がまだリリースされて3年めという日の浅いものだからでもあります。けれど、Ubuntuには、実績と歴史があります。なぜなら、それはUbuntu以前の実績と歴史を引き継ぎ、Ubuntu以外のOSの実績と歴史に深くからみあっているからです。

Ubuntuは、Linuxのディストリビューションのひとつです。Linuxは、それ自体がもう16年もの歴史を持っていますが、さらに遡れば1970年代初期に開発が始まったUnixに行き着きます。Windowsの歴史は(実質的なOSとしては)Linuxよりも2年ほど短く、源流のMS-DOSでも1980年代に入ってからです。Linuxの歴史は、それ自体としても、その源流まで遡っても、Windowsよりも長いのです。そして、Ubuntuは、そのほかのさまざまなLinuxディストリビューション同様に、その歴史の上に成り立っています。

Linuxは、現代ではサーバーや組み込み機器などに広く利用されています。あなたが気づかないところで、あなたの仕事を支えてきているのです。こういった堅実な実績が、UbuntuのコアにあるLinuxには常に還元されてきています。だからこそ、Ubuntuは常に最新で、高性能を発揮できるのです。

Ubuntuは、決して突然に飛び出してきたのではありません。その歴史と実績を考えれば、Ubuntuをあなたのパソコンにインストールすることは十分に合理的な選択です。あなたがUbuntuを使うべき理由の第10番目に、この歴史と実績をぜひ加えてください。



本日のサイト紹介。
Viva!     Ubuntu
一般ユーザーがUbuntuを使うなら、このサイト。貴重な情報が満載されています。





Ubuntuは、いつも最新です。

2007/06/22 10:34

Windows最新版のVistaは、2007年の1月にリリースされました。一方、Ubuntuの最新版は、現時点で2007年の4月です。新しければいいというものでもないでしょうが、この技術革新が日進月歩の時代、情報の塊であるプログラムは新しいにこしたことがありません。古いシステムは、セキュリティ上も問題があります。数ヶ月でも新しいUbuntuを使いましょう。

とはいっても、こんなものは、次のWindowsのバージョンがリリースされれば追い越されてしまうのでは? いいえ、Ubuntuは基本的に半年ごとに新しいバージョンがリリースされます。次期バージョンのリリースは2007年の10月です。Windows VistaのSP1は、2007年末と予定されていましたが、翌年まで持ち越されそうです。Vistaがバージョンアップできないうちに、Ubuntuはどんどんバージョンアップを重ねていきます。

さらに、こういった主要なバージョンアップ以外にも、Ubuntuでは日常的にソフトウェアのアップデートがあるごとに、自動的にそれをチェックし、インストールしてくれる仕組みが備わっています。これは、セキュリティを高めるためにも非常に重要です。毎朝Ubuntuを起動したら、(まったくアップデートがない日もありますが)、いくつかのアップデートをインストールするように求められるでしょう。あなたは承認してパスワードを入力するだけ。これで、常に最新の機能と安心が確保できます。似たようなセキュリティアップデートはWindowsにもありますが、こちらは月に1回。どちらが安全で最新かは、いうまでもないでしょう。

毎日アップデートを入れてくれ、半年ごとに大規模なバージョンアップがあるUbuntuは、常に最新だといえるでしょう。最新のOSを使うことは、あなたの選択の11番めの理由として恥ずかしくないことだと思います。





Ubuntuは、かんたんです。

2007/06/26 09:47

パソコンを使うのに「パソコンの勉強をする」必要など、現代では全くありません。あたかもパソコンが難解なものであるかのように誤解させることで商売が成立するパソコン教室やパソコン教本などの事業も存在するわけですが、基本的に現代の一般消費者向けパソコンは、マウスの操作さえ練習できれば、あとはパソコンと対話しながら使っていくことができるように設計されています。1980年代にMacが始めたこのアプローチは、現代ではあらゆる普及型パソコンの基準となっています。

しかし、一方でIT技術の基礎を習得した上で難解なマニュアルを読みながら操作するコンピュータの世界も存在します。道具として同じパソコンを使う場合も多いので一見区別はつきませんし、メールやウェブ閲覧、文書作成といった大衆的な使い方と重なる部分も多いので、混同されがちです。しかし、実際には、現代では全く異なった世界になっていると考えた方がいいでしょう。

Ubuntuの源流であるLinuxは、もともとこういった難解な世界で広く使われてきました。「Linuxは難しい」というのも、そういう意味ではあながち誤解でもなかったのです。いったん基礎を習得すればそうでもないのかもしれませんが、パソコンとの対話型のインターフェイスしか知らない一般ユーザーには、非常に敷居の高いものでした。

そういった経緯があるため、「Ubuntu(=Linux)は難しい」と誤解されることがあります。これは事実ではありません。Ubuntuは、MacやWindowsと同様に、ユーザーとの対話型のインターフェイスを基本とした一般消費者向けのOSです。多くの人にとって不可解なコマンド入力などは不要です。インストールすれば即、ほとんどの人が抵抗なく使っていけるはずです。

場合によっては、Windowsよりもわかりやすい場面にも遭遇するでしょう。たとえばインストールのダイアログは、Windowsよりも理解しやすいものです。代表的なアプリケーションであるOpenOfficeには、親切なヘルプが付属しています。各種設定は自由自在に変更できますが、Windowsのように設定を間違えたらパソコンが動かなくなったというようなトラブルに見舞われることはありません。残念ながら「おばあさんテスト」(あるジャーナリストがパソコンのことを何も知らない自分のおばあさんにさわらせて、そのおばあさんが使えるかどうかでパソコンの使い易さを判定するテスト)には合格していないそうですが、それはWindowsも同じです。これに合格するのは至難の技でしょう。けれど、多くの証言によれば、ふつうの中学生や高校生レベルであれば、特に特殊な講習などもなしに、十分にUbuntuを使うことができるようです。

UbuntuはLinuxですから、メールやウェブ、文書作成や表計算といった多くの人が必要とする機能を越えて、プログラミングなどの特殊な用途にも便利に使うことができます。そういう用途でUbuntuを使う人は、「やっぱり最低限のITリテラシーは必要だよ」みたいなことを言うかもしれません。けれど、あなたがWindowsを使うのにそういう特殊知識を必要としていないのなら、Ubuntuを使うためにもそれは不要なのです。

Ubuntuは、誰でもごくかんたんに使えます。WindowsやMacを使ったことのある人ならほとんど違和感なく使えますし、初めてパソコンを触る人にはむしろWindowsより勧められるほどです。この使い易さを、あなたがUbuntuを選択する第12番目の理由に加えてください。





Ubuntuは、Windowsと併用できます。

2007/06/27 09:30

あなたのパソコンにUbuntuをインストールするとき、既にWindowsをお使いで、ハードディスクに十分な空き容量があれば、UbuntuはWindowsをそのままに残し、新たなパーティションにインストールされます。こうやってUbuntuがインストールされたパソコンでは、Ubuntuを使うことも、Windowsを使うこともできます。

これまで使い慣れたWindowsからいきなりUbuntuに移るのに、不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。こんなふうにデュアルブート環境がデフォルトでできるので、心配は無用です。Ubuntuで不都合が生じたら(まずそんな事態はないと思いますが)、再起動してWindowsに戻ればいいのです。

あなたの利用するアプリケーションによっては、Ubuntuでは動かせない場合もあります。というよりも、Windows用のアプリケーションは、基本的にUbuntuでは動きません。Windows用のアプリケーションと同じ仕事のできるUbuntu用のアプリケーションがあるのです。ですから、あなたが特定のブランドのアプリケーション(例えば「弥生会計」とか「勘定奉行」など)を使う必要があるのなら、あるいはWindows用に特に開発したアプリケーションやWindows用のソフトでしか動かないマクロを使う必要があるのなら、Ubuntuを使うことはできません。どうしてもWindowsを走らせる必要があります。

そんな方には、Ubuntu上でWindowsを走らせるという奥の手があります。そんな面倒なことをするメリットはないとお考えでしょうか。いいえ、こうすることで、Ubuntuの使い易さとセキュリティという恩恵を受けながら、Windowsを使うことができるのです。仮にUbuntu上のWindowsがウィルスの被害にあったとしても、対応は簡単です。単にUbuntu上のWindowsファイルを削除すればいいだけで、Ubuntu上に貯蔵されたデータは失われません。UbuntuとWindowsを併用することは、かかる手間に見合ったメリットがあるのです。

これまでの蓄積があるWindows環境を併用することができる。これは、ユーザーによってはUbuntuを使う第13の理由になるのかもしれません。





Ubuntuは、Macintoshと併用もできます。

2007/06/28 09:12

13番目の理由としてUbuntuがWindowsと併用できることを書きました。そういうことであれば、Macintoshとの併用ができることもメリットになるでしょう。

もちろん、MacOSは、現在のところApple社製のハードウェアでしか動きません。ですから、Macintoshとの併用の大前提は、Macを持っていることです。もしもあなたが現在Macをお使いなら、あるいはこれから購入されるのであれば、Ubuntuと併用することができます。

率直にいって、UbuntuとMacOSの併用は、UbuntuとWindowsの併用ほどにはメリットは大きくないでしょう。というのは、UbuntuもMacOSも、どちらもUnix系のOSであって、長所がよく似ているからです。機械によっては(特にG3を搭載した古いマシンでは)、Ubuntuの方が目に見えて動作が軽快です。安全性、安定性ではMacOSの方が(ハードウェアとの整合性の関係も加味されて)少し上でしょう。マニアックに細かな技を使うのであれば、Ubuntuの方が柔軟かもしれません。

ともかくも、Apple社製のMacintosh製品(G3、G4、G5)にはWindows用のPCにインストールするのと同じくらい簡単にUbuntuをインストールすることができますし、デュアルブートにすることも簡単です。また、intelマシンにもUbuntuは簡単にインストールできますし、MacOSをインストールした状態からBootCampを使ってWindows XPをデュアルブートさせるようにしておけば、ここからさらにUbuntuをインストールすることもできます。Parallels社のソフトを使えば、MacOSを走らせながらUbuntuを使うこともできるでしょう。Windowsと異なってUbuntu上でMacOSを走らせる仮想化環境は今のところありませんが、MacOnLinuxというソフトで似たような動作をさせることも可能です。あなたがOS9以前の旧世代の機械を所有しておられれば、SheepShaverやBasiliskiといった仮想化環境でそれを走らせることもできます。

Macintoshには、Ubuntuでは動かない優れたソフトの蓄積があります。Ubuntuに移行したいけれどMacのソフトは使いつづけたいという場合には、こんなふうに併用することで乗り切ることができるのです。これをあなたがUbuntuを使う14番目の理由に加えておきましょう。



本日のサイト紹介。
Linux     Salad
Ubuntuを使うための実用的なヒントが満載されています。





Ubuntuでは、Windowsのソフトを動かすこともできます。

2007/06/29 09:39

たしかに、基本的にはWindowsのソフトはUbuntu上で動きません。JavaのようなOSに依存しない環境上のアプリケーションには動くものもありますし、FirefoxやOpenOffice、Adobe ReaderやFlashのようにWindows版とLinux版の両方がリリースされているような場合にはWindowsで愛用していたアプリケーションをそのままLinuxで使うこともできるでしょう。けれど、Windows専用のプログラムは、もともとUbuntuのようなLinux上では動作しないものです。

けれど、WineというアプリケーションをUbuntuにインストールすれば、Windowsのソフトが動く場合もあります。こちらのデータベース(英語)をご覧いただければ、実に数多くのソフトが動くことがわかるでしょう。ただし、これらのアプリケーションのインストールは簡単ではありませんし、インストールできても機能が制限される場合も少なくありません。特に、日本語環境での使用に問題がある場合が多いでしょう。

それでも、「Windowsのこのアプリケーションが手放せないから」とUbuntuへの移行をためらっておられるのであれば、Wine(あるいはその商用製品版のCrossOver Linuxを検討してみる価値はあるでしょう。たとえば、Windows用のInternet Explorerは、Wineを使えば十分にUbuntuでも動きます。これだけでも、かなりハードルは下がるはずです。

かつてはOSに依存したアプリケーションが、OS選択の決定的要因でした。けれど、多くの仕事がWeb上で行われるようになりつつある近年では、どんどん特定のアプリケーションへの依存度は下がってきています。それでもまだまだどうしてもという分野も存在しますし、そういった分野ではWindowsなりMacintoshなりを使いつづけるしかないでしょう。しかし、落ち着いて考えてみれば、アプリケーションの縛りがほとんどなくなっている分野も決して狭くはないのです。

最後の手段としてWindowsアプリをUbuntuで走らせるWineの存在。それは、あなたがUbuntuを選ぶ15番目の理由になり得るかもしれません。



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俺様Linux備忘録 
Ubuntuを中心に、実体験にもとづいた貴重な情報が得られます。





UbuntuとWindowsは、ほとんどのデータを共通して使えます。

2007/06/30 10:08

OSを移行するとなると、頭が痛いのはデータの移行でしょう。特殊なアプリケーションに依存したデータは、そのまま移行することができません。困った問題が起こります。

けれど、多くのパソコンユーザーは、特殊なアプリケーションを使っていません。お使いのソフトが何か、リストをつくってみましょう。IEやFirefoxのようなブラウザ、OutlookExpressやThunderbirdのようなメーラー、MS Officeのようなワープロ・表計算・プレゼン資料、PDFやJPEGのビューアー、Photoshopのような画像処理ソフト、MediaPlayerのようなマルチメディア系ソフトなどであれば、同じ形式のデータを扱えるアプリケーションがUbuntu上に存在します。ですから、Windowsで保存してあるデータを、そのままUbuntuに移せばそれですべてOKです。

ブラウザの「お気に入り」(ブックマーク)は、インストール時にWindowsのデータをそのまま取り込めます。この時にとりこまなかったとしても、データをUbuntu上に移せば、ブラウザの機能としてインポートができます。メールデータも、同様にインポートができるでしょう。

MS Officeのデータは、そのままOpenOfficeで開くことができますから、そのまま移してください。ただし、OpenOfficeで加工したものは、保存時の形式に注意しないとMS Officeでは読めなくなってしまいます。体裁が少しずれることがありますので、微妙な文書に関しては、あらかじめWindows側でPDFに落としておいた方がいい場合もあるでしょう。

PDFファイルは、Windowsと同じAdobe Readerをインストールすれば全く同じように扱えます。体裁も崩れません。画像は標準的なものはすべて読み書きに問題はありません。加工する場合には、Gimpという優れたソフトがほとんどのファイルを処理してくれます。

マルチメディアファイルは、一部の法的に保護されたコーデックを使うもの以外は、全く問題はありません。DVDの視聴などに多少の問題があります(技術的には可能ですが、ライセンス上の問題があるようです)。これに関しては、データを移行しても読めない可能性がありますので、移行前にライセンスを確認すべきかもしれません。

そして、こういったWindowsから引き継ぐ資産は、デュアルブートにした場合はデスクトップ上に現れるWindowsパーティションから直接コピーすることができます。そうでない場合は、USBメモリスティックやCD-Rなどにコピーすればごく簡単に移動できます。データ量が少なければ、圧縮して自分宛にメールに添付して送ることもできるでしょう。ネットワークストレージなど、利用できる手段は多様です。

過去の資産をそのまま継承できること。これを、あなたがUbuntuを使う16番目の理由に入れてください。



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ubulog
少し専門的な用語も入りますが、親切な情報源です。





UbuntuのインストールはWindowsよりもかんたんです。

2007/07/01 09:51

Ubuntuをインストールディスク(ライブCD)からインストールするのはWindowsよりもかんたんなのですが、この特徴は多くの人には意味がないかもしれません。というのは、市販のパソコンのほとんどには最初からWindowsが入っているので、一般のWindowsユーザーはWindowsをインストールする必要がないからです。買ってきたパソコンに電源を入れると、多少の時間はかかりますが、すぐにいくつかの項目に入力を求められ、Windowsが起動します。Windowsをインストールするという意識はそこにないでしょう。

けれど、あらかじめライブCDさえ用意されていれば、Ubuntuのインストールは、このWindowsの初回起動とほとんど手間も時間も変わりません。そして、もしも仮にWindowsをインストールCD(もしくはリカバリCD)から再インストールしなければならなくなったら、その手間と時間は、Ubuntuのインストールよりもはるかに膨大になります。

それどころか、Ubuntuであればインストール中でもWebを閲覧したりゲームを楽しんだりという作業を並行して行うことができるのに、Windowsではじっと忍耐の一文字で待たねばなりません。さらに、やっとインストールが完了したと思ったら、Windowsの場合には認証を行わねばならず、20文字もの暗号のような文字列を入力し、場合によってはコールセンターに電話しなければなりません。Ubuntuではこんな余分な手間は一切不要です。

私の使っているノート型パソコンでは、Windowsを再インストールしたら、それに引き続き、メーカーのCDを挿入し、メーカー独自のドライバを追加インストールしなければモニタ表示やネットワーク接続がうまくいきませんでした。Ubuntuの場合(そういった追加インストールが必要になる場合もないわけではありませんが)、基本的にライブCDで稼働していれば、インストール後の追加インストールは不要です。パソコンに詳しくないユーザーにとって、このメリットは小さくありません。

新品のWindows購入者には説得力のないメリットかもしれませんが、インストールのかんたんさは、あなたがUbuntuを使う17番目の隠れた理由なのです。



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独学Linux 
かなり本格派の詳細な使いこなしが紹介されています。





Ubuntuは、インストールしてすぐに使えます。

2007/07/01 13:13

英語圏の人は「Out of the box」つまり「箱から出してすぐに使える」ことを強調しますが、WindowsとちがってUbuntuが最初からインストールされたパソコンを手に入れることは難しいので、「買ってきて箱から出したらすぐに使える」とはいきません。けれど、ほとんどそれに近いレベルをUbuntuは達成しています。インストールは簡単ですし、インストールが終わって再起動したら、すぐに使い始められるからです。

これがWindowsだったらどうでしょう。買ってきたパソコンのスイッチを入れ、アカウントの設定を行って、さてデスクトップが現れます。なるほど、インターネットに接続してWebの閲覧やメールのチェックはできるでしょう。ほかに何ができますか? メモ帳を開いて文字を書くことはできます。ソリティアで一人遊びをすることもできるでしょう。さて、ほかには?

Ubuntuならワープロで文書を作成すること、表計算ソフトで仕事をすること、プレゼンテーション資料を作ること、PDFファイルを見ること、写真やイラストなどの画像を加工・作成すること、デジカメやスキャナの画像を取り込んで整理すること、音楽を聞いたり動画を見ること、Web上のサーバーにファイルをアップロードすることなどなど、日常的に必要な作業の多くが、インストール直後からできるようになっています。ゲームはどうかって? Ubuntuにはソリティアに加えて16種類の簡単なゲームが最初からパッケージされています。

同じことをしようと思ったら、Windowsならさまざまな追加のアプリケーションをインストールしなければならないでしょう。いえ、対応ソフトが最初からインストールされていることもありますが、多くの場合、それらは1ヶ月たつと使えなくなる試用版です。使いつづけるためには、クレジットカードを引っ張り出す手間と費用を追加しなければならないわけです。

それだけではありません。Windowsの場合、ウィルス対策ソフトを購入しなければ、毎回起動するたびに「危険です」と警告を受けつづけることになるでしょう。危険なものを危険なまま販売するセンスは、どうにもいただけません。Ubuntuなら、基本的なセキュリティはパッケージに統合されているわけです。

もちろん、インストール後に、ある程度のカスタマイズやデータの移行をする場合がほとんどだとは思います。けれど、そういったどんな場合にでも必要な手間をのぞけば、Ubuntuはインストール直後から、多くの作業で使えます。これがUbuntuを使う18番目の理由であって悪いわけがありません。



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金の玉子を産むブログ 
デザイナーでもある筆者の、独自の切り口が魅力です。





Ubuntuは、ネットワークもつながります。

2007/07/02 10:53

Webアプリケーションが急速に発達しつつある現在、パソコンを使う上でもっとも重要なことは、どんなアプリケーションが走るかではなく、きちんとネットに接続できるかどうかということかもしれません。ネットに接続さえできればどうにかなる、というのが、多くの人々の事情ではないでしょうか。

そんなとき、パソコンを立ち上げるだけでLANに接続できるというのは、ある意味当たり前の機能でしょう。とりたててそれをUbuntuのアドバンテージであるとすることはないかもしれません。だとしても、やはりそういう時代だからこそ、当然それができるということを改めて強調しておく意味もあるわけです。

もともとコンピュータは、ネットワークで使うものでした。それは、初期のコンピュータが強力な中央演算装置とそれに接続する多数の端末から構成されていたからです。複数のユーザーが同時にログインして情報を共有することがもともと可能だったからこそ、現代では情報通信装置として非常に重要な働きをするようになったのです。

歴史を振り返ると、パソコンの普及期からインターネットが爆発する1990年代末までの期間は、一般ユーザーがネットワークの重要性をあまり顧みなかった時代でした。この時代に発展したのが旧世代のMacOSであり、Windowsだったのです。その一方で、もともと多数の端末の存在を想定して設計されたUnixは、本来的にネットワークに強いシステムでした。だから、その流れにあるLinuxであるUbuntuがネットワークに強いのは当然なのです。

UbuntuをライブCDから立ち上げると、ほとんどのパソコンでそのままLANを認識します。ブラウザを立ち上げれば、インストール以前のこの状態でもWebページを閲覧することができます。あまりにも当然のようにそれが行われているのでその素晴らしさをときに忘れてしまいそうになりますが、少し前には決してこうはいかなかったものなのです。

ネットワークに強いUbuntuの特徴を、あなたがUbuntuを使う理由の19番目にそっと入れておきましょう。



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うるめねっと技研 -     Linux派
Ubuntuにとどまらず、広く参考になるサイトです。





Ubuntuでは、あなたの周辺機器もだいじょうぶです(たぶん)。

2007/07/03 10:00

パソコンのソフトやハードをアップグレードする際に気になるのは、周辺機器の対応です。WindowsXPからVistaへの移行にあたってここで躓かれた方もいらっしゃるだろうと思いますし、古い話では旧型のMacから新世代のMacへの移行にあたって周辺機器の非対応に泣かされた話は数多くありました。周辺機器との接続にUSBポートが標準になった現代では、もう昔のシリアルポートやパラレルポートを搭載した機械を見かけることも少なくなりました。当然、こういった古い周辺機器には対応できません。

Ubuntuでも、対応しない周辺機器はあります。けれど、それは一般的なソフトのアップグレードで発生する問題以上には大きな問題にはなりません。むしろ、周辺機器への対応は、XPからVistaへの乗り換え以上にいいかもしれません。多くのWindows用の周辺機器が動作しないMacintoshとちがって、Ubuntuでは非常に多種多様な周辺機器が動作します。

かつてWindowsの広告文句であったプラグ・アンド・プレイに関しては、実際にはWindowsをはるかに凌ぎます。というのは、Windowsの場合、たいていは周辺機器添付のCDを使って専用ドライバをインストールしなければプリンタやスキャナなどは動きません。Ubuntuの場合、かなりの確率で、ドライバのインストールは不要です。たとえばプリンタを接続したら、「新しいプリンタ」をクリックするだけで対応のドライバを自動で探してくれます。もちろん、非対応の機器も存在しますし、機能の一部が非対応の場合もあるのですが、一般的な使用ならむしろこの利便性のメリットが大きいことでしょう。外出先で「ちょっとプリンタをお借りします」というようなことも、Ubuntuなら十分可能なのです。

お使いの周辺機器に「対応機器」の欄に「Windows 2000、XP、Vista」のように書いてあって「Ubuntu」や「Linux」の文字が見えなくても心配することはないのです。たいていは大丈夫ですし、心配ならUbuntuのコミュニティサポートのページで対応状況をチェックすることもできるでしょう。けれど、もっとも確実なテストは、あなたご自身のパソコンにUbuntuをインストールし、実際につないでみることです。あちこち情報を探し回るよりも、その方がよっぽど早いかもしれません。

周辺機器の対応のよさは、あなたがUbuntuを使うべき20番目立派な理由になると思います。



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てけらぼ
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Ubuntuでは、デスクトップやインターフェイスを自分の好みに変えられます。

2007/07/04 10:00

多くの人が、Windowsといったら初期設定の壁紙を思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん壁紙は、好みのものに変えられます。あちこちで様々なものを配布していますし、家族や恋人の写真、お気に入りのイラストなんかを指定することもできます。「余分な壁紙なんか仕事の邪魔だ」とばかり、デスクトップの背景を無地一色にしている人もいるでしょう。こんな設定は、デスクトップを右クリックすれば簡単にできますね。

けれど、それならばスタートメニューはどうでしょう。Windowsは画面の下端の左右いっぱいにタスクバーが固定されていますね。XPでは「クラシック」を選択するなど少しのカスタマイズはできますが、たいした変化ではありません。ところがUbuntuなら、タスクバー(パネルと呼びます)は初期設定の上下2本を変更して、縦向き、横向きいずれでも、好きな場所に配置することができます。パネルに色や模様を付けることも、半透明にすることもできます。パネルに配置するのはスタートメニューや動作中のアプリケーション、常駐ソフトといったWindowsおなじみのものばかりでなく、さまざまなアクセサリーが利用できます。

たとえば、Windowsではフォルダのアイコンは変更できません。デスクトップ上でのフォルダの大きさや標準のフォントの種類や大きさの変更は、細かい指定がしにくくなっています。Ubuntuでは、これらは自由自在に変更できます。Windowのデザインや配色も、豊富なバリエーションから選択できます。

そんな細かなカスタマイズはかえって面倒でという方も多いでしょう。そんな場合には、さまざまな「テーマ」を選択することができます。WindowsXPでは「XP」と「クラシック」の2種類しかテーマは選べません。オンラインからの選択も可能ですが、これを利用するには登録など面倒な手続きが必要です。Ubuntuではデフォルトで8つのテーマが利用でき、そのほかにもたとえばこんなサイトに行けば無数のテーマを自由にダウンロードすることができます。

慣れ親しんだWindowsとそっくりの外観と使い勝手にしたい、先端的なMacのユーザーインターフェイスを真似したいなど、あなたの思い通りのデスクトップやインターフェイスを手に入れることがUbuntuなら可能です。そんな楽しみを味わえることを、あなたがUbuntuを使う21番目の理由にしてみてはどうでしょうか。



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ubuntu日記
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Ubuntuには、アクセサリーも豊富です。

2007/07/05 10:00

デスクトップのちょっとした小物は、パソコンライフを楽しく、快適にしてくれるものです。Windowsなら「vector」や「窓の杜」のようなダウンロードサイトに行けば、そんな小物をいろいろと物色することができるでしょう。

Ubuntuにも、そんな小物は豊富にあります。Windowsでタスクバーにあたるパネルを自由にカスタマイズできることを前回に書きましたが、このパネルに配置できる小物は最初からアクセサリ(Gnome目玉、おさかな君、お天気Gnomeなど)10種、システムとハードウェア(システム・モニタ、ネットワークの監視など)10種、デスクトップとウィンドウ(ゴミ箱、引き出しなど)9種、ユーティリティ11種がインストールされていて、パネルを右クリックすることで自由にパネルに表示させることができます。これ以外のアクセサリーも、synapticからインストールして追加することが可能です。

また、音楽再生ソフトなどを起動時に自動で立ち上げる設定にすることで、常駐のデスクトップユーティリティーのように利用することもできます。もちろん、Firefoxのプラグインのようにアプリケーション上で走るアクセサリーは、WindowsやMacと変わらず使うことができます。

充実したアクセサリーは、UbuntuがWindowsやMacintoshと同じように成熟したOSであることをあらわしています。これは、あなたがUbuntuを選択する22番目の理由にはならないでしょうか。



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Ubuntuうぶ
Ubuntu入門者には嬉しいサイト。まずはここを読めば大丈夫。





Ubuntuは、好みに応じて環境を変えられます。

2007/07/06 09:50

デスクトップやタスクバーの外見をカスタマイズできるぐらいは大したことではないのかもしれません。Windowsよりもはるかに自由度は大きく簡単だとはいえ、多くの人にとっては極端にカスタマイズする必要もなく、Windowsでできる壁紙の設定程度で十分なのかもしれません。

Ubuntuでは、もっと違った角度からのカスタマイズ、もっと根本的なところからのカスタマイズもできます。それは、デスクトップ環境ごと、別のソフトに入れ替えてしまうことです。

これは、WindowsやMacintoshのユーザーには理解しにくいことでしょう。Ubuntuで標準的にインストールされるのは、Gnomeと呼ばれる人気のあるデスクトップ環境です。いっぽう、Gnomeと同じくらい人気のあるデスクトップ環境にKDEがあります。Xfceというデスクトップ環境にもファンはいます。KDEやXfceを追加でインストールし、いったんログアウトすると、オプションでこれらのデスクトップ環境を選択することができます。その上でログインしてみましょう。全く異なった外観に、まずはびっくりすることでしょう。

変わったのは外観だけではありません。たとえば、Gnomeではフォルダを開いたりアプリケーションを起動するのにアイコンをダブルクリックしますが、KDEではシングルクリックです。デフォルトのアプリケーションも違います。デスクトップの使い勝手も微妙に違います。「デスクトップ環境」を実現するために用いられているアプリケーションが、それぞれ全く違うからなのです。

それぞれのデスクトップ環境には、それぞれの特徴があります。たとえば、Xfceには、軽量でメモリの負担が少なく、スペックの低いマシンでも快適に動作するという特徴があります。KDEの魅力は豊富なアプリケーションと操作性でしょうか。Gnomeは安定してコンスタントに能力を発揮してくれます。

デスクトップ環境を変えることは、OSを変えることではないのでしょうか。いいえ、そこまで大きな変化ではありません。ベースの部分で動くシステムは共通していて、その上部にあるユーザーインターフェイスを変えるだけなのです。ですから、Gnomeで作ったデータは、KDEでログインしてもXfceでログインしても同じように使えます。そのほかのさまざまな環境を導入しても、同じユーザーであれば、同じデータを継続して使うことができます。わかりにくい概念かもしれませんが、やってみれば「ああ、なるほどそうか」と、感覚的に理解できるでしょう。

通常は、複数のデスクトップ環境を切り替えて使う必要はありません。あなたの使い方とマシンにぴったりのデスクトップ環境を選んだら、それを使い続ければいいのです。手に馴染んだ道具のように、それはあなたのパソコンライフを助けてくれるでしょう。

こんなふうに、Ubuntuなら、さまざまなデスクトップ環境のなかから自分の好みにもっともふさわしいものを選んで使うことができます。これが、あなたがUbuntuを使う23番目の理由です。



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【初心者専用】Ubuntu     Linux FAQ
「初心者専用」といいながら、初心者にはけっこう難しい表現もあるサイトです。それでも、初歩的なコマンドの使いかたさえマスターすれば、けっこう使える情報が見つかるでしょう。





Ubuntuのフォントはきれいです。

2007/07/07 10:00

かつてパソコンの文字といえば、ドットの集合であり、機械的なとても読みにくいものでした。文字の大きさも変えることができず、書体も画一的でした。それが、やがてさまざまなフォント、文字の大きさが指定できるようになり、ユーザーインターフェイスは格段に向上しました。MacOSXの登場以降は自由自在な大きさででギザギザのない文字が画面上の全ての表示の標準となりました。Windowsでは、Vistaでようやくこの機能が標準になり、現代では基本的にはパソコンの文字は印刷物の文字と同じような感覚で読めるようになっています。

WindowsXPの画面を見ると、時代の変化がよくわかります。Windowsの表示文字であるMSゴシックやMS明朝は、ギザギザとミミズが這ったような感じです。これが一時代前までの標準でした。Linuxの世界でもかつてはそうであり、適当な日本語フォントがないこともあって、「Linuxの文字はダメだよ」と語られていたのです。

けれど、UbuntuはMacOSXやWindows Vistaで実現されている標準的なスケーラブルフォントを実現しています。特に、日本語版インストールCDでデフォルトになっているIPAフォントは、Macのヒラギノフォントに匹敵する高品質なものです。Ubuntuをしばらく使ってWindows XPに戻ったら、その前時代的な文字の扱いにびっくりすることでしょう。よくもまあ、こんな読みにくい文字で多くのユーザーが我慢しているものだと、呆れてしまうかもしれません。

Ubuntuには、数多くの欧文フォントをインストールすることができます。世界中に、さまざまな無料フォントが配布されているのです。残念なことに、Ubuntuで使える無料の日本語用フォントはIPAフォントのほかにはあまり数は多くありません。けれど、それはWindowsでも同じこと。有償のフォントを購入すれば、Windows版のフォントの多くはそのままUbuntuで使えます。ポップな書体でチラシを作ったり、毛筆書体で年賀状を作ることも可能なのです。

美しい文字は、普段は意識しなくても、快適なPC使用の不可欠の要素です。それをさりげなくUbuntuが与えてくれることを、あなたがUbuntuを使う24番目の理由に数えましょう。



本日のサイト紹介。
Mac     and Linux on iBookG4
Apple製のマシンでUbuntuを使っている記録です。けっこう参考になります。





Ubuntu上で、MSゴシックやMS明朝も、必要なら使えます。

2007/07/08 09:19

確かに日本語版UbuntuデフォルトのIPAフォントは美しいのですが、ときにはあなたの仕事にMSゴシックやMS明朝が必要になる場合があるかもしれません。自分の見ている文書とWindowsユーザーの見ている文書は、できれば完全に同じであってほしいものです。WebサイトやWord文書など、フォントが違うと微妙に外見がずれるものです。印刷したときにも、フォントの違いを気にするひともいるでしょう。

そんな場合には、WindowsのフォントをUbuntuに入れればいいのです。同じアプリケーションで同じフォントを使えば、OSがちがっても表示は同じようになります。たとえば、Wineでインターネットエクスプローラーを走らせ、表示をMSフォントにすれば、Windowsでwebページを見ているのとほぼ同じ結果が得られるでしょう。

ただし、MSフォントはフォント単独では販売していません。商用フォントですから、もちろんライセンス違反になるような使用はできません。技術的に可能であるからといって、なんでもできるわけではないのです。

正式にWindowsを購入したユーザーが、1台のパソコンにインストールするというライセンス条件を満たしてMSフォントを利用することに関して、それがライセンス違反になるかどうかに関する正式なコメントはMicrosoft社からは出ていないようです。ライセンス条件を読む限りは、複数台にインストールするのでなければ、Windows付属のフォントをWindowsにではなくUbuntuにインストールすることに問題はないように思われます。Windows上のシステムフォルダ内にあるフォントファイルをコピーして、Ubuntuの「.fonts」フォルダに貼り付けます。これで、UbuntuのアプリケーションでWindowsのフォントが使用できるようになります。再度強調しますが、ライセンス条件には十分ご注意ください。

同じ方法で、Windows用のフォントの多くが使用できます。ただし、Macintosh用のヒラギノフォントは(ライセンス的にも技術的にも)使用できません。まあ、その必要もないでしょう。

Windowsと同じフォントを使用できることは、Windowsユーザーとつきあっていかねばならないあなたにとって、Ubuntuを選ぶ25番目の理由にあげられるかもしれません。



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Life     is Gamble
もともとUbuntuがテーマではないと思うのですが、Ubuntu情報の豊富なブログです。





Ubuntuでは、日本語入力・変換もスムーズです。

2007/07/09 09:20

最近では日本語入力はスムーズにできて当たり前、とりたてて特徴とできるようなものではありません。少し前までは「やっぱりMacintoshのことえりはバカだねえ」とか「IMEでこんな誤変換が出たよ」みたいな笑い話ができたのですが、それぞれ徐々に進歩してきていて、最新のOS付属の入力システムでは、それほどストレスのない入力が行えるようになりました。

かつてはLinuxも日本語入力では苦労したそうですが、Ubuntuが標準採用しているSCIM-Anthyという入力メソッドは、非常にスムーズです。Windowsから移行したユーザーも、ほとんど違和感なく日本語を書いていけるでしょう。

そして、Ubuntuの特徴である豊富なカスタマイズ機能が、ここにも活きています。ローマ字入力、かな入力が選択できることはもちろん、親指シフトも選択できます。キーの割り当てやローマ字テーブルの編集もできますから、たとえばMacintoshのことえり風なキーの使い方やAtok風、Ebridge風なども可能でしょう。変換候補ウィンドウの表示方法や表示フォント、大きさも好みにあわせることができます。

もちろん、自動学習機能も付いていますし、kasumiというソフトでユーザー辞書の追加・作成・編集も可能です。Windowsで作成したユーザー辞書を適当な形式で書き出して、取り込むこともできるでしょう。

さらに、携帯電話などでおなじみの予測変換機能を使うこともできます。このあたりは好みの分かれるところでしょうが、好みに応じていくらでもカスタマイズできるところがUbuntuの魅力のひとつなのです。

もちろん、どんなOSでも、デフォルトの入力方式よりはサードパーティーの有償ソフトの方が優れている場合があるものです。たとえばジャストシステムのAtokは、Windows、Macintoshいずれのユーザーからも強く支持されています。このAtokはジャストシステムからLinux版も発売されていて、Ubuntuはサポートされていないのですが、特別な方法でインストールすることができます。SCIM-AnthyをAtok風にカスタマイズするというだけではどうしても満足できない方には、そういった方法をとることもできるでしょう。

これに加え、日本語入力方式は、SCIM-Anthyだけでなく、cannaなど、いくつかの別な入力方式を選ぶこともできます。そういった入力方式独特の過去の資産を活用することを選ぶユーザーもいるようです。Ubuntuはユニバーサル対応ですから、中国語などその他の外国語の入力方式をインストールすることも簡単になっているようです。

スムーズでカスタマイズが自由自在な日本語入力。これは、あなたがUbuntuを選択する26番目の理由にはならないでしょうか。



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南都のひとりごと
特にUbuntuテーマではないのですが、Ubuntuユーザーのブログです。





Ubuntuなら3Dデスクトップが使えます。

2007/07/10 10:07

WindowsがVistaになって、「何が変わったのかよくわからない」という話もよく聞くのですが、「遅い」「エラーが出る」といったネガティブな反応のほか、比較的目をひいているのが、デスクトップの3D効果です。

3Dといっても二次元のスクリーンが立体になるわけはなく、あくまで立体風のグラフィックとして表示されるだけ。MacOSXではしばらく前からExposeやファストユーザースイッチなどで実装されていたものです。それでも、たかが外見だけと笑ってはいけません。外見、すなわちグラフィックユーザーインターフェイスの進化こそが、現代のパソコンの普及を大きく推進してきたのですから。

実際、Windowの一部が半透明になったり、サムネイルが一気に表示されたり、フォルダを立体的に透視したりできるというのは、最初のうちは珍しいだけ、動きが楽しいだけですが、慣れてくると実に使い易く、親切に感じます。「単なるオモチャじゃないか」というような冷めた意見は、そのうちに聞かれなくなることでしょう。

こんな3Dデスクトップは、Ubuntuにもデフォルトで搭載されています。ただし、その機能は初期設定ではオフになっているので、あなたのパソコンのスペックに十分な余裕があれば、これをオンにしてやるといいでしょう。

Ubuntuでは3Dデスクトップを走らせるのにVistaほどの高スペックは不要です。それでいて、Vista以上に自由自在な動きを見せてくれます。かなり古い映像になるのですが、Vistaリリース直後にVistaとUbuntuの3Dデスクトップを比較した映像がYouTubeで話題になりましたので、こちらに紹介しておきましょう。どちらが勝ちかは、いうまでもないでしょうね。

これからの時代に標準的になっていく3Dデスクトップの優れた機能を、あなたがUbuntuを選択する27番目の理由として主張してください。



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blog.browncat.org/
おそらく技術系の方のブログですが、Ubuntuのカテゴリーにいろいろな情報があります。





Ubuntuには、無料のアプリケーションが豊富です。

2007/07/11 09:49

WindowsでもMacintoshでも、世の中にフリーウェアは多いものです。多くの人が、有償のソフトとともに無料のアプリケーションをいろいろとダウンロードして使っているのではないでしょうか。Windowsなら以前には圧縮・解凍ユーティリティー、最近ではGoogleのツールバーやデスクトップサーチなどが盛んに利用される無料ソフトでしょう。意識はしていなくとも、Web閲覧時に利用するFirefoxやAdobe Reader、Flash PlayerやReal Playerなども無償でダウンロードするソフトです。

Ubuntuが属するLinuxの世界にも有料、無料のソフトウェアが存在します。けれど、その内容は、WindowsやMacintoshとはずいぶんちがいます。WindowsやMacintoshの世界では重要なアプリケーションの多数が有料であり、無料のアプリケーションに関しても配布元企業の戦略に沿った細かな使用制限や条件がつけられているのが普通です。
ところがLinuxの世界では、基本的なアプリケーションの多数が「オープンソース」という基準に沿って公開されています。これもまた使用条件が定められてはいるので正式にはそれを参照いただくしかないのですが、基本的な精神は、著作者をはじめとする他者の権利を侵害しない限りにおいて自由に(無料で)使用してもよいとするものです。Ubuntuのパッケージそのものも、このような基準で公開されているのですが、追加でインストールできるアプリケーションも多くは同じ基準を採用しています。

ですから、Ubuntuでは、豊富な無料アプリケーションを利用することができるのです。ブラウザ、メール、ワープロ、表計算、プレゼン資料作成、データベース、メディアプレーヤー、画像処理といった基本ソフトから各種ユーティリティーやゲームに至るまで、Ubuntuとともに最初からインストールされているさまざまなアプリケーションは全て無料で利用できます。そして、音楽や映像編集、Webページ作成・管理、通信・サーバー、DTMやCG・アニメーション制作、CADやDTPのようなさまざまな用途のためのツールが、それぞれに強味・弱味や使用条件はあるものの、概ね無料で利用できるようになっているのです。

もちろん、有料のアプリケーションも存在します。これは特にIT系のプロ用途のサービスを組み合わせたものが多いようですが、一般のパソコン用途としてはフォントなどWindowsで有償のパッケージに対応するものがあげられるでしょう。Windowsで有料のものをLinuxだから無料にするというわけにはいかないのです。けれど、実際にWindows版なら有料なのに、Linux版は無料というソフトも存在します。文化が違えば、経済も違ってくるもののようです。

自由に使えるアプリケーションが豊富なこと。これはUbuntuのようなLinuxをあなたが使うべき立派な28番目の理由です。



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Ubuntuといっしょ
Ubuntuをこれからどんどん使っていこうとお考えの方のブログ。どういう展開になっていくのか楽しみです。





Ubuntuでは、再起動はほとんど不要です。

2007/07/12 09:43

Windows98の頃には、何かというとシステムの再起動を求められたものです。「リソースが不足しています」といういま思い出しても意味不明な悪魔のようなメッセージが出て、再起動を余儀なくされたものでした。さすがにそんな欠陥商品がいつまでも支持されるわけもなく、Windows 2000、XPと進むにつれて、そんな再起動の必要はずいぶん減少しました。Vistaになると使わない時間はシステムをスリープさせておき、基本的に再起動を行わないという使いかたまでできるようになりました。どこかのブログで、「Vistaにしてからこの1ヶ月で2回しか再起動していない」と書いてあるのを見たこともあります。
一方のMacintoshも、OS9までは(Windowsほどではなくとも)再起動の必要が多かったものですが、OSXになってから再起動を迫られることは滅多になくなりました。実際、私も1ヶ月近くMacintoshを再起動せず、使わないときはスリープさせるという使いかたで使ったことがあります。システムはびくともしませんでした。

Ubuntuはというと、これまたVistaやMacOSX同様に再起動せずに使いつづけることができます。いや、それ以上でしょう。というのは、Ubuntuの根っ子にあるLinuxはもともとサーバーで使用されることが多く、そういった現場で鍛え上げられてきた安定性があるからです。サーバーは24時間稼働が原則ですから、基本的には再起動せずに使いつづけるものです。そんな要請に応えるために改良されてきたOSをベースにしているUbuntuでは、本来は再起動は不要です。

新たなプログラムをインストールしたときでさえ、Ubuntuは通常再起動せずに使いはじめられます。Windowsなら、新しいソフトをインストールすると、たいていの場合はシステムの再起動を求められます。Ubuntuの場合、インストールのプロセスが終わったら、すぐにアプリケーションメニューからインストールされたばかりのプログラムを選んで起動し、使いはじめることができます。その使いやすさは感動的です。MacOSXでさえ、Windowsほどではなくとも、新しいプログラムをインストールしたらシステムの再起動が必要になることが多いのですから、これはどんなマジックなんだと、慣れるまでは不思議になることでしょう。

Ubuntuでシステムの再起動を求められるのは、システムのコアの部分にあるパッケージを更新したときぐらいです。自動アップデートでそんな更新がかかることが年に何回かあるでしょう。それ以外は、ユーザーの必要でおこなうだけで済むのです(夜寝ている間はPCをシャットダウンしておきたいとか、無茶な使いかたをして画面が固まってしまったとか──滅多にありませんが、これもUbuntuで起こらないわけではありません)。

システムの再起動は、しかたないことだと思われがちですが、仕事のリズムをくずすありがたくないものです。その必要性が非常に低いUbuntuは、あなたの強い味方となってくれるでしょう。これが、あなたがUbuntuを選択する29番目の理由になるでしょう。



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うぶんつでいいじゃん
更新がずっと止まっているようではあるのですが……





Ubuntuのアプリケーションは常に最新です。

2007/07/13 10:15

セキュリティホールがどこに潜んでいるのかわからない現代、パソコン上のプログラムは、できる限り最新の安定版を使いたいものです。これほどまでにセキュリティを気にしなければならなくなったのは通信環境の劇的な進歩が背景にあるわけですが、同じ通信環境の改善がプログラムのアップデートに大きく役立っているのですから、物事には常に両面があるものです。

WindowsでもMacintoshでも、OSのアップデートは常にオンラインでおこなわれます。Windowsの場合月例でアップデートがおこなわれますし、Macintoshの場合は随時、必要に応じてアップデートされます。自動アップデートの設定も、さまざまに変えることができるでしょう。基本的なOSのアップデートに関する考え方と方法は、どんなOSでも大差がありません。Ubuntuでも同じです。ユーザーは、通知に対して承認を与えるだけで、常にシステムは最新に保たれます。

それでは、OSの上で動くアプリケーションに関してはどうでしょう。Macintoshの場合、Apple社製のアプリケーションのアップデートはシステムのアップデートに組みこまれ、ユーザーは意識することなく最新のバージョンを使えます。Windowsの場合は同じMicrosoft社製のアプリケーションであってもアップデートは別々におこなわれるようですが、ともかくもアップデートはされます。しかし、膨大なサードパーティー製のアプリケーションに関しては、「それぞれ勝手にやってくれ」というのが基本的な立場です。Firefoxのようにアプリケーション内に自動アップデートの機能を備えているものはそういった機能によって、そうでないものに関してはユーザー自身が最新版をダウンロードしてアップデートすることになります。これは相当に繁雑で、実際、古いバージョンのアプリケーションをいつまでも使いつづけるユーザーも少なくありません(さらにアップデートが有償の場合も多く、これが問題を複雑にします)。

Ubuntuでは、全てのアプリケーションについて、アップデートは極めて簡単です。システムであれユーザーが追加インストールしたアプリケーションであれ、全てのプログラムが自動アップデートの対象です。自動アップデートはデフォルトで毎日最新情報をチェックするようになっていますから、ユーザーは何も考えなくても、常に最新の安定版を使うことになります。アップデートがあれば通知アイコンで知らせてくれますから、ユーザーはそれをクリックして承認を与えるだけです。これで、安心して快適な最新版が使えるのです。

システムだけでなく、全てのアプリケーションを常に最新に保っておけるOS。それを選択することは、あなたがUbuntuを使う30番目の理由にふさわしいことだと思います。



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ubuntuで初心者
まだスタートしたばかりのブログのようですが、Windowsからの乗り換えユーザーには参考になりそうです。





Ubuntuでは、開発の最前線も試せます。

2007/07/14 10:07

Linuxの世界では、常に誰かがどこかで新しい試みに挑戦しています。そしてその結果は、ソースコードやα版、β版といった形で、すぐに広く公開されます。正式リリースまでは進行状況が内部の極秘とされる商業ソフトウェアとオープンソースのソフトウェアが決定的に違うのはこの点です。オープンソースのソフトウェアは広くから知恵を集める必要があるため、最新の成果を常に開発コミュニティに対して投げかけていくことになるのです。

その結果、Linuxの世界では、「動きは怪しいけれども最新の機能が組み込まれた」開発中のプログラムが多数入手できるようになります。そういったプログラムが多数存在するため、「Linuxのソフトはバグだらけで素人には使えない」という誤解も生まれます。しかし、Linuxのソフトであっても、公式リリースされた安定版はWindowsやMacintoshのソフトと変わりません。そういった公式の安定版以外にも、さまざまなバージョンが入手でき、その中にはバグや未完成部分を含んだものが存在するというだけの話なのです。

ですから、Ubuntuでは安定した信頼のできるアプリケーションを数多く使うことができる一方で、バグがあったり日本語に対応していなかったりするけれども最先端の機能を持っているアプリケーションを試すこともできます。「こういう機能をもったソフトがないのかな」「こういうことができたらいいのに」と思っても、WindowsやMacintoshなら、そんな機能を実装したソフトが販売されるのを待たなければなりません。Ubuntuの場合には、もしも誰かが開発中であれば、不安定なβ版かもしれませんが、とりあえずそれをインストールして試すことができるのです。

安定版が存在するアプリケーションでも、最新バージョンが開発中で部分的にβとしてリリースされている場合も少なくありません。そんな場合も、Ubuntuなら比較的簡単に最新部分を試すことができます。世の中よりも一足先に、未来を味わうことができるかもしれないのです。

先端を追いかけることができるというのは、ユーザーによってはUbuntuを使う31番目の理由になるかもしれませんね。



本日のサイト紹介。
Life is Gamble
こちらも古くからUbuntuについての情報の多いブログです。要チェックなサイトです。





Ubuntuを使えば、Web閲覧は非常に安全です。

2007/07/15 10:03

いまやWebブラウザは、パソコン上のあらゆるアプリケーションの中でも基本中の基本になりました。ネットワークに接続せずにパソコンを使うユーザーの方が少ないこの時代、Webブラウザは情報の取得だけでなく、情報の発信ツールや、さらにはワープロやメーラーなどを走らせるベースとして、さまざまに利用されます。Internet ExplorerやFirefoxは、無意識のうちに日常的な道具になっています。

しかし、便利さと危険は裏表の関係にあります。多くの悪意をもったプログラムがブラウザ経由で侵入します。Firefoxが数年前に急速にシェアを伸ばしたのも、WindowsデフォルトのInternet Explorerの危険性が再三指摘されたからです。より安全なブラウザを求めて、多くのユーザーがFirefoxにスイッチしました。これに加えてApple社がSafariのWindows版を投入したことで、ブラウザの選択肢は急速にひろがっています。

Ubuntuのデフォルトのブラウザは、Firefoxです。この選択は、OSそのもののセキュリティが高いこととともに、Web閲覧時の安全性を非常に高めてくれます。Windows MediaPlayerがUbuntu上では動かないことはWebで動画を見る上で大きな障害になりますが、かなりの数のサイトがVlcなどUbuntuで動くメディアプレーヤーを使って閲覧できます。どうしてもWindows MediaPlayerでなければならないサイトも存在しているのですが、それが見えない不便とWindows MediaPlayer経由でもたらされる危険性を天秤にかければ、私はメリットの方が大きいと思います。Windows用の「プラグイン」の多くもUbuntuでは動きませんが、これは悪意のあるプラグインをインストールされる危険性を下げてくれます。「できない」ことが、ときにはあなたのデータを守るのです。

さらに、Ubuntuでは、EpiphanyやKonquire、Dilloといったあまり聞き慣れないブラウザをインストールして使うこともできます。こういったブラウザはマイナーな存在であり、マイナーであるが故の不便もあるのですが、同時にマイナーだからこそ攻撃の対象になりにくいという特徴もあります。あらゆるエコシステムで、多様性こそが最終的な安全と安定を保障してくれるのは自然の法則なのです。

安全で快適なWebブラウジングができることは、あなたがUbuntuを選択する32番目の理由になるはずです。



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すみません、取り乱しました。
基本的にはMacintoshとDTP関連のブログですが、Ubuntuに関するエントリーもたまにあります。何よりも視点が面白いエッセイです。





Ubuntuなら、メールも自由自在です。

2007/07/16 10:10

メール用のソフトはWebブラウザほどには独占は進みませんでしたが、それでも一時はWindowsデフォルトのOutlook Expressが圧倒的なシェアをもっていたものです。現在では伝統的に多様なメーラーに加えてThunderbirdがシェアを伸ばす一方でGmailのようなWebメールの使い勝手が以前に比べて急速に改善したため、メール環境にはその人の個性が色濃く反映するようになりました。

UbuntuのデフォルトのメーラーはEvolutionです。これはMicrosoftのOutlookにほぼ相当する統合ソフトで、メールに加え、スケジュール管理などの機能が付加されています。これが使いにくいと感じるようなら、Thunderbirdをインストールします。ThunderbirdはWindows版、Macintosh版と全く同じように使えますから、移行にあたって違和感は感じないですむでしょう。いっぽう、Gmailを使うのならFirefoxなどのブラウザで、やはりWindowsなどと同じように使えます。

Ubuntuで特筆すべきなのは、Gmailを使うにあたって、そのサービスを徹底的に使いこなすためのLinux用のユーティリティが利用できることです。たとえば、これまで手元のメールボックスに溜っているローカルの過去メールを一気にGmailにアップロードすることや、Gmailのフォルダをファイルの保管のために使うユーティリティ、Atomを利用したGmailの新着通知機能などが存在するようです。

さらに、Emacsのようなテキストエディタをメーラーとして使うなど、様々な応用技がLinuxの世界では開発されています。一般のユーザーには特に必要がないことかもしれませんが、小さなオフィスでは、例えばモデムで受信したファクスを添付書類としてワークグループ内で共有するような仕組みをセットアップするなど、さまざまな使い回しができるでしょう。

Ubuntuでは、メール環境はWindowsやMacintoshと全く違和感なくつくりあげられるだけでなく、さらにその先の応用にも柔軟に対応できます。これをあなたがUbuntuを使う33番目の理由に入れておきましょう。



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ubuntu 7.04 Feisty Fawn )
スクリーンショットが豊富なブログです。





Ubuntuでは、Outlookにも互換性があります。

2007/07/17 10:00

Microsoft製のオフィス生産性ソフトで、三種の神器とされているのはWord、Excel、PowerPointでしょう。そして、これらはUbuntuデフォルトのOpenOfficeである程度の互換性が確保できます。データの互換性を考えず、OpenOffice上だけで作業するのであれば、むしろMS Office以上に使い勝手がいいかもしれません。

Microsoftのオフィススイーツを購入したとき、もうひとつついてくるソフトがあります。それは、メールとスケジュール管理のOutlookです。これはWindowsデフォルトのOutlook Expressとは別のソフトで、データ形式も同じではありません。一般には普及型のOutlook Expressの方が使い易く愛用者が多いようですが、ビジネスではけっこうOutlookが重宝がられます。これは、グループ内のスケジュール管理をしてくれる機能をOutlookが備えているからです。

Ubuntuでは、このMS Outlookそのものは動作しません。しかし、Evolutionという同等のソフトがあります。Evolutionには、Outlook同様のカレンダ、タスク管理、メモ、アドレス管理などの機能があって、忙しいビジネス現場でのスケジュール管理に威力を発揮してくれるでしょう。部分的に翻訳が未完成でメニューが英語で表記されるところもありますが、使用には差し支えない程度に日本語化されています。

部分的には、Evolutionの方がOutlookよりも高機能でしょう。Evolutionはメールのフルテキストでのインデックス化や仮想フォルダ機能を装備しています。Windows版もあるので、WindowsとUbuntuの混在環境では、むしろOutlookではなく部署内の全てでEvolutionに統一すべきかもしれません。

けれど、使い慣れたOutlookは捨てがたいという場合には、EvolutionからMicrosoft Exchange Serverに接続することが可能です。Palmや携帯電話、PDAとの同期にも対応しているので、必要に応じて威力を発揮することでしょう。

OutlookにとってかわるEvolutionの存在は、あなたがUbuntuを選ぶ34番目の理由になれるでしょうか。



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憩いの場
Ubuntu以外の情報も多いですが、Ubuntuについてもいろいろと記載されたブログです。





Ubuntuなら、ホームページもすぐにつくれます。

2007/07/18 10:20

Webサイトの作成に頭を悩ませる人の数は、以前よりはずっと少なくなりました。というのは、多くの人の情報発信にはブログを使う方がずっと適していて、そしてブログ作成にはサイト構築のための知識をほとんど必要としないからです。きれいなサイトが、HTMLタグなど全く知らなくとも作れるようになりました。

それでも、やはりブログ以外の構成でサイトを作らなければならない場合も少なくありません。そんな場合には、Webサイト構築用のソフトを使うことになります。
大衆用としてもっとも普及したのはホームページビルダーかもしれませんし、そのほか、比較的簡単に視覚的にサイトをつくれるソフトはいろいろと存在します。やってはならないのは、MS WordなどのワープロソフトでHTMLを書き出すこと。望むような結果はなかなか出ず、かえって時間をつぶすことになります。プロならばDreamweaverやFireworksなんかを使うのでしょうか。高価なソフトには、値段に見合った実力があるようです。

しかし、プロフェッショナルなWebデザイナーの中には、「やっぱりソースを書かなくちゃ」とおっしゃる方々も少なくありません。そんな場合にはテキストエディタがあれば十分なのですが、このテキストエディタは、Ubuntuでは様々な種類のものが利用可能です。デフォルトで搭載されたテキストエディタでも、HTMLタグを自動で色分け表示してくれるので、サイトの構築に非常に便利です。Bluefishのように、さらにHTMLソースの作成に特化したツールも豊富に揃っています。

いや、そんな難しいことはごめんだとおっしゃる方には、Nvuがお勧めです(ただし、現在開発が中止、同じ系列の別のソフトがMozillaで開発中の模様です)。これは、ワープロ感覚でサイトを構築できる優れたツールですが、ワープロとは異なり、逐次ブラウザでの実際の表示やソースコードがボタンひとつで確認できるので、期待外れのサイトができる心配がありません。CSSにも対応しているので、初心者からエキスパートまで利用価値の高いツールです。

この種のアプリケーションはUbuntuでは何種類か利用できます。たとえばQuantaは、まだ荒削りなところもありますが、さらに高度な操作ができるようです。

そこまで大げさなツールは不要という方には、WebブラウザのEpiphanyがいいかもしれません。これは、テキストエディタでソースを変更すると、ほとんどリアルタイムにそのページの表示を変えていってくれます。再読み込みなどは必要ないので、結果を確認しながらHTMLをいじりたい人には最適でしょう。

残念なのは、Flashを自由に書き出すアプリケーションが存在しないことです。OpenOfficeでプレゼンテーションを作成するとFlashでの書き出しができますが、これはサイトのパーツ作成には使えません。FlashはAdobeの独自仕様技術なので、Adobe以外のソフトで触ることが難しいのです。

いずれにせよ、簡単なWebページであれば、Nvuのようなソフトを使えばものの数分でつくり出すことができます。NvuにはWindows版やMacintosh版もあるのです必ずしもUbuntuだけの特長とはいえないのですが、テキストエディタまで含めた様々なツールの豊富さではUbuntuはパワフルなものです。

もしもあなたがWebサイトの構築をしなければならないのなら、それがUbuntuを選択する35番目の理由になり得るのではないでしょうか。



本日のサイト紹介。
Rion Aokiさんのページ
記事の数は多くありませんが、Ubuntuに関する貴重な情報が掲載されています。一読の価値があります。





Ubuntuなら、サイト管理は「超」がつくほどかんたんです。

2007/07/19 09:58

Webサイト管理は、けっこう面倒なものです。FTPクライアントを立ち上げ、サイトにアクセスして、必要なファイルを見つけだし、ローカルで修正したそのファイルと入れ替えを行うという一連の作業は、日常的にやっていると「もうちょっとなんとかならないの?」という気持ちになってきます。

Ubuntuの採用しているnautilusというファイルブラウザは、同時にネットワークブラウザでもあります。といっても何のことかわからなくても、支障はありません。パネル(Windowsでいうタスクバー)の「場所」から「サーバーに接続」を選びましょう。最初だけ、FTPサーバーのアドレスを入力する必要があります。必要な情報を入れてOKを押すと、必要に応じてパスワードを求められ、パソコンのハードディスクを開くのと全く同じ外見のウィンドウに、Web上のファイルが表示されるでしょう。

二度目からはさらに簡単です。デスクトップ上に、外部サーバーへのショートカットが表示されます。これをダブルクリックすれば、パスワードを求められます。このパスワードは、いちいちサーバーごとのものを入れなくとも、マスターパスワードで全てのサイトにアクセスできるように設定できます。いくつのサイトを管理していても、覚えるパスワードはひとつだけ。それを入れれば、ダブルクリックだけで、自分の手元にあるフォルダを開くのと全く同じ感覚で、外部のサーバーにアップしたファイルを触ることができるのです。

パソコンに存在するローカルのファイルと、Webサイトに公開するために外部のサーバーに置いてあるリモートのファイルは、置いてある場所が違うだけで、全く同じように扱えます。試しに、ローカルのファイルをリモートのフォルダにドラッグしてみましょう。簡単にリモートのフォルダにコピーできます。これでWebページのアップロードができるのです。更新は、上書きでコピーするだけ。ウェブ上のHTMLファイルをテキストエディタで開いて直接更新することもできます(ただしたいていのサーバーでは、直接エディタからの保存ができず、いったんローカルに保存する必要がありますが)。ファイルの情報は、ローカルのファイルと同様、プロパティを見てやればわかります。ほとんどの操作が、ローカルのフォルダやファイルを操作するのと同じに扱えるのです。コピーや削除の操作も全て共通です。

これは、説明されるよりも、実際にやってみた方が感覚的に理解できることでしょう。遠く離れたWebサービスプロバイダのサーバー(ときには海外のサーバー)にあるファイルが、自分の手元のハードディスクにあるファイルと全く同じように扱えるというのは、こんなにわかりやすいことはありません。そうなると、もう「サイト管理」なんて特別な作業をしている意識はなくなります。単純に、ファイルの更新を行うだけ。それがサイト管理になるのです。

もちろん、ファイルブラウザが本業のnautilusには、専門のFTPブラウザには備わっている機能が欠けている部分もあります。そういう場合にも、UbuntuにはFTPに対応した様々なプログラムがインストール可能です。

直感的にサイトの管理ができる優れたUbuntuの特徴は、あなたがこのOSを使うべき36番目の理由にふさわしいと思います。



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ヲゾゾ
よくわからないのですが、ともかくUbuntuに関して詳しいブログです。





Ubuntuでフォルダを共有して能率アップ。

2007/07/20 09:43

Ubuntuのファイルブラウザnautilusならば外部のサーバーに自分のパソコンのハードディスクと同じようにアクセスできるのですが、この機能を使えば、遠く離れた仲間といっしょにするプロジェクトが非常に簡単になります。

まず、データ貯蔵用のサーバーを用意します。このサーバーにFTPでアクセスできるような設定をしておき、ネットにつなぎます。これはウェブサイト公開のために契約しているサーバーでもかまいませんし、その場合は面倒な設定は不要です。FTPのパスワードを共有するだけでかまわないでしょう。
こうすれば、そのサーバー上のファイルを複数のユーザーで共有できます。プロジェクトの管理ルールさえ定めておけば、同じファイルをメンバー全員が使って作業を進めることができるわけです。

この方法は、会社と自宅で同じデータを使いたいときなどにも応用できます。ファイルはローカルのハードディスクに保存するのではなく、遠隔のサーバーに保管します。こうすれば、紛失の危険性のあるメモリスティックなどを持ち歩かなくとも、ネットに接続できる環境があればどこのパソコンでも常に同じファイルで作業を継続できるわけです。

しかし、ファイル共有ということでいえば、こんなFTPを使った方法よりも、なんといってもLAN内でのネットワークによる共有でしょう。Ubuntuは、Linux同士のネットワークを構成することももちろん可能ですが、WindowsやMacintoshが混在した環境でもネットワークを構成できます。簡単にいえば、「ネットワーク」の「MS home」や「Workgroup」に接続して、グループ内の別のパソコンの共有フォルダにアクセスすることができるのです。

「事務所内のパソコンがWindowsなんでUbuntuではデータのやりとりに問題があるのでは」という懸念は、全くありません。ネットワークに関する限り、UbuntuはWindowsと同じ通信方式をサポートするのです。

ネットワークに優れ、フォルダやファイルの共有がスムーズに運ぶことは、あなたがUbuntuを使うべき第37の理由にしてもかまわないでしょう。



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Ubuntu インストール個人的ノート
大学の先生かと思うのですが、Ubuntuのインストールに関してずいぶん古いバージョンから丁寧にメモをとってあります。一般ユーザーにはここまでの必要もないのかもしれませんが。





UbuntuのOpenOfficeで仕事がはかどります。

2007/07/21 10:09

ワープロや表計算ソフトは、なにもMicrosoft社の専売特許というわけではありません。むしろ、MS Officeは、詳しい人の間ではどちらかといえば評価の低い製品です。圧倒的なシェアの前にそのほかの製品がほとんど市場から駆逐されているという現状はありますが、それでも生き残っているワープロや表計算ソフトの中にはMS WordやExcelよりもキラリと光るものをもったものが少なくないのです。

その中でも、OpenOfficeは、まるごとMS Officeを置き換えることができる統合ソフトとして、しぶとい支持を受けてきました。MS Officeを置き換えることに焦点をしぼりすぎたために、MS Officeに似すぎてしまった(その結果、欠点まで似てしまった)というマイナスはありますが、その分だけMS Officeのユーザーには使い易いものになっています。もしもあなたがWordやExcelを自由自在に使いこなせるなら、OpenOfficeも最初の瞬間から何の違和感もなく使っていけるでしょう。

そして、OpenOfficeはMS Officeといくらかの欠点を共有するとはいえ、その本来のよさをすべて失ったわけではありません。MS Officeと比較してまずあげられるのは、その豊富なカスタマイズ可能性でしょう。ユーザーインターフェイスからツール類の配置など、MS Office以上に自由にカスタマイズできます。自分の使い易い環境を整えることができることは、毎日使うツールだけに非常に重要でしょう。

さらに、ワープロ、表計算、図形描画、プレゼン資料作成、データベースといった必要なツールが、全てひとつのソフトとして統合されているということも重要です。MS OfficeでもWord、Excel、PowerPointは確かに統合されているのですが、これらは基本的に別々のソフトを寄せ集めたものです。これに対してOpenOfficeは最初から同じソフトの別々の表現形式という形をとっていますから、ツール類もデータの扱いも共通しています。このメリットは、たとえば画像処理ソフトで図形を調整し、表計算ソフトで作ったデータとともにワープロに貼り付け、さらにそれをプレゼンテーションにも流用するというような作業を行えばはっきりするでしょう。作業は全く流れを妨げられることがありません。

そして、OpenOfficeはMS Officeよりも安定しています。Wordで数十ページにも渡るデータを作ると、多くの場合文書のどこかが破綻し、体裁がおかしくなったり、ひどいときにはデータが壊れます。そこまでいかなくても、文書が異常に重くなり、扱いに苦労するようになってしまいます。OpenOfficeでは、このようなトラブルはかなり軽減されます。試みにWordで作成した数十メガもある文書をOpenOfficeで開き、それをOpenOfficeの形式で保存してみましょう。同じ書類なのに、ずいぶんと軽いデータになっているのがわかるでしょう。

箇条書きのスタイルなど、OpenOfficeの設定を好む人もいますが、OpenOfficeにも欠点はあります。それは、MS Officeのマクロの一部に対応していないことです。このため、MS Officeでつくった書類をそのまま使うのに不便な場合があるでしょう。けれど、OpenOfficeにもマクロは存在します。組み直すのは手間かもしれませんが、同じことはできるのです。

無料でこのような優れたOffice生産性ソフトを使うことができる、これはあなたがUbuntuを使う38番目の理由にふさわしいはずです。



本日のサイト紹介。
 The庄田
最近はエントリーがないのでしょうか。Ubuntu関係の記事のあるブログです。





Ubuntuには、OpenOfficeのほかにもオフィスソフトの選択肢があります。

2007/07/22 10:08

Ubuntuでデフォルトに採用されているOpenOfficeには、Windows版もあります。Windows版のOpenOfficeを使ってみていまひとつピンとこなかった方がいたとしても、そのせいでUbuntuの使用をやめてしまう必要はありません。Ubuntuでは、そのほかのオフィススイーツも使うことができるからです。

Ubuntuが採用しているデスクトップ環境はGnomeですが、UbuntuではGnomeのデフォルトであるGnome Officeを採用していません。けれどもちろん、こちらを選択することもできるのです。Gnome OfficeはワープロのAbi Wordと表計算のGnumericから構成されています。Abi Wordは、縦書きには対応していませんが、Wordのdoc形式の文書を読み込むことができます。軽量なことから、OpenOfficeよりもこちらを好む人もいるようです。

もうひとつの人気デスクトップ環境であるKDEでは、KOfficeというOffice統合ソフトを採用しています。UbuntuのデフォルトのGnomeのままでも、このKOfficeをインストール、利用することができます。KOfficeは、MS Officeとはかなり異なったコンセプトのもとに作られていますのでMS Officeからの乗り換えユーザーは最初は戸惑うかもしれません。けれど、ある意味でMS Officeの特徴を欠点ごとばっさりと切り捨てたそのつくりは、シンプルで使い易く、慣れれば動作の軽快さやバランスの虜になるでしょう。もちろん、WordやExcelの形式を読み込むことができるのはOpenOfficeと同じです。

このほか、有料のソフトであるSoftMaker OfficeのLinux版や一太郎のLinux版を購入して利用することもできるでしょう。もちろん、Googleのワープロやスプレッドシートを使えば、Office用のソフトを何ひとつインストールしなくても仕事のできる時代です。選択肢はいくらでもあるのです。

Ubuntuでは、Office生産性ソフトという仕事に必須なツールに多様性を確保しています。これをあなたがUbuntuを使う39番目の理由にしませんか。



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つつみくんのLinux記
Linux一般の記述も多いのですが、Ubuntuにもとづいている場合も多く、参考になります。





Ubuntuで高度な画像処理ができます。

2007/07/23 09:55

Ubuntuには、Gimpという画像処理ソフトがデフォルトでインストールされています。画像処理ソフトといえばAdobeのPhotoshopが有名ですが、Gimpはそれに負けないほど豊富な処理機能をもっています。確かにプロ用のPhotoshopよりは少しは機能は低いかもしれませんが、普及版のPhotoshop Elementsよりはずっと優れた機能を満載しています。特にデザイナーや印刷業者でもない限りGimpの機能があれば十分、いや、プロでさえ、用途によってはGimpのほうが使い易い場面もあるでしょう。

画像処理ソフトというのは、基本的にはビットマップ(色や明るさの属性をもった点の集合で表される画像)をさまざまに加工するものです。写真の明るさを変えたり赤目を除去するというような色調、明るさ、コントラストなどの処理、回転、歪み、反転などの変形処理、ぼかしやエンボスなどのエフェクト、拡大、縮小、解像度、形式の変更などデータ処理、さらには鉛筆ツールや消しゴムツールなどを使った直接の描画や文字の焼き込みなどは基本です。Gimpは、これらの処理を直感的に、スムーズに行ってくれます。

WindowsでもMacintoshでも、フリーの画像処理ソフトは案外と見つかるものです。けれど、その多くは機能が少なく、手軽ではあっても本格的な作業はできません。けれど、Gimpなら、自然な写真の修正からイラストの制作、ホームページのロゴ文字の作成など、ビットマップ系のソフトで必要な作業は全て効率よくこなすことができます。同じ環境で比較していないので公平ではありませんが、処理によってはPhotoshopよりもずっと高速に感じます。領域の選択などに独特の癖はありますが、それは慣れれば問題にならない程度です。変更履歴を遡れることやテクニックのヒントを教えてくれることなど、全般にユーザーに親切な設計になっています。

もちろんUbuntuにも、Gimp以外にもっと軽いペイントソフトがないわけではありません。けれど、この優れたGimpひとつあればあらゆる作業に万能です。

高度な画像処理ができるGimpがデフォルトで組み込まれていることは、あなたがUbuntuを選択すべき40番目の理由なのです。



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ぼぉ〜っと眺める 『 ubuntu 7.04 
Ubuntuインストールの紹介記事ですが、かなり詳しく、インストールを検討中の方にお勧め。





Ubuntuでイラストも描けます。

2007/07/24 10:08

簡単なイラストならGimpのようなビットマップ編集ソフトで描くこともできるのですが、本格的にコンピュータグラフィックスを作成しようと思うなら、やはりベクタースケールのドローイングソフトが欲しくなります。そういったソフトの代表的なものは何といってもAdobeのIllustratorで、プロには必須のツールになっています。

Illustrator以外にもベクタースケールのドローイングができるソフトはないことはありません。たとえば、OpenOfficeのドローでは、ベクタースケールのドローイングができます。しかし、OpenOfficeで苦労してイラストを描いても、データの使いまわしはあまり勝手がよくありません。Illustratorではポストスクリプト形式の書き出しが標準なのですが、これが後処理に大きく影響するのです。これに相当する機能を備えたソフトはIllustrator以外には多くはありません。そこで、現実にIllustrator以外のものを採用しているアーティストは多くはないようです。

けれど、そういった数少ない代替ソフトの中には、Ubuntuで利用できるものもあります。まず、お勧めなのはInkscapeです。これはImageMagicというプログラムを併用することでポストスクリプトやIllustrator形式の読み書きに対応します。ほぼIllustratorを置き換えることができる実力があるといわれています。

さらに、Xara Xtreamというドローイングソフトがあります。これは、実力としてはIllustrator以上ともいわれ、歴史も古く、それだけに熱心な支持者も多いソフトということですが、シェアの戦いに破れてマイナーな位置に甘んじてきました。しかし、UbuntuのようなLinux上で動作するバージョンをオープンソースとしてリリースすることで、再度Illustratorに挑もうとしています。もともとが商業用のソフトですから完成度は高く、確かにIllustrator以上のポテンシャルはもっているかもしれません。ただし、日本語への対応ができていないので、文字入力を必要とするような作業には使えないでしょう。

もうひとつ、ドイツ製のCenonというソフトがあります。これはMacintosh版もあるのであるいは馴染のある方もいるかもしれません。もともと製図用のソフトであるらしく、いかにも重厚ですが、機能はなかなかのものがあります。

こういったドローイングソフトや、もっと簡単な(たとえばOpenOfficeに付属しているような)ソフトを使えば、簡単なものからプロレベルのものまで、自由自在にイラストが描けるでしょう。このようなソフトが無料で自由に使える環境は、あなたがUbuntuを選ぶ41番目の理由になるのではないでしょうか。



本日のサイト紹介。
The Ecolinux Project
Ubuntu派生ディストリビューションEcoLinuxの公式ページ。インストールCDはここからGet!





UbuntuでPDFファイルを活用しましょう。

2007/07/25 09:43

Microsoft社の独自仕様のWord形式やExcel形式が標準形式と呼べるのかどうかには疑問がありますが、Adobe社の仕様であるPDF形式は実質的にも定義の上からも、標準形式として確立しています。それは、AdobeがPDFの仕様を公開しており、Adobe以外のベンダーがそれに準拠したソフトを公開するのを認めているからです。誰もが公平に利用できる公開のフォーマットをつくることで、Adobeは地位を確立したといえるでしょう。

ですから、特にレイアウトを重視するような文書においては、現代ではPDF形式で提出、公開するのが常識になっています。Wordの.docで文書を送っておいて環境の違いによるレイアウトの崩れに翻弄されるよりは、基本的に送ったままの形が再現されるPDFを使う方がはるかに賢明だというわけです。

このPDFはMacintoshやUbuntuではほぼ標準の文書形式として扱われていますが、なぜかWindowsにおいてはネイティブでサポートしません。PDFを読もうとすれば改めてAdobeのReaderをインストールしなければなりませんし、PDF形式で書き出そうとすれば有償のAdobe Acrobatなどの専用ソフトや無料だけれど広告の入る「いきなりPDF」などを使う必要が生じてきます。これほど一般的なフォーマットなのに、解せないことです。

Ubuntuでは、Adobe Readerをインストールすることもできますが、デフォルトで入っているevinceというソフトでPDFを読むことができます(日本語の表示には追加のインストールが必要です)。さらに、OpenOfficeなど多くのソフトではPDFの書き出しをサポートしています。Adobeが仕様を公開しているため、自由なオープンソースソフトでこのような機能を装備することが可能になっているのです。

ですから、Ubuntuを使っているときに、Windowsユーザーとの環境の違いによるレイアウトの崩れを心配する必要はありません。レイアウトに気を遣う文書は、基本的にPDFで受け渡しすればいいのです。もちろんPDFは編集が難しいので、編集の必要のある文書はこの限りではありませんけれど。

文書形式の標準であるPDFへの対応がよいことは、あなたがUbuntuを使う42番目の理由として立派なものでしょう。



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有限会社ワークデザイン
ブログ「女でも工事屋になりたかったのです」のUbuntu関係のエントリーをまとめたページのようです。プログラマーとはまた別の意味でのプロの視点が光ります。





Ubuntuならスペルチェッカーで英語は完璧?

2007/07/26 10:02

Ubuntuだけでなく、MacintoshであろうとWindowsであろうと英語のスペルチェッカーは標準で付属しています。このスペルチェッカーを使えば、うっかり英語の綴りを間違えて恥ずかしい思いをする危険性が減少します(完全になくならないのは、正しい綴りだけれど意味が全く違う単語に間違えてしまう危険性が残るからです)。多少でも英語を書く人は、スペルチェッカーのありがた味をときとして感じることでしょう。

スペルチェック機能は、ワープロであるOpenOfficeだけでなく、メール送受信ソフトのThunderbird、さらには最近はブログや掲示板などブラウザで文字を打ち込むことが多くなってきたことから、ブラウザであるFirefoxなどに装備されています。そればかりでなく、テキストエディタのような簡単なアプリケーションにも組み込まれています。これは、UbuntuのようなLinuxが、アプリケーション間でプログラムの共有を行う仕組みをもっているから可能になることです。OpenOfficeもMozillaのアプリケーションも、深いところではmyspellというプログラムを利用し、そのほかのアプリケーションはaspellというプログラムを共用するようです。このほかにも利用可能なスペルチェッカーがありますし、また、これらのスペルチェッカーの利用する辞書は、スペイン語、ドイツ語など、様々な国の言語を追加して利用することも可能です。

さらにUbuntuならではなのが、様々な辞書の存在です。聖書に特化した辞書や医薬系の辞書など、さすがにアカデミックな世界で利用されてきたバックグラウンドがあるだけに、豊富な知識の塊を追加でインストールすることができるでしょう。

当たり前の機能ではありますが、英語のスペルチェック機能が完備していることは、あなたがUbuntuを使う43番目の理由に加えられるかもしれませんね。



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ライブCDの部屋
Ubuntuの派生ディストリビューションは、ここからダウンロードしましょう。





Ubuntuなら、お蔵入りの文書を検索できます。

2007/07/27 10:00

Googleがデスクトップサーチをリリースしたとき、「こんな便利なツールがあったのか」と、目から鱗が落ちたような気がしました。ちょうどあの時代は個人のパソコン内のハードディスク容量が増え始め、ファイルの名前を見ただけで内容を思い出せるような情報量を越えるようになってきていたのです。自分の持っているはずのデータを活用できない悔しさを、こういった検索ツールが解消してくれるのです。

Windows XPまでのデフォルトの検索は、はるかに弱いものでした。ファイルの中身まで立ち入って検索する能力が低く、時間もずいぶんかかりました。ファイルの内容をあらかじめインデックス化しておくことで、新時代の検索ソフトは古い時代と一線を画しているわけです。MacOSXに搭載されたSpotlightは、こういったソフトの最新のもののひとつです。

Ubuntuでも、Beagleというデスクトップ検索ソフトを追加インストールして使うことが可能です。これは非常に使い易いもので、最初の起動時には少し時間がかかりますが、いったんインデックス化ができてしまえば、次回からは瞬時に必要なファイルを捜し出してくれます。非常に重宝なツールです。

もちろん、Googleデスクトップをダウンロードしてインストールすることもできます。また、Beagleの他にもデスクトップ検索のプログラムはいくつか開発されていて(たとえばdoodle)そういった代替案を試すのもいいでしょう。こういったデスクトップ検索をすれば、何年も開かなかったお蔵入りの文書の中から思わぬ宝物を発掘することができるかもしれません。

デスクトップ検索機能が充実していることは、あなたがUbuntuを使うべき44番目の理由なのです。



本日のサイト紹介。
JANVIER's Memo
どうやら技術系の方の個人的なメモとしてのブログのようですが、Ubuntu関係の情報も豊富に記載されています。





Ubuntuなら、動画の閲覧もスムーズ。

2007/07/28 10:09

インターネットは、ますます動画の配信経路として重要性を増してきています。YouTubeで世界中の動画を見たり、Gyaoでテレビを見る人が増えたせいで、人々のテレビ離れが起こりつつあるとも言われています。

UbuntuでYouTubeやGyaoは見ることができるでしょうか。YouTubeはイエスでGyaoはノーです。Ubuntuは、ほとんどの動画の形式に対応しています。

Ubuntuをインストールして初めてブラウザを立ち上げ、YouTubeのサイトに行ってみると、FlashPlayerが必要だというメッセージが表示されるでしょう。そこから指示にしたがって承認していけば、なんの苦もなくプラグインが導入されます。こんなふうに、Ubuntuでも、ほとんどの動画サイトを違和感なく閲覧することができます。

けれど、まだまだ世の中には、Windows+Windows Media Playerの組み合わせでなければ見えないような形で動画を配信しているサイトも一部に存在します。その代表がGyaoであり、意外なところでは天気予報サイトのtenki.jpの天気予報がそういう特殊な配信方式をとっています。
こればかりは、OSの仕組みのせいではなく、動画配信業者の都合なのでどうしようもありません。特定のソフトの使用を必須条件とすることは長期的に見ればなんの利益ももたらさないことですから、やがてこのような状況は改善されることでしょう。しかし、当面は「見えないものは見えない」としか言えません。

それでも、多くの動画の形式をUbuntu上で再生することができることに変わりはありません。特にVlcというメディアプレーヤーをインストールすれば、適切なコーデックを追加することでほとんどの動画が再生できます。なかにはWindows Media Playerでどうしてもうまく再生できなかったファイルがあっさりと再生できたというようなケースもあります。ですから、このあたりはUbuntuとWindowsはおあいこといっていいのかもしれません。

動画再生に関しては必ずしもUbuntuの方がWindowsよりも優れているとは言いきれないのでこれを45番目の理由にするのも苦しいのですが、少なくとも必要十分な動画再生は十分にスムーズなことを、あなたがUbuntuを使う理由にしてもかまわないのではないでしょうか。



本日のサイト紹介。
Ubuntu日本語フォーラム
わからないことはフォーラムに聞いてみるのがいいかもしれません。過去の書き込みもずいぶんと参考になります。





Ubuntuで音楽は聞き放題。

2007/07/29 09:53

Ubuntuに限らずインターネットラジオに接続すれば、好みの音楽がいくらでも手に入ります。しょせんラジオですから音質は知れていますが、この際うるさいことは言わないことにしましょう。もちろんUbuntuパソコンでもCDの再生はできますが、CDを聞くだけならCDプレーヤーやステレオの方が手軽で音がいいはずです。

インターネットラジオは、MacintoshのiTuneでもWindowsのMedia Playerでも、Ubuntuの音楽プレーヤーと同じように聞くことができます。ではUbuntuの利点はどこにあるのでしょう。それはまず、膨大なラジオ局のデータを利用できることです。Vlcをインストールして、「再生一覧」を開いてみましょう。そこには、ShoutcastやPodcastといった音源のリストが用意されているでしょう。好みのものを見つけるのは簡単です。あるいはstreamtunerをインストールすれば、ブラウザーを使う要領で好みのラジオ局を探していくことができるでしょう。Ubuntuなら、こんな嬉しいアプリケーションがなんの苦労もなく導入できるのです。

さらに、kstreamripperというアプリケーションをインストールすれば、ストリーミングで再生中の音楽ファイルをどんどんハードディスクに保存していってくれます。ラジオから録音する要領ですから、曲の頭や終わりが切れたり、DJの声がかぶったりするのは御愛嬌。きっちりした音源は、iTunesあたりででも購入してください。楽しみに、手元にちょっと録音するにはこれはとても便利です。

もちろん、音楽CDからのファイルのリッピングや、圧縮形式からCDプレイヤーで聞ける音楽CDへの書きだし(CD-Rへの焼き込み)も簡単です。これらのアプリケーションは、デフォルトでUbuntuに搭載されているのです(Sound Juicer CD取り込みツールとSerpentine オーディオCDクリエイター)。これまであなたが蓄積してきた音楽コンテンツもきっと活かせることでしょう。

Ubuntuにすれば、きっとあなたの音楽ライフは豊かになるでしょう。音楽に興味があるあなたにとって、これがUbuntuを選択する46番目の決め手になるはずです。



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 Prototype
Ubuntuテーマではありませんが、Ubuntuユーザーの方らしく、関連のエントリーがポツポツとあります。





Ubuntuなら、CD、DVDの読み書きもかんたん。

2007/07/30 10:10

CD-RやDVD-Rを焼くのに、Windowsならばライティングソフトをインストールしなければなりません。ほとんどのハードウェアにはそういったソフトが添付されているのであまり問題になることはないでしょうが、中古パソコンを入手したときや自分でパソコンを組み立てたときにはWindowsだけではどうしようもないという壁にぶち当たることになります。

Ubuntuの場合、CD-RやDVD-Rへの焼き込みは、ファイルブラウザに統合されています。新しいディスクを挿入して、メニューから「CD/DVDの作成」を選ぶだけ。まるでUSBメモリスティックやハードディスクにファイルを保存するような感覚でCD-RやDVD-Rなどの焼き込みができるのです。

データの入っているCDやDVDをドライブに挿入すると、これらのディスクのアイコンがデスクトップに表示されます。これはMacintoshの設定と同じなのでMacユーザーにはなんの違和感もないことですが、Windowsとはちょっと違います。Windowsの場合、ディスクのディレクトリにアクセスしようと思ったらマイコンピューターからディスクを開いていかねばならないので、このデスクトップ上のアイコンはけっこう便利です。ディスクを取り出すには、このアイコンを右クリックして「取り出し」を選べばいいのです。

そして、CDが音楽CDであればその再生やコピー、音楽ファイルのリッピングも簡単です。そのためのソフトは、デフォルトでインストールされています。改めてダウンロードする必要はないのです。
DVDが映画のDVDであれば、メディアプレーヤーで再生できます。この場合はメディアプレーヤーとコーデックの追加インストールが必要ですが、こういった追加インストールはWindowsなどに比べて圧倒的に簡単です。synapticというプログラムが一括管理してくれるからです。

CDやDVDの読み書きがスムーズに運ぶことは、あなたがUbuntuを選ぶべき理由の47番目になる資格が十分にあるのです。



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Distro Freak
Linuxのさまざまなディストリビューションを紹介されているブログです。驚くような情報がいっぱいつまっています。Ubuntuももちろん登場します。





Ubuntuでは、動画編集もできます。

2007/07/31 10:01

パソコンの性能が上がってきた近年では、一般ユーザーでもずいぶんと気軽に動画の編集が行えるようになってきました。動画の編集のためには、既にある映像をキャプチャしたりDVDなどのメディアから吸い出したり、撮影した映像を取り込むのが出発点になります。さらに、それらの動画をつなぎ合わせたり、ファイル形式を変換したりし、最終的にDVDやCDのオーサリング・マスタリングへと進むことになります。

これらの処理に必要なアプリケーションは、残念ながらUbuntuにはデフォルトでは含まれていません。しかし、必要に応じて追加でインストールすることが可能です。必要なプログラムは、あらかじめネットで検索して調べておくのが効率的でしょう。例えばこんなサイトには、ずいぶんと参考になる情報が掲載されています。

また、Ubuntuには、Ubuntuをベースにした派生ディストリビューションと呼ばれるバージョンが数多くありますが、そのようなディストリビューションの中にはマルチメディアに強いものがいくつかあります。たとえば、Ubuntu Studioは、音楽、グラフィック、映像に特化したディストリビューションです。データ量が多いのでインストールするにはライブCDではなくDVDを用意しなければなりませんが、最初からこれをインストールしておけば、必要なツールは全て最初から揃っています。

DVDが利用できない場合は、LinuxMintというディストリビューションが比較的マルチメディアに強いようです。ただし、動画編集のためにはいくらか追加インストールが必要になるでしょう。日本語化されたライブCDは、こちらで入手できます。

高性能の最新のハードウェアをお持ちなら、Ubuntuはあなたの動画編集の強力なツールになるでしょう。これがあなたのUbuntu選択の48番目の理由になっても何の不思議もないのです。



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テクノロイド
コンピュータ関係一般のブログですが、Ubuntu関連の情報が豊富です。もっとも、Ubuntuのカテゴリーがないので、サイト内を探さなくてはならないのですが。





Ubuntuで音楽制作もできます。

2007/08/01 10:00

デフォルトで入っているわけではないのですが、適当なアプリケーションを追加インストールすれば、Ubuntuを音楽スタジオに一変させることができます。現代では音楽制作のかなりの部分をコンピュータが担うようになってきているのですが、Ubuntuでもそんな作業ができるのです。

パソコンを使って音楽をつくるひとつの方法は、「打ち込み」です。MIDI音源をシーケンサーを使って配列していき、曲を演奏させるのです。カラオケなどは、この方法でつくらることが多いようです。MIDI音源は外部装置のものも利用できますし、サウンドフォントを使ってパソコン内部で用意することもできます。

もうひとつの方法は、デジタルレコーディングです。パソコンをマルチトラックレコーダーとして利用し、実際に演奏された音を録音していきます。その上で、これらの録音を編集していくのですが、コンピュータ上で様々な修正やエフェクトの追加ができます。サンプリングなどを行うこともできるでしょう。MIDI音源の打ち込みを別とラックに収録して合体させることも可能です。

こういった作業をするアプリケーションがUbuntuではインストール可能ですが、それぞれ選択肢はひとつではありません。いくつかのアプリケーションの中から、自分にもっとも適したものを選んでインストールすればいいのです。オープンソースの面白いところは、少しずつ微妙に違ったアプリケーションが大抵は複数別々に開発されているということです。まだ日本語化されていないアプリケーションに出くわすこともあるのですが、使い込む中で、あなたがその日本語化に貢献できる可能性もあります。誰もがそれぞれの能力の中でいっしょに作り上げていくことができるのが、オープンソースの魅力でもあるのです。

そして、Ubuntu派生ディストリビューションの中には、音楽制作を最初から想定したUbuntu Studioのようなものもあります。このようなディストリビューションを使えば、追加インストールの必要もなく、そのままあなたのパソコンが音楽スタジオに変身するのです。

音楽を仕事や趣味にするあなたにとって、音楽制作の可能性を開いてくれることは、Ubuntuを使う49番目の理由にならないでしょうか。



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SiteBites
IT技術者の日記なのですが、Ubuntuに関する貴重な情報も発見できるでしょう。噛まれないようにご注意。





Ubuntuではインスタントメッセンジャーも使えます。

2007/08/02 09:50

WindowsやMacではMSN MessengerやICQ、AIM、Google Talkなどのインスタントメッセンジャー(IM)を使って親しい人と身近なおしゃべりを楽しむことができます。チャットだけでなく、これらIMはファイルの送付やリアルタイムでのサポートにも応用できるため、ビジネス分野で使われる場合もあるでしょう。実際、Webサービスの中にはIMでのサポートを提供しているものもあるほどです。

MacintoshパソコンにはiChatが付属していて、このiChatでWindowsのAIMやGoogle Talkなどのユーザーとメッセージのやりとりをすることができます。MSN Messengerとのやりとりをするには、Mac版のMSN Messengerをインストールしなければならないでしょう。

UbuntuのデフォルトIMは、Gaim(Pidgin)です。これは、MSN MessenngerにもICQ、AIM、Google Talk、Yahoo!メッセンジャーにも対応した優れたIMです。これひとつあれば、ほとんどどんな相手とでもインスタントメッセージのやりとりができるわけです。「ソフトが対応していないから」とチャットの誘いを断る必要もなく、改めて対応ソフトをインストールする手間もありません。
GaimのようなIMソフトは何種類かありますから、追加インストールすることで、別のアプリケーションを使うこともできます。あえてその必要はないかもしれませんが。

ついでながら、IMと近い技術であるSkypeのようなソフトフォンも、もちろんUbuntuには搭載されています。Skypeそのものも(β版ではありますが)Ubuntu対応ソフトを配布していますが、Ubuntuにデフォルトで搭載されているソフトフォンはEkigaです。これはSkype同様に、ユーザー登録することで無料通話ができるもので、海外の固定電話への有料通話もできるようです。もちろん、Skypeでも十分でしょう。

インスタントメッセンジャーやソフトフォンが十分に活用できることは、あなたがUbuntuを使う50番目の理由になるかもしれません。



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ubuntu素人日記
Ubuntu以外のエントリーもけっこうあるのですが、Ubuntuユーザーの参考になるエントリーも少なくありません。





UbuntuでもiPodは使えます。

2007/08/03 09:43

現代では、もっとも多くの人がもっとも多く使う周辺機器はプリンタでもハードディスクでもなく、携帯音楽プレーヤーなのかもしれません。一般のMP3プレーヤーはたいてい、Ubuntuでも問題なく使えます。MP3音楽ファイルをメモリに落とせばいいだけなのですから。

しかし、iPodの場合、音楽ファイルの管理はiTunesと連携しています。AppleはLinux版のiTunesをリリースしていませんから、iPodは使えないのでしょうか。いいえ、Apple公認ではありませんが、iTunesと同様の機能をサポートしているアプリケーションがいくつかあります。

Ubuntuデフォルトの音楽プレーヤーであるRythmboxは、iTunesの機能を模してつくられていて、iPodへの同期ができることになっています。けれど、使い勝手はいまひとつよくないようで、アルバムカバーのダウンロードもできません。

その一方、Amarokは、iPodをサポートしているだけでなく、歌詞、曲やアーティスト情報、アルバムカバーなどを表示する機能やプレイリスト管理などの強みを発揮します。同様のアプリケーションとしてListenやExileがありますし、iPodの画像管理に特化したGPixPodやiPodの曲とプレイリストのアップロード、ダウンロードに特化したgtkpodのようなユーティリティも存在します。UbuntuでもiPodは十分に使えるのです。

iPodのような特定のアプリケーションと密接に関連づけられた周辺機器でも対応できるUbuntuの柔軟性は、あなたの選択の51番目の理由にふさわしいのではないでしょうか。



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ubuntuのある日々
旧称MacintoshでUbuntu。ブログです。





Ubuntuなら、古いソフトやデータはエミュレータで動かせます。

2007/08/04 10:01

信じられないような話でも、MS-DOS時代のプログラムを立ち上げるためにいまだに旧時代のマシンを捨てられないというようなケースはたまにあるものです。古いものだからといって資産をばっさりと捨てられないという事情は、無理のないものです。

こんな場合、マシンを置いておかなくとも、最新の機器上でエミュレーターを走らせ、その上で古いプログラムを走らせることで解決する場合があるものです。Ubuntuでは、仮想DOSマシンで古いプログラムを走らせることができるエミュレーターをインストールすることができます。これでうまく古いプログラムが動けば、時代遅れのマシンを処分して、データだけを安全に活用していくことができるでしょう。

セキュリティの問題から既に使用が推奨されていないWindows98以前のMicrosoft社のOSも、適切な管理の下でエミュレータ上で走らせれば安全に使用することができます。古い環境からのデータの移行がうまくいかない場合には、新しい環境上に古い環境を再現することで対応できる場合もあるのです。Ubuntuは、こんなエミュレータによく対応しています。

古い環境でしか動かなかったゲームをDOSエミュレータでプレイするというようなマニア的用途も存在するわけですが、エミュレーターには、ゲーム機を走らせるためのものもあります。プレイステーション、任天堂DS、ゲームボーイ、アタリ、MSXなどのエミュレーターが存在するようです。

IT技術者は、PDAなどの電子機器の動作もまずエミュレータで検証する場合があると聞きますが、一般ユーザーにはそこまでの必要もないでしょう。

エミュレーターという裏技は、あなたがUbuntuを選択する52番目の理由になり得るでしょうか。



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ふつうの人の ふつうのLinux
Ubuntuに関する話題を紹介しているブログです。





Ubuntuでゲームも楽しめます。

2007/08/05 10:08

ゲームがパソコンの第一の目的ではないかもしれませんが、パソコンを使ったゲームはパソコンの進化の原動力となってきました。Unixの開発の動機もゲームをするプラットフォームをつくりたかったからだとも言われていますし、Apple社の基礎を築いたAppleIIの開発もゲームをしたからという動機から始まったといわれています。高スペックのBTOパソコンは、「ゲーマー用」として販売されています。

Linuxの世界にも、ゲームは存在します。Ubuntuには、インストールしたときからデフォルトで16種類の簡単なゲームが含まれています。そして、数百種もの多様なゲームが追加インストールできます。

ゲームは、スタンドアロンのアプリケーションとしてだけでなく、オンラインで楽しまれるようにもなっています。残念ながらShockwave.comのようなオンラインゲームサイトのプログラムなど利用できないものも多いのですが、最近話題のSecond Lifeでは、アルファ版ながらUbuntu上でも軽快な動作が楽しめます。もちろん、基本的な必要スペックが高いので、それを満たしていなければならないことはいうまでもありませんが。

さらに、エミュレータをインストールすれば、ゲーム専用機のゲームを楽しむこともできるでしょう。どうしてもUbuntuで走らないWindows用のゲームを楽しむには、Ubuntu上でQEMUのようなエミュレータを使ってWIndowsを走らせて、そのWindows上でゲームをすることもできます。Windowsはゲーム専用にして、普段のWeb閲覧やメールのチェックをUbuntuに割り振れば、それだけでかなりセキュリティのレベルが上がるでしょう。

多様なゲームを安心して楽しむことができることは、あなたがUbuntuを使う53番目の理由になる資格があるでしょうか。



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Ubuntuな日々
動画の多いブログです。一風変わった視点からの情報が集められています。





UbuntuのBitTorrentで様々なファイルが落とせます。

2007/08/06 09:51

Winneyによる情報の流出が問題になりましたが、PtoP技術によるファイル共有そのものは、不正な利用がなければ役に立つものです。Ubuntuにも、デフォルトでBitTorrentというPtoPのプログラムが入っています。といっても、身構える必要はありません。BitTorrentが勝手に動作を始めてあなたの大切なファイルを流出させるようなことはないからです。

基本的にこのBitTorrentは、ファイルのダウンロード速度をアップさせるためにデフォルトとして組み込まれています。特定のサーバーに負荷をかけずに多くの人々が必要なプログラムを共有しようという発想がそこにあると聞きます。

しかし、このBitTorrentを使えば、Linuxのプログラムファイル以外にも、様々なファイルをダウンロードすることができます。ネット上でBitTorrentプロトコルでダウンロードできるリンクをクリックすれば、ブラウザ通常のダウンロードマネジャーが開きますが、その「アプリケーションで開く」という選択肢の中に「BitTorrent」が含まれているでしょう。これを選択するだけですから、ほとんどPtoPを使っているという意識もないはずです。

BitTorrentでダウンロードできるファイルは、専門の検索サイトがいくつもあるようです。ただし、BitTorrentで配布されているファイルの中には、権利関係の疑わしいものもあります。BitTorrentの技術を利用して有料で映像ソフトを配信しているような会社もあって、そういうところから購入する場合には問題はないでしょう。また、もともとが無料で配布されている映画の予告編や個人がオープンにしている自作のファイルをダウンロードすることも問題ありません。しかし、他人に著作権があるのではないかというグレーなファイルや、明らかに海賊版であるブラックなファイルをダウンロード可能にしている個人もありますから、これをダウンロードすることは場合によっては法律違反になります。BitTorrentの技術には問題はなくとも、その利用には慎重でありたいものです。さらに、なかにはPtoPで配信するファイルに故意に悪意のあるプログラムを潜ませるようなケースもないではないようですから、そういう意味からも、あまり怪しげなファイルには近寄らないことでしょう。

しかし、BitTorrentは上手に使えば非常に便利なものです。さらに、BitTorrent以外にも、Ubuntuで利用できるファイル共有プログラムにはいくつかのものがあります。賢く利用すれば、あなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。

比較的安全で高性能なファイル共有手段が提供されていることは、あなたがUbuntuを選択する54番目の理由にしてもいいのではないでしょうか。



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 Ubuntuに関する俺のメモ。
 Ubuntu memo
「メモ」と題したUbuntu関連のブログ2つです。メモですから記述は親切とはいえませんが、貴重な情報も含まれます。せっかくですから参考にさせていただきましょう。





Ubuntuのハードディスクの管理はわかりやすくなっています。

2007/08/07 09:59

Ubuntuのアプリケーションメニューの「アクセサリ」には、「ディスク使用量の解析」というユーティリティがデフォルトで入っています。これは、ウィンドウズでフォルダを開いたときに(デフォルトでは)左隅に現れるディスクの使用量を表した円グラフと同じような情報を与えてくれますが、さらにそれ以上に詳しい情報も教えてくれるツールです。

現在使用中のディスクにどの程度の空き容量があるのかを知ることは、快適なコンピュータ使用の上で極めて重要です。そしてこの基本的な情報は、Ubuntuではファイルブラウザでフォルダを開いたときのウィンドウの左下隅に「空き容量:12Gバイト」のように表示されます。これは、MacやWindowsと基本的に同じでしょう。

「ディスク使用量の解析」(Baobab)を使えば、現在使用しているパーティションの空きだけでなく、ハードディスク全体の使用状況を、カラフルな円グラフやスクエアな図形として表現してくれます。これを見れば、自分のハードディスク内でどういったデータが大きな部分を占有しているのか、一目で知ることができます。

ハードディスクに空きが少なくなってきたとき、多くのひとは「不要なデータを削除して少しでも空き領域を増やそう」と考えるでしょう。けれど、やみくもに不要なデータを探し始めるよりも、こんなグラフィカルなレポートを見て作戦を立てるべきです。アプリケーションの占有している領域がわずかしかないのに、「使わないアプリケーションを削除しよう」という方針で作業をしても、労力の割に救出されるスペースはわずかでしょう。「なんだ、過去メールが1ギガも使っているのか」「撮り溜めた写真がディスクの半分も使っているよ!」といったことがあらかじめわかっていれば、そういった思いファイルから優先して外部ディスクに書き出すなどの対応でハードディスクから抹消していくことができるでしょう。あらゆる有効な作戦は、まずは正確な情報が基礎になるものなのですから。

自分自身のハードディスクについて正確で詳しい情報をわかりやすく与えてくれるツールの存在は、あなたがUbuntuを選択する55番目の理由に十分なると確信しています。



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日々是好日
メインテーマはUbuntuではないのですが、Ubuntuユーザーのブログで、関連記事もときどきあります。





Ubuntuなら、トラブルが起こっても安心です。

2007/08/08 10:00

パソコンのトラブルは、頭が痛いものです。何しろ現代ではパソコンに依存する割合が非常に大きいので、いったん不具合が起こると、様々な面で支障が起こります。そして、電器製品であるパソコンは、ハードウェアの面でもソフトウェアの面でもいつ壊れても不思議はないものです。バックアップが重要なのは強調しても強調しすぎることはありません。

ハードウェアの故障は修理するか交換するしか対処のしようはないのですが、ソフトウェアの不具合に関しては、うまくすればかなりの程度で回復が可能です。そして、そんなトラブルが起こったときには、きっとあなたはUbuntuを使っていてよかったと思うことでしょう。

これは奇妙に思われることかもしれません。なぜなら、Ubuntuには、「このソフトウェアは無保証であり、ユーザー自身のリスクで使用するものである」旨が明記されているからです。無保証であるものが、なぜ安心できるのでしょう。

これは、多くの人が錯覚していることです。有償のWindowsで、あなたのデータが保証されるでしょうか。Noです。システムに不具合があって、あなたの仕事が吹っ飛んでしまったときにMicrosoft社はその補償をしてくれるでしょうか。絶対的に、Noです。Microsoft社のソフトウェアを使うことによって発生する損害に対しては、Microsoft社は責任を負わないことが細かい文字で書かれたライセンス条項に明記されています。なんのことはない、Windowsだって、Ubuntu以上に無保証であり、リスクはユーザーが全面的に担うものなのです。

たしかに、有償で販売しているWindowsの場合、一般的に発生するバグに対しては製造元のMicrosoftが解決する責任を持っています。しかし、責任があるということと能力があるということは別問題です。いつまでも解決されないバグや解決に時間がかかりすぎるバグがあっても、それでMicrosoftが訴えられることはありません。一方のUbuntuでは、配布元にバグ解決の責任はありませんが、バグは前向きに取り組まれ、世界中のどこかで誰かが常に解決に取り組んでくれています。バグに泣くユーザーが配布元を詰ることができるかどうかだけが違いといえば違いでしょう。そしてバグは責めたからといって解決するものではありません。さらにいえば、一般的なバグではないあなた自身の個人的なトラブルに対しては、どちらにしても配布元は責任を負ってはくれないのです。

このような事実をはっきりと認識すれば、あとは実際にトラブルが起こったときにそれが解決できるのかどうかということだけが「トラブルに安心なOS」を決めることになります。そして、Ubuntuに大きなプラスの材料があるのは、ユーザーのコミュニティがしっかりしていることです。

たとえば、Ubuntu日本語フォーラムをのぞいてみましょう。数千の投稿が既にそこに存在し、常に誰かがそこにアクセスしていることがわかるでしょう。この数千の投稿や数百のトピックスを検索してもいいし、あるいは登録ユーザーになって新たなトピックスで質問を投げかけてもかまいません。あなたのトラブルはかなりの確率で解決するはずです。もしもあなたが英語に堪能であれば、Ubuntu英語サイトのコミュニティで、同様のフォーラムやチャットを利用するのもいいでしょう。こちらには桁違いに多い数百万の投稿が集積されています。検索をかけて関連トピックが見つからないということはまずあり得ません。もちろんそのなかには、「現段階で解決不能です」というのが最終の答えである場合もないわけではないのですが。

こういったUbuntu公式のフォーラム以外にも、ブログをはじめとするあちこちのサイトで親切な記事やアドバイスに巡りあうことが少なくありません。コメント欄で質問すれば、かなりの確率でいろいろと教えてくれるでしょう。Ubuntuは人気のあるディストリビューションなのでユーザーも多く、また新興のディストリビューションということで多くの人が初心者の悩みを共有した経験をもっています。こんなコミュニティの存在が、Ubuntuを「トラブルでも安心できるOS」にしているのです。

もちろん、Windowsでもこんなコミュニティがないわけではありません。しかし、Windowsの場合、その置かれた位置と歴史から、「いまさら他人に聞けない」とか、「パソコンスクールで習うことを無料で質問はできない」というような雰囲気がどこかに生じてしまいます。基本が自由なUbuntuでは、そういうことはありません。あなたの悩みが、まわりまわってOSの進化に寄与することさえあるのですから。

万一のトラブルでも安心して解決が期待できるOS。これは、Ubuntuをあなたが選択する56番目の立派な理由です。



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ゼロからのHacker
Ubuntu関連のエントリーも多いブログです。





Ubuntuには将来性があります。

2007/08/09 10:05

オープンソースのプロジェクトは、「自由」である分だけ、あてにならないという側面を確かにもっています。中途半端で投げ出されてしまったプロジェクトや、ベータ版のままいつまでたっても満足に使える正式リリースにたどり着かないプロジェクトなども、確かに存在します。将来を約束しながら結局はサポートを打ち切ってしまったディストリビューションも過去にありました。このような事実があるとき、どうしてUbuntuの将来性を確実だということができるのでしょう。

これは、オープンソースの世界と商業的ソフトウェアの世界を比べてみればすぐにわかることです。商業的なソフトウェアは、将来を安心して任せることができるでしょうか。とんでもありません。儲からなくなったら開発やサポートが即中止になるのは、商業的な世界の方がシビアです。過去にどれほど消えてしまったソフトの山が築かれてきたかを思い起こしてみましょう。たまたま現在はMicrosoftの黄金時代なので、Windowsのサポートが切れることや将来のアップグレード版がなくなることなど想像もできません。けれど、企業の基盤など脆いものです。もしもMicrosoftが倒産するような事態が発生したとしたら、あなたはそのリスクに耐えられますか。倒産まではいかなくとも事業方針を転換させて現在の製品ラインを打ち切るような事態がおこったらどうでしょう。そんな事業転換は、これまでも数多くの事例があるのです。

万一の事態が発生したときのリスクは、非オープンソースのソフトウェアの方がはるかに高くなります。というのは、一般にソフトウェアが知的財産の塊だからです。もしも誰かが独自に開発やサポートを継続したいと思っても、知的財産の所有者が首を縦に振らなければそれは不可能なことになります。ときには権利関係が込み入ってしまい、当事者にさえ事業をどんなふうに継続できるのか把握しきれないような事態も発生するでしょう。

オープンソースの世界では、もしもそれを必要とする人が数多くいて開発者のモチベーションが十分に高められるなら、オリジナルな開発者がそれ以上の開発を中止、断念、放棄しても、きっと誰かがそのメンテナンスや開発を引きついでいきます。プログラムを改良したり訂正するのに必要なソースコードが公開され、誰もが利用可能なライセンスを与えられているからこそ、それが可能になるのです。儲かるかどうかではなく、必要かどうかが主な判断基準になるのがオープンソースの世界です。そんな世界では、儲からないからという理由だけで、あなたの愛用のプログラムが利用不可能になることはありません。過去に中断されたプロジェクトの多くは、他のプロジェクトの発展によってもうそれが必要とされなくなったからだという場合が少なくないのです。そんな場合には、もちろん、乗り換えの代替案がしっかりと用意されているのですから問題はありませんね。

「お金を払ったから安心だ」というのは、実は大きな間違いです。代金は、あなたが受け取ったサービスの対価であって、将来の安心を提供してくれる対価ではありません。

Ubuntuは、人気のあるディストリビューションであり、多くのユーザーがいます。多くのユーザーがいて、広く必要とされているということは、開発者のモチベーションを高めます。Ubuntuの頒布元であるCanonical Ltd.は、将来に渡って安定してUbuntuをサポートしていくと約束しています。そして万一その約束が反古にされるようなことがあっても、オープンなライセンスの下で提供されているUbuntuが利用できなくなるということはなく、また、広範な利用者の中から開発を引き継いでいく人々が必ず現れてきます。たとえその場合にUbuntuという名前が変わることはあっても、将来に渡って、Ubuntuユーザーが路頭に迷うような事態はまず考えられません。

商業的な都合や経済事情に左右されにくいオープンソースの財産であることは、未来に向けてのUbuntuの強みです。これは、間違いなくあなたがUbuntuを使うべき57番目の理由になるはずです。



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 普段使いのLinux!
Windowsからの乗り換えUbuntuユーザーのレポートです。これからUbuntuを導入されるかたの参考に。





Ubuntuは公的機関でも採用されています。

2007/08/10 10:04

Ubuntuの安定性は、それを公式に採用する機関が増えていることからもわかります。その中でも特に大きなニュースになったのは、フランス議会が議会内で使用するパソコンのOSとしてUbuntuを正式採用する決定を下したことです。

従来もサーバー用途としてLinuxをOSとして公的機関が採用することは多かったのですが、デスクトップ用途では、Windowsの独占が続いてきました。しかし、フランス議会では、経費削減と、OSを一外国企業に全面依存する危険性を避けるために、議員(及びその秘書やアシスタントなど)の使用するOSをLinuxに切り替える決定をし、ディストリビューションとしてUbuntuを採用したということです。これは、Ubuntuが特殊な知識がなくてもWindowsを使える程度のユーザーであれば違和感なく使えるということから選択されたようです。なにしろ、高齢の政治家がコンピュータの技術上の問題で悩む姿など想像できませんから、そういうユーザーでも使えることが重要だったのでしょう。同様の決定はイタリア議会も行っていますが、こちらはサーバーとの関係上、SuSEというディストリビューションになったようです。

Windowsの本場のアメリカ合衆国でも、州レベルではWindowsのMS Officeに代わってOpenOfficeを推奨、あるいは少なくとも同列での互換的な使用を決定するところが相次いでいます。オーストラリアのようにパソコンレベルではLinuxの納入を拒否している政府もまだ存在しますが、世界の大勢としてはWindowsへの単一の依存ではなく、Linuxとの併用もしくはLinuxへの切り替えが流れになっています。そして、そのなかでUbuntuは、使い易さから有力な選択肢になっているのです。

既に教育機関では、いくつかの現場がWindowsからUbuntuへの切り替えを行っています。これは、ライセンス上の経費の問題、アップデートの問題などが解決できるとともに、Ubuntuで十分に必要な作業が行えるようになったということが大きいようです。既に2年前に、アイオワ州のデザイン系学部で、デザイン業界必須のMacintoshからUbuntuへの乗り換えに成功しているという報告があります。日本では、産総研が主導しているKnoppixを教育機関で採用する事例がどんどん増えていますが、必ずしも推奨されているわけではないUbuntuの採用事例もだんだんと見られるようになってきました。使い易さということでは先端的なKDEを採用したKnoppixよりもGnomeデフォルトのUbuntuの方が学生向けであるのかもしれません。

公的機関でUbuntuが採用されているというのは、決して理由のないことではありません。その理由を総合したものとして、この事実をあなたがUbuntuを選ぶ58番目の理由としてみてはいかがでしょうか。



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 SAVRE Site [うぇブログ]
Ubuntu関連の記事の充実したブログです。





Ubuntuは、Microsoft製ではありません。

2007/08/11 10:00

「なんでちゃんと動かないんだ!」と、多くの人がWindowsを呪ったことがあるのではないでしょうか。さすがに「不正な動作をしました」なんていう失礼な警告が出ることはなくなったものの、「パソコンにバカにされた」と不快な思いをもった人は少なくないのではないでしょうか。WordやExcelにしても、「なんでこんなに使い勝手が悪いんだ」と思ったことがあって不思議はありません。多くの人が、「やっぱりもうちょっとパソコンの勉強しないとダメなんだなあ」と自虐的に思ったこともあるでしょう。けれど、それがソフトのせいだとしたら、どうでしょう。

あまり一方的な悪口は言うべきではないと思いますが、IT技術に詳しい多くの人の意見では、WindowsにしろMS Officeにしろ、それほど優れた製品ではありません。世の中にはもっと革新的な製品はいくらでも存在しました。Microsoft社の製品は、いずれも「可もなく不可もなく」程度の、あまりぱっとしないものに過ぎません。しかし、圧倒的なシェアがあることは、そのユーザーにとっても互換性を確保する上で有利になります。そこで、たまたまシェアを握れたが故に、Microsoft社の「Windowsでなければ仕事ができないよ」という思い込みが生まれ、そしてMicrosoft社のソフトを使うことがイコールパソコンの技術ということになってしまったのです。

しかし、時代は変わりました。急速なネット環境の普及はOSに依存しない標準化へとプラットフォームを進ませ、またWindows以外のOSがWindowsユーザーの乗り換えを意識するようになりました。互換性のあるアプリケーションも多数開発されています。このような時代、悪態をつきながら「それでもこれがパソコンというものだから」と我慢することはないのです。Windows以外にも選択肢はあるのですから。

「どっちが優れているか」という議論は不毛なものです。ユーザーの使用目的や好み、環境や互換性の問題がOSの選択にはつきものだからです。Windowsを使うべき人もいれば、必ずしもそうでない人もいるでしょう。Macintoshが最高という人がいるのは不思議でも何でもありません。用途によっては、Windowsとは比較にならないぐらい先端的なOSですから。
必要なことは、それぞれのユーザーが、それぞれに最も適したOSを自由に選択できるようになることです。そして、Microsoft社製のソフトにほとほと愛想が尽きた人にとっては、「Microsoft謹製ではない」というだけで、MacintoshやUbuntuが選択の対象になるでしょう。特に、特別なハードウェアの変更を必要とせず、手持ちの機器がそのまま使えるUbuntuは、多くの人の救いになるはずです。

OSのような基幹ソフトを、ひとつの会社の私有財産を借用するような形で使わざるを得ないのが問題という考えも、次第に強くなってきています。そう、あなたはWindowsを買っているのではありません。細かい字で書かれたライセンス契約を読めばわかるとおり、Microsoft社が所有するWindowsを1台のパソコンで使うことを許可されているだけなのです。これが危機管理上でどんな問題を生むのかは、専門家に質問してみればわかることでしょう。

Ubuntuは、共有財産としてライセンスされています。仮に配布元がサポートを中止しても、公開されたその情報をもとに使用や開発を継続することができます。これは、Microsoft社のような企業の所有のプログラムにはない特徴です。

Microsoft社製ではない、という事実は、実はそれだけで、あなたがUbuntuを選択する59番目の理由になり得るのです。



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Low Level Life
さまざまなテーマからなるブログですが、Ubuntu関係の記事にも有用な情報が含まれています。





Ubuntuの使用は、コンプライアンスを高めます。

2007/08/14 10:00

OSを一私企業の私有物に頼ることが果たしてよいのかどうかの議論が、急速に盛り上がりつつあります。もともとそこに問題があることは誰の目にも明らかでしたが、一企業にOSを独占させることには標準化の上でのメリットがあり、パソコンの普及期にはこのメリットのために不具合には目つぶることにもなったのでしょう。企業や官庁は、こぞってWindowsやMS Officeを採用してきました。けれど、安全性と、コンプライアンスの本来に立ちかえってみると、これが決して望ましいことではないということがますますはっきりしてきました。

実際、日本政府でさえ、政府調達から一私企業の独自仕様に基づいたソフトを外す方針を固めているといわれています。Microsoft社は、このような動きで自社ソフトが締め出されるのを防ぐためにMS Office仕様の国際規格化を推進していますが、現実にはWordやExcel以外に既にODF形式と呼ばれる国際規格が存在しています。今後、MS社のOOXML形式が国際規格化されても、それはMicrosoft社以外のベンダーの互換ソフトの開発を促すことになりますから、結局はMicrosoft社が独自形式でユーザーを抱え込むというこれまでの方法が通用しなくなってきます。

こういった流れの中で、オープンな共有財産であるUbuntuを使うことは、それだけでコンプライアンスを高め、危機管理能力を高めます。国際的にもオープンな基準こそが今後の採用すべき方向であることは明確になっています。フランス、イタリア、中国、韓国などでは公的機関でのオープンソースの採用を決め、OSにはLinuxが推奨されるようになってきています。アメリカ合衆国内のいくつかの州政府は、オープンな文書形式であるODFを採用しています。UbuntuやそのデフォルトであるOpenOfficeを使うことで、こういった新しい時代の流れに即応できるのです。

また、情報管理に厳しい基準が求められるこの時代、悪意をもったソフトウェアや外部からの進入にたいして適切な防御策をとっていることが法規上からも求められています。セキュリティの高いUbuntuを用いることで、こういった要請にも対応することができます。

加えて、知的財産権管理の問題があります。事業所内でソフトの違法コピーやライセンス切れがあってはならないので、ライセンスの管理はコンプライアンスを高める上で重要です。Ubuntuのようにオープンなライセンスのもとにあるソフトを使用していれば、この繁雑な作業がずっと軽減されるのです。

これからの時代の事業の説明責任を果たしていく上で、Ubuntuの採用は大きな前進になるでしょう。それを、あなたが仕事の上でUbuntuを選択する60番目の理由にしてください。



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ひるあんどん
Ubuntu情報も豊富なブログです。Linuxのカテゴリーからどうぞ。





「あなたがUbuntuを使う61の理由」出版

2007/08/11 13:25

本ブログで連載してきた「あなたがUbuntuを使う100の理由」の一部が本になりました。ぜひご購入ください!
この本は、ブログの記事を土台にしています。ブログで読んだことをいまさら本で読むメリットはないのではないかとお考えの方、あなたにこそ、ぜひ手にとっていただきたいのです。

ぜひ、お買い上げをお願いします。

■本の入手方法    
今回の出版方法は、いわゆるオンデマンド出版です。ですから、ご注文ごとに印刷・製本・発送が行われます。日本にもこのようなサービスを行っている業者はあるのですが、送料まで含めても価格面ではアメリカの業者の方が安いので、アメリカの出版サイトを利用しました。
データのみのダウンロード販売も行っておりますが、せっかくですからぜひ本の形でのご購入をお勧めいたします。





「あなたがUbuntuを使う61の理由」

2007/08/12 12:22

昨日ご案内した新刊「あなたがUbuntuを使う61の理由」の表紙のイメージです。


このデータももちろん、Ubuntuでつくりました。表紙作成の所要時間は2時間弱。Ubuntuがあれば、本だってつくることができるのです。これは、あなたがUbuntuを選ぶべき理由の番外編ですね。

詳細は是非、お手に取って確かめてください。ごくありふれたパソコンとネットがあればそれだけで可能になるクォリティの高さに、きっとびっくりされることでしょう。





Ubuntuでは、デスクトップの切り替えを利用できます。

2007/08/15 10:21

かつて、パソコンを使うときには、「使っていないアプリケーションは終了しましょう」というのがひとつの間違いのないテクニックでした。パソコンのアプリケーションは、搭載されたメモリが少ないとうまく稼働しません。利用可能なメモリを少しでも増やすためには、使っていないアプリケーションを終了させるのが最も確実な方法だったのです。
しかし、これは本来のパソコンの設計思想からいえばちょっとおかしな場当たり的な対処方法です。パソコンの性能が上がり搭載メモリ量も十分になってきて、近年では複数のアプリケーションを同時に立ち上げておくことがむしろ常識になってきました。たとえば、私はメーラーとブラウザは常時立ち上げています。それに加えて、作業の必要性に応じて、ワープロや表計算、画像処理、テキストエディタ、PDFリーダーなどのアプリケーションを立ち上げることになります。

しかし、こういった複数アプリケーションの同時使用をしていると、デスクトップが乱雑になって使い勝手が急速に悪くなります。メーラーは起動しているはずなのに、作成中の文書類に埋もれてどこにあるかわからない、さっきブラウザで見ていたページはまだ閉じていないはずなのに、どこにあるんだろう? といったような事態が発生します。これでは、いちいちアプリケーションを終了していたときと、あまり使い勝手が変わりません。

Ubuntuなら、こんな事態に対して、「デスクトップを切り替える」という方法で対処できます。仕事机を2つとか3つ用意することを思い浮かべてください。事務仕事でデスクの上に書類を広げているときに、電話がかかってきた。電話機は書類の山の下に埋もれている。こんなとき、利用できるデスクが他にあれば、わざわざ書類をひっくりかえさなくても、他のデスクに移動してそっちで電話をとることができます。急ぎの手紙を書かなければならなくなったら、書類を片付けて便箋を広げるスペースを作るのではなく、別のデスクに便箋と万年筆をもって移動します。そこに誰かが差し入れのお菓子とお茶を運んできてくれました。既に書類や書きかけの手紙で占領されたデスクにではなく、空いているもうひとつのデスクに置いてもらいましょう。そんなふうに、複数のデスクがあれば、複数の仕事を同時にこなしても、大きな混乱を引き起こすことがありません。
Ubuntuには、仮想デスクトップ、あるいはワークスペースト呼ばれる機能があります。これは、まさに複数のデスクを用意することです。デフォルトでは2つまたは4つのデスクトップが用意されていて、パネル上の切替器やショートカットで移動することができます。私の典型的な使い方では、デスクトップ1でワープロを開いて文書をつくり、デスクトップ2ではメーラーを開いて新着メールのチェックをします。デスクトップ3にはブラウザを開いて適宜検索を行い、デスクトップ4では必要に応じて画像の処理やファイルの整理、ダウンロード処理などを行います。これら以外にもさらに必要に応じ、各デスクトップ上での作業に必要になる画面をそれぞれのデスクトップで開きます。たとえば翻訳作業をしているときには、デスクトップ1にワープロの他、PDFビュワーや検索用の軽量Webブラウザを開きます。気晴らしのラジオをつけておくこともあるでしょう。

もちろんメモリに十分な余裕があることが前提ですが、このように複数のデスクトップ上に作業を割り振ることで、複数の作業を同時進行で進める場合の混乱が大幅に減少します。百聞は一見にしかず、これは体験しなければわかりません。

同じような機能はようやくMacintoshには実装されました。けれど、Windowsではまだまだです。こんな便利な機能を使えることは、あなたがUbuntuを選択する61番目の理由にできないでしょうか。



本日のサイト紹介。
Ubuntu How-To
まだ少し内容が少ない目ですが、よくまとまったWikiです。コマンドの記述が基本なので、少し上級者向きかもしれません。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その1

2007/08/16 16:27

2つの文書を同時に作成していたり、参考資料を見ながら文書を作成しているとき、あるいはいくつかの表から1つの表をまとめているときなど、何度も同じ文字をコピーし、貼り付けるという操作を繰り返さなければならないことがあります。「さっきこの部分はコピーしたのに」と思っても、その一瞬後に別の文章をコピーしたためにもう一度最初の文章に戻ってコピーをやり直さなければならないこともあります。クリップボードの内容が入れ替わってしまったからです。そんなときには、「さっきコピーした内容を復活できたらいいのに」と思わずにおれません。

Ubuntuの場合、Glipperというアプリケーションをインストールしておけば、その願いがかないます。Glipperを起動すると、パネルの通知スペースにクリップボードのようなアイコンが表示されます。このアイコンをプルダウンすれば、設定してある分だけ過去に遡ってクリップボードの内容を復活できます。初期設定では20回分は戻ることができますから、「えっと、さっきコピーしたのをここに貼り付ければいいな」というようなときに、素早く遡ることができます。いちいち、もとの文書からコピーし直すべき箇所を捜し出す必要がなくなるのです。

同じような機能をもったユーティリティーは、Xfce、KDEといったデスクトップ環境にも用意されています。使い勝手はほとんど変わりません。

これらのアプリケーションは、一時的な文書のバックアップにも使えます。Webアプリが発達しつつある昨今、ブラウザ上のフォームに文字を直接入力する機会はずいぶんと多くなっています。ちょっと以前なら、「入力フォームには直接書き込まず、テキストエディタやワープロで下書きを作りましょう」というようなこともひとつの知恵ではあったのですが、最近ではもうそんな手間をかけるケースはどんどん減ってきています。
ところが、さて、入力が終わって「投稿」のスイッチを押した途端、サーバーエラーでせっかく書き込んだデータがどこかへいってしまうというようなケースがごく稀にあります。サーバー復旧後にもう一度トライすれば多くの場合は失ったと思ったデータが残っている場合もあるのですが、これは運の問題です。かといって、いちいちバックアップファイルを作るのも面倒。こんなときには、投稿前に作成した入力を選択してやり、コピーしておきます。いや、書きながら、適宜コピーするのがもっと安全でしょう。こうすれば、データが失われたときでもクリップボードから内容を復旧できます。しかし、せっかくコピーしておいても、他の作業で別の文字をコピーした途端にそれは失われます。Glipperを使えば、その心配がなくなるわけです。

同様のユーティリティは他のプラットフォームでもないわけではありませんが、それを探し出し、インストールするのは非常に面倒です。Glipperならsynapticでほんの数クリック。こんな利便性を、あなたがUbuntuを選択する62番目の理由にあげておきましょう。



本日のサイト紹介。
Ubuntuよちよち歩記
それほど頻繁に書き込まれるわけではありませんが、息長く情報を発信しているブログです。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その2

2007/08/17 10:47

たくさんのファイルがあるとき、その名前を一定の規則にしたがって全て変換したい場合があります。たとえばデジカメで撮った写真のファイル名を整理したいとき、日付データ以下を削除して連番にする操作を手動でやっていたのでは日が暮れます。あるいは、ブログの引っ越しをするときに、過去ログのページをダウンロードしたのはいいけれど、ファイル名がまるで整理されていないからつけかえたいというようなケースも私は経験しました。
こんなとき、Ubuntuならファイル名の一括置換をやってくれるアプリケーションを利用して、ストレスなくスムーズな作業ができます。Linuxはもともと大量のデータを扱うサーバーで活用されてきた歴史があるため、ファイルの一括処理を得意とするのです。
ファイル名一括置換を行うアプリケーションには何種類もあるのですが、私はKRenameというものを使っています。使いかたは解説するまでもないほど簡単です。アプリケーションと対話式に全ての作業が進むでしょう。

いっぽう、一括で置換したいのがファイル名ではなく、ファイルの内容だという場合もあります。たとえば、ウェブサイトの引っ越しをするとき、それまでのホームページアドレス(たとえばhttp://ubuntu.iza.ne.jp/)を新しいサイトのアドレス(http://d-lights.jp/ubuntu/)に全て変更したいとします。あるいは、自分がこれまで書いた文章の「わたし」を全部「私」という漢字にしたいとします。こんなときには、KFileReplaceというアプリケーションを使います。日本語化がされていないので少し使いにくい点はあるのですが、ひとつひとつのファイルを開かずに外側からテキストを一括で置換できるたいへん便利なツールです。

多数のファイルを一括して操作することができる機能は、WindowsやMacintoshにもないわけではありません。しかし、そういったアプリケーションを見つけだし、インストールするまでの簡便さ、そしてアプリケーションの使い易さは、Linuxの伝統の中にあるUbuntuのほうが一枚上手でしょう。これを、あなたがUbuntuを使う63番目の理由にしてはいかがでしょうか。



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UB3 Ubuntu Studio
特にマルチメディア系に力点を置いたブログです。画像が豊富なので、お勧めです。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その3

2007/08/18 14:54

UbuntuはCDから起動できます。これは、インストール前にハードウェアが対応しているかどうかをチェックするのに便利ですが、そのほかにも使い勝手のある機能です。最もありがたいのは、なんらかのトラブルでパソコンが起動しなくなったときです。これはUbuntuユーザーだけでなくWindowsユーザーにとっても福音です。なぜなら、Windowsユーザーであっても、たいていはUbuntuのライブCDから機械を起動することができるからです。ライブCDから起動したら、まずはハードディスクを開き、USBメモリなどの外部記憶装置にその内容をバックアップしてやります。こうすれば、最悪の事態が起こっても、データが失われることはありません。それからおもむろに、トラブルの原因を探ればいいでしょう。トラブルがハードウェアに関するものでない場合には、Ubuntu側から問題のファイルを削除や移動してやることで解決する場合もあるのです。

ライブCDが便利なのは、こんなトラブルのときだけではありません。ライブCDを1枚用意しておけば、ネットカフェや出張先の事務所などの環境で、使い慣れたUbuntu環境をすぐに実現することができます。パーソナルデータはUSBメモリにでも入れて持ち歩けば、自宅と変わらない作業がどこででもできるようになります。

しかし、この方法だと、CDとUSBメモリの2つを同時に持ち歩かなければならないことになります。それならいっそUSBメモリにOSをインストール、という荒業が、Ubuntuならできるのです。

USBメモリは、容量が1ギガ以上あった方がいいでしょう。多ければ多いほど使いまわしが楽なのはいうまでもありませんが、コストとの兼ね合いになります。ライブCDから起動してOSをコピーという手順になるようですが、詳しくはこのあたりを参考にしてください。CD起動と同じような感覚でUSBからUbuntuを起動できるUSBメモリができあがるでしょう。実際にはUSB起動に対応していない機種もあるのですが、新しめの機械ならかなりの確率で大丈夫です。

USB起動用のメモリを持ち歩けば、自分のデータはメモリ内の余分のスペースに格納しておくことができます。こうなれば、どこへ行ってもその場にあるマシンを利用して自分自身の環境をすぐに再現することができます。ネットカフェのような場所で事務所の続きの仕事をできるばかりか、キャッシュや履歴にセキュリティ情報をうっかり残してしまうような危険性を著しく下げることができます。

こんな便利な機能は、Windowsでは実現できません。これは十分にあなたがUbuntuを使う64番目の理由として主張できるものでしょう。



本日のサイト紹介。
Spread Ubuntu
Ubuntuを広めようよというサイトです。数々のUbuntu派生ディストリビューションの情報があります。特にEcolinuxやUbuntuExはお勧めです。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その4

2007/08/19 11:41

多くの人がブログを書いていますが、どんなふうに書いているのか、実態が気になります。ブログを書き始めたころには、私は手もとのテキストエディタで原稿を作りそれをブログエントリーにコピー&ペーストで書き込んで投稿していました。こうすることで手もとには常にバックアップが残りますし、オフラインでも作業ができます。けれど、だんだんそれが面倒になって、直接、投稿用のフォームに書き込むことが多くなりました。いまでは、HTMLを書き込める関係からGoogle Doc&Spreadsheetで下書きをするか、フォームに直接書き込むか、内容によっていずれかの方法をとっています。ただこの方法の欠点は、オフラインでは作業できないことです。

ほとんどのブログツールが携帯やメールによる投稿を可能にしていますから、メーラーで原稿を作成して投稿するというスタイルの人も多いでしょう。さまざまな形が考えられますが、世の中の人がどういうふうにしているのか、統計でもあれば面白いのにと思います。

ともかくも、テキストエディタなりワープロなりで下書きをローカルで作ることの欠点は、投稿までに踏まねばならないステップが多く、面倒だということでしょう。メールによる投稿はその欠点が抑えられますが、ローカルに保存されるのが送信済みメールということでは原稿の再利用に難点があるかもしれません。やはり投稿フォームからの投稿がいちばん手軽ですが、オフラインでは利用できなかったり、サーバーのエラーでせっかく書いた原稿が失われる危険が残ります。

そこで、ローカルでブログ原稿を作成し、それを簡単な操作でアップするツールが開発、配布されています。Ubuntuでもアプリケーションインストール用の管理ソフトであるsynapticを検索すれば、けっこういろいろと出てきます。いろいろなブログツールに対応しているので、複数のブログの投稿管理も一元的にできるでしょう。便利そうなので、私もそういったものに移行していくことを考えています。

こんな便利ツールの存在は、あなたがUbuntuを使う65番目の理由にはならないでしょうか。



本日のサイト紹介。
Debeso.blog
ブラウザやメーラーの情報が豊富なブログですが、Ubuntuユーザーが作者らしいのでUbuntu情報もしっかりしています。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その5

2007/08/20 14:24

圧縮ファイルの解凍のためにいろいろな圧縮・解凍用ユーティリティをインストールしなければならなかったことはありませんか。Ubuntuの場合、基本的にデフォルトのFile Rollerという書庫マネージャもしくはその他のお気に入りのソフト1本で、実用的には全ての圧縮ファイルを解凍することができます。
けれど、インストール後にたとえばlzhの拡張子のついた圧縮ファイルを解凍しようとすると、エラーメッセージが出る場合があるでしょう。こんな場合には、lzhに対応した別のユーティリティをインストールするのではなく、lzhを読むためのプログラムを追加でインストールします。すると、デフォルトの書庫マネージャで解凍ができるようになるでしょう。rarや7zipといった圧縮ファイルに関しても同様です。それぞれのファイルに対応した別々のソフトを入れるのではなく、現在使っているソフトに追加していくだけでいいのです。
これは、複数のソフトを使い分けなくて済むので非常に便利です。ちなみに、解凍はダブルクリックするか、右クリックから「書庫マネージャで開く」を選択します。圧縮の際には右クリックから「書庫の作成」を選びますが、作成した圧縮ファイルに追加することなどの操作も簡単に行えるでしょう。

デスクトップ上で右クリックをして行う操作は、ファイルマネージャであるnautilusの機能です。アプリケーションで開くことや、切り取り・コピー・削除、リンクの作成や「送る」操作の他、面白いのは「アイコンの引き延ばし」でしょう。これは、特定のファイルのアイコンを自在に引きのばして表示しておく機能です。画像ファイルに使えば面白い整理方法ができるかもしれません。ちなみに、アイコンの表示の設定(サムネールを使うかどうかや大きさなど)も、もちろん自由です。

この右クリックの操作に、お好みの機能を追加することもできます。nautilus-actionというプログラムを追加しておけば、ネット上で公開されているスクリプトや自作のスクリプトを右クリックに追加できるのです。たとえば、「全ての画像ファイルをjpgに変換」というスクリプトを仕込んでおけば、いろいろな形式が混在した画像を全て同じ形式で整理することができます。多数のファイルを扱う仕事をしている人など、便利に使うことができるのではないかと思います。Windowsなら標準のメール添付で画像を縮小して送る機能も、こういったスクリプトから追加できるでしょう。そうやって追加するスクリプトは自由にカスタマイズできますから、縮小されるファイルサイズや形式などを自分の好みにあわせることができます。Windowsのデフォルトが気に入らない人には、ぜひ試してほしいものです。

デスクトップの右クリックという単純な動作から様々な可能性がひろがることは、Ubuntuを選ぶ66番目の理由にふさわしいのではないでしょうか。



本日のサイト紹介。
おばはん ペンギンと歩む
大阪弁(?)で書かれた珍しいブログです。暑さのせいかスローペースですが、なかなか読ませてくれるので、楽しみにしています。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その6

2007/08/21 12:24

必ず使うアプリケーションは、起動時に自動的に立ち上がるようにしておくと楽なものです。もちろんこれは、メモリに余裕のない機械では勧められないことですが、「起動したらまずメーラーとブラウザのアイコンをクリックして…」というのがお定まりになっているようなユーザーなら、パソコンのスイッチを入れたらメーラーとブラウザが勝手に立ち上がっているというようにしておくのが楽なのではないでしょうか。
これは、WindowsやMacintoshでも設定できることですが、Ubuntuの場合はパネルの「システム」→「設定」→「セッション」から、「自動的に起動するプログラム」に追加しておきます。似たような設定に「システム」→「システム管理」→「サービスの管理」というのがありますが、こちらの方はもっと深いレベルで働くものなので、よくわからない場合は触らない方がいいでしょう。それでも、明らかに自分に不要なものがあれば、起動しないようにしておくことでシステムの動きがより快適になるかもしれません。

さらにUbuntuでは、プログラムを追加することで、毎日の起動や終了を自動で行うこともできます。職場のパソコンを毎朝一斉に起動するというような使いかたの他、目覚まし時計やタイマー代わりにパソコンを使うこともできるわけです。

パソコンを使わないで放置したときにどういう動作をさせるかは、特にプログラムを追加しなくても設定できます。デフォルトでは一定時間後にスクリーンがブランクになるようになっているでしょう。これを、たとえば15分使わなかったら画面をオフにするとか、20分使わなかったらスリープさせるとかいったように設定することもできます。こういった設定はWindowsやMacintoshでもできるのですが、興味深いのは、ノート型パソコンをバッテリで使用しているときの設定です。ふつう、バッテリ使用時には、一定レベルよりもバッテリ残量が下がるとスリープするように設定されています。大抵の場合は、Ubuntuでもそうすればいいでしょう。しかし、Ubuntuでは、この設定をオフにすることもできます。こうすれば、システムは電池が完全になくなるまで動き続けます。電源が落ちてシステムが落ちてしまうのは決していいことではないのですが、ときには電池のメンテナンスのためにこんな使いかたが役立つ場合もあるのです。


システムの起動や終了にさまざまな設定が可能なことを、Ubuntuを選ぶ67番目の理由として検討されてはいかがでしょう。



本日のサイト紹介。
ひろちゃん帝国 ココログ村
Ubuntu関連情報も豊富なブログです。詳しく書いてあるので、参考になることも多いでしょう。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その7

2007/08/22 13:12

他の人と文書をやりとりしていると、ときどきどれが正しいバージョン、どれが最新のバージョンなのか、さっぱりわからなくなることがあります。コンピュータは簡単に複製ができるので、見掛け上は全く同じ文書がいくつでもできます。けれど、たとえば「ちょっとおかしいところを直しておきましたよ」といって文書をもらった場合、元の文書のどこが訂正されているのかを発見するのは簡単ではありません。相手が信用できれば直してもらったバージョンを使えばいいのですが、普通なら一応、自分で修正箇所をチェックしたいものです。

あるいは、バックアップファイルがたくさんできて混乱してしまうような場合もあるでしょう。どのファイルが最新のものなのか、プロパティの日付を見ればわかりますが、なかには日付情報と内容が一致しない場合だってあります。文書管理がずさんな人は、別々の場所に同じファイルの別々のバージョンを保存し、それぞれに対して更新をかけてしまうというような絶望的なことまでやってしまいます。いくら何でもそんなドジな人はいないだろうって? いえ、私はそういう失敗を何度もやっています。

こんな場合、Ubuntuなら、Meldという「差分ビューア」を使ってファイルの比較ができます。2つまたは3つのファイルを同時に開いてくれるのですが、オリジナルのファイルに対してどこがどう違っているのかを一目でわかるようにグラフィックに示してくれます。見るだけでなく、修正もできますから、「ああ、ここは確かにこう直した方がいいな、ここは直さずに置いておこう」と、ひとつひとつ確認しながら最終的に最良のファイルを作ることができます。

このMeld、テキストファイルやHTMLファイルの比較だけでなく、フォルダ間の比較もやってくれます。2つのフォルダの間で対応する文書を見つけだし、それぞれのファイルを開いて内容の比較をすることができるのです。これは、大量のファイルを扱う際にはとても便利な機能です。

痒いところに手が届くこんなツールの存在は、あなたがUbuntuを選ぶ第68番目の理由として十分ではないでしょうか。



本日のサイト紹介。
++POYONTA'S IT REVIEW++
「Linux,オープンソースを始めとする各種ITサービス,技術,ニュース等に関する話題提供と意見・見解」と幅広いのですが、Ubuntu関連の情報も少なくありません。一度御訪問を。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その8

2007/08/23 15:21

文書類の電子化はかなり進んできましたが、いまだにオフィスではファクスを使うことが少なくないものです。ファクスは字が汚いし、送信ミスも多く、場合によっては保存性が悪いと、あまりメリットのないものです。それでも、改竄がしにくい(本当は改竄は容易です)、手書きの文字や図表を送れる、相手の都合によらず即時に送れるといったような理由から、ビジネスではこれでなければならないと信じている人も多いようです。

さて、ファクスを受け取った側ではどうでしょう。受け取った文書の内容を確認さえしておけばそれで済む場合はそれでいいのですが、保存したり、部署内外に転送する必要がある場合など、改めてスキャナで取り込むことになるのではないでしょうか。電子的にドットの集合として送られてきた文書をいったんアナログな紙の上に焼き付け、さらにそれを光学的にドットの集合である画像ファイルに落とすというのは、非常に非合理的です。送信先のファクス機でスキャンされたデータを、そのまま画像データとしてもらえれば、こんな平和なことはありません。

ということで、世の中にはファクス送信されてきたデータをそのまま画像に変換するプログラムが存在します。そういった専用の機械もありますし、データサーバーを大規模に運営して自動的に受信ファクスをメールに添付して送ってくれるファクスサービスも存在します。けれど、ごく簡単には、モデムつきのパソコンにファクス受信プログラムをインストールすればいいのです。Ubuntuには、gFAXと呼ばれる使い勝手のいいファクス用ユーティリティがインストール可能なものとして用意されています。このソフトをインストールして電話線をパソコンにつなげば、いちいちファクスをスキャナで読み取る手間が不要になります。目を通せば済むような重要でないファクスは画面で読めばいいのですから、紙資源の節約にもなりますね。

ただし、このファクス用ユーティリティが利用できるモデムは、種類が限られています。モデムには、ハードウェアモデムとソフトモデム(Winmodem)の2種類が存在します。ソフトモデムに関しては、Ubuntuの対応はかなり悪く、使用するために相当な専門知識を要し、ときには全く使えない場合もあります。
ですから、決して一般的な利用方法ではないのですが、業務内容によってはかなり役立ちます。別のユーティリティにはサーバーにインストールして受信ファクスを部署内で共有、自動転送できるような強力なものもありますから、オフィスデザインをする際にシステム管理者と相談してみるといいでしょう。

時代遅れだけれどまだまだビジネスでは重要なファクス。時代にふさわしいそのデータの使いまわしは、Ubuntuを選択する69番目の理由として検討できる可能性があるのです。



本日のサイト紹介。
上級者でないひとはココ
もともとWindows初心者のためのブログらしいのですが、最近はUbuntuに移行し、Ubuntu初心者のための情報が書き込まれるようになっています。これも時代の変遷でしょう。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その9

2007/08/24 13:44

パソコンを使うとき、何よりも重要なのはバックアップです。基本的にデータを保存するメディアは全て消耗品です。いつ壊れても不思議はありません。ハードディスクはある日突然に読めなくなりますし、CD-Rは時間とともに劣化します。フロッピーディスクは保存が悪ければカビが生えて読めなくなってしまいます。ブログに保存してあるデータは、運営会社の倒産によってアクセス不能になるかもしれません。トラブルがいつ起こっても泣きを見ずに済むように、データは必ず予備のメディアに記録しておきましょう。

バックアップをとるベストの方法は、一人一人のパソコンの使い方によってちがってきます。けれど、最も安全確実な方法は、お使いのパソコンのハードディスクと同じ(またはそれ以上の)容量の外付けハードディスクを用意し、毎日の作業が終わったら2つのハードディスクのデータを同期しておくことです。こうすることで、1日の終わりには必ず全く同じデータが別々のハードディスクに安全に保管されます。もしもパソコンのハードディスクが壊れたら、新品に交換して、外付けハードディスクからデータを復旧できます。もしも外付けハードディスクが壊れたら? 新しい外付けハードディスクに交換してすぐにパソコンのデータを書き込めば済む話です。2つ同時に壊れることは、確率論からいってまずありません。しかし、機械は信用できてもそれを使う人間の方は信用はできませんから3つ目のバックアップディスクを用意してもいいでしょう。

もう一台のハードディスクにバックアップをとる利点は、メディアの管理が楽になることです。バックアップしたCD-Rは、1枚や2枚のうちはいいのですが、何十枚も溜ってくるとバージョンを管理するのが大変になります。古いものは廃棄すべきなのですが、セキュリティの問題が発生します。古いメディアが劣化していないか定期的にチェックするなんて面倒なことはしていられません。これに対してハードディスクなら1台か2台管理すれば済むわけですし、毎日バックアップしてもメディアが増えてしまう心配はありません。

ここで威力を発揮するのは、rsyncというバックアッププログラムです。これは、2つのディスクの間で同期をとってくれるものです。いろいろ応用方法はあるようですが、バックアップに関して簡単にいえば、内蔵ハードディスクと外付けハードディスクの内容を全く同じにしてくれます。同じファイルはスキップし、違うファイルや不足しているファイルだけをオリジナルからバックアップ先にコピーします。こうすることで、バックアップファイルの重複や、余分なファイルのコピーを避けてバックアップ作業を確実・スムーズ、安全にしてくれます。

このrsyncは、WindowsやMacintoshでも利用できるのですが、Ubuntuには最初からデフォルトでインストールされています。わざわざ探し出してダウンロードする手間は不要なのです(実際、私がMacintosh版のrsyncにたどり着くまでには相当面倒な検索をしなければなりませんでした)。ただし、rsyncはコマンドで動くプログラムなので、一般ユーザーには少し使いにくいでしょう。けれど、ほんのわずかの手間をかければ、Grsyncという使い易いインターフェイスをインストールできます。これでバックアップは完璧です。

Ubuntuにはrsyncの他にもさまざまなバックアップ用のプログラムが用意されています。これらのプログラムは、実用上の安全性・安定性を高めてくれるものです。そしてこれは、Ubuntuを選ぶ70番目の理由でもあるわけです。



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鮎太郎の雑記帳
Ubuntuユーザーのブログです。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その10

2007/08/25 12:01

私は基本的にUbuntuしか使わないので恩恵を感じないのですが、UbuntuはWindowsユーザーにとってもさまざまな点で便利なツールを提供してくれます。これは特に、トラブルが起こったときに実感できるでしょう。ライブCDで起動してデータ救出ができることは以前に書きましたが、ハードディスクを誤って初期化したような場合などにも、Ubuntuは役立ちます。データ救出用のソフトをインストールできるからです。Windows版の類似のソフトはほとんどが有料ですが(フリーウェアの多くは機能が十分ではありませんが)、Ubuntuではかなり優秀な結果が得られます。


故障の範疇にはいるものでなくとも、たとえばログインパスワードを忘れたような場合、単純でよくある物忘れの割に被害は重大です。ログインできなければ、せっかくのデータを読むことができません。こんな場合、Ubuntuをベースにしたパスワード解読ソフトが出回っています。ライブCDから起動すると、ハードディスクのWindows領域にアクセスして、そこに保存されたパスワードを読み取ってくれるのです。これで、パスワードを忘れたり、管理者がいなくなって使えないまま事務所の隅に放置してあるパソコンを再生させることができるでしょう。悪用されるとちょっと恐いツールですが、逆にいえばセキュリティはより厳重にということを教えてくれているわけでもあります。

Windowsのトラブル時にお助けツールを提供してくれることは、あなたがUbuntuを選択する71番目の理由になれないでしょうか。



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ubuntuなるままに
「Ubuntu始めました…」と記入されたまま、更新がないのが気になりますが。ubuntuユーザーのブログです。





Ubuntuで使うOpenOffice その1

2007/08/26 12:24

Ubuntuにデフォルトで搭載されているOpenOfficeは、MS Office同様に決して夢のようなツールではありません。派手な機能よりもベーシックなところに重点を置いたあまりぱっとしないオフィススイートです。けれど、それでもやはり、長所がないわけではありません。その一方で短所といえば上述の「あまりぱっとしない」という点を除けば(それは短所というよりも性格でしょう)、あとはMS Officeとの互換性に尽きます。2つのソフトの互換性の問題は双方の問題であるわけで、そういう意味からいえばOpenOfficeは概ねMS Officeよりも優れているといえるのではないでしょうか。

OpenOfficeの長所のひとつは、まずアプリケーションが充実していることです。MS Officeの「ワード、エクセル、パワーポイント」という「三種の神器」に相当するアプリケーションに加えて、OpenOfficeではデータベースが用意されています。WindowsやMacintoshでアクセスやファイルメーカーを扱ったことのある人なら、エクセルでデータ管理をすることの繁雑さが理解できるでしょう。表計算ソフトは確かに有用なツールなのですが、多次元的にデータを扱おうとすると、データの使いまわしに非常に高度なテクニックを要求されます。むしろデータベースソフトの方が、単純で、簡明な使い方ができることが少なくないのです。

さらに加えて、OpenOfficeには数式エディタが用意されています。これは複雑な数式を直感的にレイアウトしてくれるもので、実に便利です。分数やルートなどの数学記号に苦労した経験のある人なら、このツールのありがたさはすぐにわかるでしょう。

WordやPowerPoint上でも簡単な図形は描けますが、もともとが専門のソフトではないためにイライラさせられることが多いものです。OpenOfficeには描画ソフトもパッケージされているので、図形を描いたり写真やイラストを加工するのはここで行いましょう。専門のGimpやInkscapeほどの結果は出せなくても、文書やプレゼンスライド作成中に同じソフト内でシームレスにグラフィックな作業ができるのは非常に助かります。

OpenOfficeには、さらに名刺作成やラベル印刷のような事務仕事にとってありがたいツールが用意されています。かゆいところに手の届くようなアプリケーションが備えられているのです。

OpenOfficeは、Ubuntuでなければ使えないものではありません。特に、WindowsではGoogleからOpenOfficeの商用版であるStarSuiteが無償配布されるようになりましたから、ますますWindowsでの利用が便利になるでしょう。そうではあっても、これをデフォルトで搭載しているということは、Ubuntuをあなたが選ぶ72番目の理由にできると思うのです。



本日のサイト紹介。
Linux 3Dデスクトップ・ウィキ
Vistaの売り物のはずの3Dデスクトップは、評判によればどうやらLinuxの方が優れています。それに関してまとめておられるWikiです。





Ubuntuで使うOpenOffice その3

2007/08/28 10:03

OpenOfficeとMS Officeを使い続けたときに「やっぱりOpenOfficeの方が優れているんじゃないか」と感じられるのは、その安定性です。これは短い文書を作ったり、たまに使うぐらいではあまり実感できないかもしれません。

MS Wordは、「誰でも一定レベルのビジネス文書を簡単に作ることができるツール」だといわれています。実際、そのアウトラインの機能やインデントの機能、書式指定の機能をきっちり使えば、ほとんど手間をかけずに定型文書を作り上げることができます(こういった機能の使い方さえ知らないWordユーザーも多いのですが、それでもなんとかなるという意味ではユーザーフレンドリーであるともいえます)。しかし、そうやってルールに則って文書を作っていても、数十ページ以上の長い文書になると、どういうわけか文書の構造が破綻することが多くなります。使い方が悪いのだといわれればそれまでですが、ほとんど同じ機能をもったOpenOfficeではあまりこういうことは起こりません。

さらに、長い文書になると、Wordはどんどん重くなります。特に画像を取り込んだ文書が重くなるのはしかたないのですが(多くのレイアウトソフトでは画像を取り込まずにリンクだけで処理します。WordやOpenOfficeでも同じことはできるのですが、デフォルトではないのでかえって面倒になります)、取り込んだ画像ファイルの大きさ以上に重くなっていくのはどうしたわけなのでしょう。OpenOfficeでも画像を取り込めばファイルは重くなりますが、増え方はMS Officeのように極端ではありません。同じデータだと、保存したときのファイル容量がときにはOpenOffice形式なら.doc形式の半分以下にもなるでしょう。

ファイルが重くなることは保存容量の問題やメール添付するときの問題を発生させますが、これはまた、使用中にファイルを保存する際の操作性の悪さにもつながります。さらに、文書の構造の破綻とあいまって、ときにはファイルそのものが壊れてしまい、最悪の場合、せっかく作った文書が使用できなくなるというトラブルにまで発展する場合があります。私は、こんなふうに壊れてしまったWord文書をOpenOfficeで開いて復活することができた経験があり、そのときにこのありがた味を痛感したものです。

パソコンの性能が上がってきて、かつては印刷業者が専用のアプリケーションで作成していた印刷物も、特にビジネス系ではWordから直接印刷に回す機会が多くなってきました。けれど、このWordによるDTPは、さまざまなトラブルを発生させます。OpenOfficeなら、専用のDTPソフトほどには使い勝手も仕上りもよくありませんが、MS Wordに比べればはるかに安定して印刷物を作ることができます。その証拠として、このブログの中心部分をまとまめた本をこちらに改めてご紹介しましょう。この程度の品質の本であれば、原稿さえできていれば、ほんの1日仕事でレイアウトから印刷に回すことができるのです。

安定したソフトは安心につながります。OpenOfficeはさまざまなプラットフォームで使えるものですが、これをデフォルトに採用していることは、あなたがUbuntuを選ぶ74番目の理由といってもおかしくないのではないでしょうか。



本日のサイト紹介。
ubuntu open space日記
Ubuntuに関連したブログです。試作サイトなのか情報量は多くないようですが、これから発展するのかな?





Ubuntuで使うOpenOffice その2

2007/08/27 11:33

OpenOfficeの使い易さの1つは、書き出しの機能が充実していることです。MS Officeなら別途Adobe AcrobatのようなソフトをインストールしなければPDFファイルの書き出しはできませんが、OpenOfficeの場合はデフォルトでこれが可能です。作成した文書は、配布する前にPDFに落としましょう。そうすることで、文字化けやレイアウトの崩れを防ぎ、さらに改竄や改変を予防することができます。文書によっては、大幅にファイルの大きさを縮小することもできますから、メールやウェブサイトでの配信にPDFを使わない手はありません。

PDFファイルの書き出しでは、用途にあわせて画像ファイルの品質を指定することができます。これを使えば、たとえばWebにアップロードするだけなのに印刷品質の制度の画像でファイルが不必要に重くなるのを防ぐことができます。さらに暗号化やパスワード、ファイルを開いたときのデフォルト操作なども指定できますので、用途に応じて柔軟な使いまわしができるでしょう。

書き出し形式はPDFだけではありません。tex形式は聞き慣れない方も多いかもしれませんが、学術関係ではよく使われる印刷用の形式です。さらにMS Officeと互換のdoc、xls、pptの各形式で書き出すこともできるので、多少の不完全さはあってもMS Officeとの互換性が確保されます。加えて、テキスト形式、リッチテキスト形式、htmlやxmlはもちろん、表計算ならslk、csv、画像であればjpgやepsなど主要な各形式でファイルを書き出すこともできます。もちろん、書き出しができるファイルの多くは読み込みもできます。PDFファイルの読み込みはできないのですが、これはほとんどのソフトがそうですからしかたありません。

もちろんWindowsでもGoogleが配布しているStar SuiteやOpenOfficeのWindows版をインストールすれば、こういった機能を利用することはできます。それでもこのOpenOfficeをあなたがUbuntuを選ぶ73番目の理由にあげても誇張にまではならないと思います。



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よろしくブルドック
「ただの日記」だそうですが、Ubuntu関連のカテゴリーもあって参考になるでしょう。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その11

2007/08/29 15:41

Ubuntuをインストールしたら、「設定」の「メインメニュー」で、「システムツール」の設定エディタを表示するようにしておきましょう。設定エディタは、多くのアプリケーションの初期設定を変更するためのツールです。

ほとんどのアプリケーションでは、「初期設定」や「Preference」のメニューからさまざまな初期設定を行うことができます。これらの初期設定情報の多くは、隠しフォルダ内の初期設定ファイルに保存されます。この初期設定ファイルを外部から編集するのが設定エディタの役割です。

設定エディタは決して使い易いインターフェイスではありません。基本的に英語で書かれているのも扱いにくさを増しています。けれど、これを使えばかなり細かなところまで設定が可能になります。たとえば、PDFリーダーであるevinceで一部の制限されたファイルを読み込むことを可能にしたり、スリープから復帰するときのパスワード入力を不要にするなどのカスタマイズが可能です。こういったカスタマイズの一部はWindowsならレジストリを書き換える作業にあたるのですが、Windowsのレジストリをいじることは素人には怖くてとてもできません。それに比べれば、使い勝手のよくないUbuntuの設定エディタの方がはるかにわかりやすいといえるでしょう。

実は、設定エディタでも触ることができないもっと深い階層の設定ファイルがUbuntuには存在します。たとえばディスプレイなどのドライバの設定は、素人にはかなり難しい設定ファイルの書き換えをしなければなりませんでした。そんな必要が発生するのはハードウェアの相性が悪いときなので、このブログでは「相性の悪い機械は使わないでおきましょう」と推奨してきたのです。

しかし、この秋にリリースされる予定のUbuntuの次期バージョンでは、この設定ファイル(xorg.conf)を簡単に書き換えることができるアプリケーションが搭載されるということです。こうなると、鬼に金棒です。自分のマシンのカスタマイズが、難しい知識があまりなくてもできるようになるのです。

このように初期設定をするユーザーインターフェイスに優れていることは、あなたがUbuntuを選ぶ75番目の理由にならないでしょうか。



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デジタルな一日
タイトルとは裏腹にどちらかといえば非IT系のブログです。そんなブログの中に自然にUbuntuの話題が溶けこむところが魅力です。





Ubuntuには、派生ディストリビューションが充実しています。

2007/08/30 17:12

ディストリビューションといってもLinuxを使っていない人にはいまひとつピンとこないかもしれません。Linux系のOSには、配布元によってさまざまな組み立ての違いがあります。配布元が様々なプログラムを組み合わせ、OSとして動作するようにまとめあげたパッケージがディストリビューションです(この説明は不正確かつ不十分なので、詳しくはWikipediaあたりをご参照ください)。面白いのは、オープンソースですから、ひとつのディストリビューションを元に、それに新たなプログラムを組み込んだり、そこから不要なプログラムを除いて、新たなディストリビューションを作ることもできます。これが派生ディストリビューションです。

Ubuntuそのものが、Debianと呼ばれるディストリビューションの派生ディストリビューションです。そして、このUbuntuからは、さまざまなディストリビューションが派生しています。Ubuntuの配布元が正式にリリースしているものとしてもKubuntu、Xubuntu、Edubuntuがありますし、これに最近Gobuntuが加わりました。各国語版も派生ディストリビューションの一種と呼べるかもしれません。UbuntuコミュニティからはFluxbuntuやUbuntu Studioが生まれています。Linspireのような伝統のある他のディストリビューションがUbuntuの派生として加わったり、LinuxMintのようにひとつのディストリビューションとして人気を誇っているものもあります。数え上げればきりがありませんが、ちょっとしたデザインを変えた程度の「クリスチャン・エディション」や「ムスリム・エディション」といったものまで、実にバラエティに富んでいます。

日本では、日本語ローカライズ版の他には、Ecolinuxプロジェクトが注目を集めています。いろいろと興味深いものが、どんどんUbuntuから生まれています。

派生ディストリビューションが多いということは、それだけUbuntuの評価が高く、またそのパッケージ管理が安心できるということでもあります。これは、派生ディストリビューションを使わないUbuntuユーザーにとっても、Ubuntuを選択する76番目の立派な理由になるわけです。





Ubuntuなら、自分だけのものに育てることができます。

2007/09/01 17:14

Ubuntuには、さまざまな「派生ディストリビューション」があります。その多くは、デフォルトのプログラムを追加したり削除したりしたものですが、プログラムの追加や削除は自分でも行うことができます。ですから、たとえばUbuntuをベースにデスクトップ環境をGnomeからXfceに入れ替えたディストリビューションとしてXubuntuがリリースされていますが、同じ環境は、UbuntuユーザーがXfceをインストールしてGnomeを削除することでつくり出すこともできます。つまり、派生ディストリビューションの多くは、極端な言い方をすれば、Ubuntuを開発者の好みにカスタマイズしたものだといえるでしょう。カスタマイズは誰でもできますが、その形式を整えて、配布したものがディストリビューションだというわけです。

ですから、配布(ディストリビュート)しないから正しくはディストリビューションとはいえないのですが、Ubuntuをあなた好みにカスタマイズしたものは、「自分だけのUbuntu派生ディストリビューションだ」と考えることもできます。たとえば、私は以前、デスクトップ環境をJWMというものに変更して使っていました。XfceがXubuntu、KDEがKubuntu、Fluxboxというデスクトップ環境を採用したものがFluxubuntuなら、JWMを採用した自分の環境はJubuntuだと自慢していたものです。こんなカスタマイズが、専門的な知識が一切ない一般ユーザーにもできるのです。

なぜ私がこんなカスタマイズをしたかといえば、それは自分のハードウェアの能力が劣っていたからです。ハードウェアに最適な環境は、自分で工夫してつくるのがいちばんなのです。同様に、組み込むアプリケーションも、使用環境や目的によって自分のものにしていきます。

さらに、より深いところで働くプログラムも、自分にあわせることができます。たとえば、起動時に自動で働くプログラムを停止することで、起動にかかる時間を半分以下にするというようなチューニングをしたという報告もあります。このような徹底的なカスタマイズは、WindowsやMacintoshではなかなかできるものではないのです。

使いながら、自分にあわせて自分だけのUbuntuを育て上げる魅力。これを、あなたがUbuntuを選ぶ77番目の理由としておきましょう。



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ひねもすLinux
始まったばかりのブログのようです。今後に期待しましょう。





Ubuntuは、デスクトップ用Linuxの一番人気です。

2007/09/03 16:52

最近行われたアンケートで、デスクトップ用のLinuxディストリビューションの中ではUbuntuが最大の人気を集めました。同様の人気投票で去年あたりから急速にUbuntuは得票を伸ばしています。リリースから3年でこれだけの人気というのは素晴らしいものです。

もともとLinuxはIT専門家の間で愛用されてきたという歴史から、WindowsやMacintoshのような一般ユーザーが使えるようなユーザーインターフェイスを備えていませんでした。今世紀に入ってそのあたりの開発が急ピッチで進みましたが、初期にリリースされたLindowsやRed Hat、TurboLinuxのようなディストリビューションは、非IT系の一般ユーザーの心をとらえるところまではいきませんでした。結局、Linuxはサーバーや業務用など一般ユーザーからは遠いところにいったん退きました。

それでも、デスクトップ用のディストリビューションは徐々に開発が進み、しぶとく生き残って愛用者からの評価を高めていったディストリビューションもあります。そんな状況の中で、第二の波として一気に人気を集めてきたのがUbuntuなのです。

デスクトップ用途でのUbuntu以外の人気ディストリビューションとしてはSuSE、Fedoraなどがあります。これらのディストリビューションは今世紀初めのLinuxブームの後にサーバー分野で人気を確実にしてきたものです。ということで、支持者は圧倒的にIT系の人々です。これに対してUbuntuは、サーバー用としては(デフォルトではrootでログインできないなど)使いにくい面もあるため、IT系の人々の中ではそれほど強い人気はありません。「安定しているから選んでもいいかな」程度のものです。

しかし、非IT系の人々にとっては、他のほとんどのディストリビューションよりもはるかに使い易いものです。特別な知識がなくとも直感的に使えるということは入門者向きですが、入門者だけに限らず、応用の幅が非常に広いものです。一般ユーザーにとっては、「これひとつあれば十分」というディストリビューションがUbuntuなのです。

人気があるから使うというのもおかしな話ですが、人気はひとつの指標になります。この人気を裏づけるだけの使い易さは、あなたがUbuntuを選ぶ78番目の理由として適切なものでしょう。



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Foamy Capriccio
日記系のブログではあるのですが、Ubuntu関連の書き込みもけっこう豊富です。カテゴリが立っていないので、読みこなすのは大変ですけれど。





Ubuntuなら、アップデートに迷うことはありません。

2007/09/04 10:08

Windows Vistaがリリースされてほぼ8ヶ月が過ぎたわけですが、いまだに「アップグレードするべきか否か」と迷う話をよく聞きます。その後にリリースされたUbuntu7.04 Feisty Fawnへのアップグレードはほとんどのユーザーが1、2ヵ月のうちにアップグレードし、一部に長期サポートの6.06を使いつづけているユーザーが見られる他はほとんどが移行を完了してしまい、中にはまだベータ版ですらない7.10を使い始めたユーザーもいるのとは対照的な話です。

Vistaへのアップグレードを躊躇させている最大の原因はその評判の悪さ(メモリ食いなこと、遅いこと、ハードウェア・ソフトウェアの対応がよくないことなど)なのですが、それに拍車をかけているのが料金の高さです。数万円の投資をして「やっぱりダメだった」では話にならないからです。

Ubuntuの場合、こんな迷いはありません。たとえ前評判が悪かったとしても(そういう事実はありませんが)、ダウンロードしてライブCDで試したり、ハードディスクに別パーティションを切ったり外付けディスクにインストールすることで、現在使っているシステムに影響を与えずに試用することができるからです。しばらく使ってみて、「まだアップグレードの時期じゃないな」と思ったら、元の環境に戻ればいいのです。Ubuntuは無料ですから、こんな試用で失うものは何もありません。せいぜいがインストールの手間ぐらいなものですが、それは最新バージョンを使うことの利便性との兼ね合いで、決して惜しいものではないでしょう。

基本的に、Ubuntuは新バージョンがリリースされたらどんどんアップグレードしていけばいいと思います。それで失うものが何もないからです。確かに、現行版で安定して使えているときに、アップグレードするのは少し不安です。事実、ごくたまに、「あれ、この機能は前のバージョンの方が使い易かったのに」といった「ダウングレード現象」が発生しないわけではありません。けれど、全体的なパフォーマンスからいえば、そういったマイナス面を補っても余りある進歩が見られるのが普通だからです。

Ubuntuは、ほぼ2年置きに「長期サポート」のついたバージョンをリリースしています。これが安心だからと、そのバージョンを使い続ける方もいますが、これは一般ユーザーにはお勧めしません。「長期サポート」は、文字どおり、付加サービスである有料サポートが長期間行われるという意味ですから、有料サポートを購入しないユーザーにとってはあまり意味がありません。たとえ有料サポートを購入しなくとも、サーバーのように安定稼働が第一で頻繁にアップグレードするメリットがあまりない場合にはこの長期サポートの利点もあるのですが(セキュリティアップデートなどが長期間受けられるため)、これは一般ユーザーにとって大きな利点には思えません。

Ubuntuの新バージョンがリリースされたら、迷うことなくアップグレードしましょう。そうすることで、あなたは迷いつづけるWindowsユーザーをどんどん過去に置き去りにしていくことができます。これが、あなたがUbuntuを使う79番目の理由にならないはずはありませんね。



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 まだ無題
どちらかといえばメモに近いブログですが、Linux関係のヒントになるようなエントリーもけっこう見られます。





あなたはもう、Ubuntuを利用しています。

2007/09/05 14:17

Linuxなんて聞いたこともない多くの人が、実際にはLinuxを利用しています。それは、自分のパソコンのOSとしてではなく、遠くはなれたWeb上のサーバーのOSとしてLinuxが数多く利用されているからです。現代のネットワーク型のパソコン利用においては、ますます外部のサーバーに依存する比率が高まっています。

あなたはパソコンをつけて、まず何をしますか? メールのチェックでしょうか。メールは、ネット回線の向こうのメールサーバーに保管されています。このサーバーを動かしているのはLinuxかもしれません。ニュースを検索しますか? ブログを読みますか? これらのサイトのサーバーも、ひょっとしたらLinux機かもしれません。外部のサーバーがなければ、動画ひとつダウンロードできないのです。

そう、あなたが楽しみにしているYouTubeや、仕事で欠くことができないGoogle検索。これらを動かしている巨大なGoogleのシステムは、Ubuntuを基本にしたGoogle仕様のLinuxだという噂です。もしもあなたがGoogleを利用しているのなら、あなたはもう既にUbuntuを利用しているといえるのです。

噂にはどんどん尾ひれがつくもので、Googleが独自仕様のUbuntu派生ディストリビューションをリリースするのではないかという観測がささやかれたこともありました。けれど、いまのところGoogleが独自のOSを配布する予定はなさそうです。しかし、Googleは、Linux(そしてUbuntu)を支えるオープンソースの巨大な支援組織でもあります。Google検索の「more」から「code」に行ってみると、そこにはオープンソース関連の検索や情報が見つかるでしょう。Googleは、独自でディストリビューションを配布しなくとも、陰に日向にWindowsに代わるOSを応援しているのです。

無意識のうちにネットの向こうのサーバーで既に利用しているUbuntuなのですから、思い切って自分のパソコンにインストールしてみてもいいのではないでしょうか。少なくとも私には、これがUbuntuを選ぶべき80番目の理由になるように見えるのです。



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Ubuntuはスーパーコンピュータも動かせます。

2007/09/06 14:17

Ubuntuは基本的には「人間のためのLinux」であり、高度な専門知識をもたない一般パソコンユーザーが安心して使えるように考えられたものです。しかし、だからといって高度なコンピューティングに利用できないわけではありません。たとえばGoogleはUbuntu派生の環境を全社的に利用していると噂されています。まだまだシェアは小さいのですが、UbuntuをサーバーのOSとして採用する話もよく耳にするようになりました。

先日、「2500ドルでスーパーコンピュータ」という記事がありました。現代的な意味でスーパーコンピュータの分類に入るかどうかはともかく、このMicrowulfというクラスター型のコンピュータは26 Gflopsという計算速度をもち、1 Gflopあたりのコストは48ドルという低価格を実現したそうです。そして、このコストパフォーマンスの常識を塗り替えたマシンは、OSとしてUbuntuを採用しています。

このように、Ubuntuは先進的なハードウェアにもよく対応する柔軟性をもっています。部分的に「スーパーコンピュータ並み」との評価もあるソニーのPS3にインストールすることもできますし、Windowsが比較的苦手としてきた64bitマシンにもよく対応します。

一般ユーザーにとっては自分の機械で動けばそれで十分なことです。けれど、このような柔軟性と信頼性が評価され、実証されているということは、やはり大きな裏付けになります。これを、あなたがUbuntuを選択する81番目の理由にしてもいいわけです。





Ubuntuはモバイル機器にも対応します。

2007/09/11 22:01

システム上も技術上もあなたが自分の携帯電話にUbuntuをインストールするということはないでしょうが、PDAやスマートフォンのようなモバイルコンピューティングにもUbuntuは対応していようとしています。ちょうどApple社のiPhoneにMac OSXの軽量版が用いられているように、WindowsやLinuxにもモバイル版が存在します。Ubuntuは、そういった分野にも進出を表明しています。

日本ではUbuntuを搭載したモバイル機器が早期に普及するとは考えにくいのですが、Appleが仕掛けた新たな「電話の再発明」は、どんな変化を市場にもたらしていくか予想を許しません。モバイル機器が現在よりももっと開放的になれば、日本でもUbuntu搭載のモバイル機器がいつの日かあなたの手元に届くのかもしれません。

そうなれば、サーバーからデスクトップ、モバイル機器まで、すべてUbuntuで一貫した作業を行うことができるようになります。プラットフォームの差異は現在ではほとんど問題にならないようになってきているとはいえ、このような統一が効率のよさをもたらしてくれるのは否定できないでしょう。

スーパーコンピュータからゲーム機、デスクトップからモバイルまで、あらゆるプラットフォームに柔軟な対応を見せてくれることは、あなたがUbuntuを選ぶ82番目の理由となる資格があるのではないでしょうか。



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Linux Diary
文字どおりLinuxについての日記ブログですが、かなり詳しいエントリーもあって参考になります。





Ubuntuなら遠隔からログインして使うこともできます。

2007/09/16 23:01

Windows XPやMac OSX、Linuxなど現代的なデスクトップ用OSは基本的にネットワーク型の設計になっています。これはCPUと端末という大型コンピュータ時代の設計思想が出発点にありますから、すべて「ユーザー」という概念があります。PCを起動することは、すなわちそのコンピュータに対して特定のユーザーとしてログインするということです。この概念が私は長いことさっぱりわかりませんでした。WindowsやMacintoshでは、「同じコンピュータを家族や職場の人と共有するときに便利です」みたいな説明をされていたからです。1人1台の「パーソナル」なコンピュータで、そういった説明から「ユーザー」の概念を理解するのは難しいことです。

こういったネットワーク型の設計から生まれた概念は、ネットワーク環境によってよりよく理解できるものでしょう。Ubuntuでは、LAN内の他のパソコンからはもちろん、インターネットでつながった遠隔のコンピュータからでもログインできるようになっています。つまり、あるコンピュータに「ユーザー」として登録されていれば、入口はどこからでも、同じようにそのコンピュータに「ログイン」できるわけです。遠隔からログイン先のコンピュータを操作すれば、「端末」も実感として理解できることになります。

WindowsでもMacintoshでもこういったネットワーク型の設計は同じなのですが、Ubuntuの場合、デフォルトで「ターミナルサーバークライアント」がインストールされているので、このような遠隔からの「ログイン」を呆気にとられるほど簡単に行うことができます。もちろん、Windowsマシンにログインすることも、逆にUbuntuにWindowsマシンからログインすることも可能です。

こんなふうに遠隔からのログインが簡単にできるという事実を知ると、急にセキュリティが心配になってきます。目の前のパソコンを使用しているのは自分自身だけだと信じていたのが、実は誰かがネットワーク経由でログインしているのではないかと不安になるのです。事実、サーバーの乗っ取り被害のような事件の中には、パスワードの漏洩やクラッキングによるリモートからのログインによるものが少なくないとも聞きます。現代のパソコンには、必然的にそのような遠隔からの操作をされる可能性が付きまとうのです。

しかし、あまり心配をしすぎることはありません。Ubuntuでは初期設定では遠隔からのログインが無効になっています。また、管理者権限をもった強力なユーザーであるrootでのログインができないようになっていますし、その他のユーザーの権限もきめ細かに設定できるようになっています。Windowsではわかりにくいこれらの設定が対話的に簡単にできるのは、やはりネットワークの中で進化してきたLinuxならではなのでしょうか。

あなたが使っているパソコンは、実際にはかつての大型コンピュータ並みの使用ができるように設計されているのです。その実力を十二分に発揮させてくれることは、あなたがUbuntuを使う83番目の理由として不十分でしょうか。
(今回のエントリーは、こちらを参考にさせていただきました。u-bonさん、いつもありがとうございます)。



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ぼっちの人生('A`)マンドクセ
話題の広範なブログですが、最近はかなりUbuntuにはまっておられるようです。顔文字が凄いです。





Ubuntuは、近代的なファイルシステムが採用されています。

2007/09/17 19:43

WindowsのファイルシステムはデフォルトでNTFS、Mac OSXはデフォルトでHFS+です。ハードディスクをフォーマットするときにどんな形式でフォーマットをするのかを聞かれますが、そのデフォルトの形式はOSによって異なります。そしてUbuntuはext3を採用しています。これらはすべて近代的なファイルシステムで、メタデータを保持しているためにトラブルに強くなっています。

それでもWindowsではファイルの断片化が頻繁に起こります。そのため、ときどき作業を中止して時間のかかるデフラグと称する作業を行わねばなりませんが、Ubuntuではこの必要はありません。ext3は、断片化に極めて強いファイルシステムなのです。これを採用していることは、Ubuntuの強みです。

それでも、磁気によって書かれたファイルシステム上のデータにはトラブルが全く起こり得ないわけはありません。そこで、Ubuntuではおよそ30回の起動ごとに自動的にファイルシステムの検証を行う方式が採用されています。これは、フリーズなどの大きなトラブルがあったときだけ自動で検証を行い、その他のときはユーザーの自発性に任せている他のOSとの考え方の違いです。もちろんこの自動設定は変更することも可能です。

Ubuntuはext3を採用していますが、もちろん他のファイルシステムを読み書きすることもできます。Mac OSXのHFS+に関しては書き込みに不安定さがあるようですが、それ以外のおもな形式はほぼ大丈夫です。それだけでなく、gpartedなどのフォーマット用ソフトを用いて、様々な形式でのディスクのフォーマットが可能です。興味深いのは既にデータが書き込まれているパーティションの縮小や拡大ができることで、これはWindowsやMacintoshのデフォルトのソフトではできない芸当です。もちろん、この操作の前にはバックアップは必須なのですけれど。

ファイルシステムのような目に見えないことは、一般のパソコンユーザーにとってはほとんどどうでもいいことです。しかし、その選択がファイルの断片化やデータの安全性のようなことに影響し、最終的に日常の使い勝手に影響します。そう思えば、こんなこともあなたがUbuntuを選択する理由の84番目に加えてもいいのではないでしょうか。

(本日のエントリーは、こちらの記事を参考にさせていただきました。Linux Saladさんはさらっとしたわかりやすい解説でお勧めです)。





Ubuntuで使える小技、小アプリ、小ネタ その12

2007/09/18 21:21

Ubuntuで音楽制作ができることは、49番目の理由として既にあげました。Ubuntuでは、シーケンサーやミキサーのような音楽制作に必須のアプリケーションを簡単にインストールして使うことができます。Hydorogen、Rosegardenなどの優れたソフトが多数揃っています。こういったソフトは音楽に趣味のある人々にはずいぶんと利用価値があるでしょう。しかし、音楽に興味がなかったり、あるいは音楽を聞くことで十分満足できる人には無用の長物です。

しかし、たとえばAudacityのようなオーディオエディターはどうでしょう。こういったアプリケーションは、一般の人々にとっても意外に便利なものです。

たとえば、会議の録音から議事録をつくらねばならないとします。最近では録音にカセットテープではなくICレコーダーやMP3プレーヤーが使われることも多くなってきました。こういった音声ファイルを渡されて、さあ作業しようと思ったら雑音が多くてどうにもならない。あるいは録音レベルが低すぎてどうにも作業がしにくい。こんなことはないでしょうか。こんなとき、Audacityのようなアプリケーションを使えば、ノイズの除去や録音レベルの調整をほとんど直観的に行うことができます。マニュアルを読む必要さえないでしょう。

あるいは、見本市会場などで流す音声ファイルの作成をしなければならないようなときにもこれは役立つでしょう。バックグラウンドに軽い音楽を流して、その上に案内音声をかぶせるというような簡単な作業は、カセットデッキだったらあっさりできたのに、パソコンの音声ファイルならどうすればいいのか戸惑うこともあるでしょう。こんな作業も、2つのトラックを合成するだけですぐにできます。あるいはバックグラウンドで流す30分のオリジナル音楽アルバムを作るような作業も、適当な曲をコピー&ペーストであっという間にできるでしょう。

もちろんこういった仕事は、完成度を高めたければプロに依頼するのが間違いありません。しかし、プロに頼むまでもないレベルの音声の扱いは、事務仕事では意外に遭遇するものです。そんなときには、Ubuntuでささっと片付けてしまいましょう。

MP3やWAVなどの音声ファイルを自由自在に、まるで粘土細工でもするように加工することができることは、あなたがUbuntuを選ぶ85番目の理由にならないでしょうか。



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Viva! Ubuntu Application
一般ユーザーにとって貴重な情報を発信しつづけておられるViva Ubuntu!の派生ブログです。トーンを抑えて解説に徹しているので、非常に役立ちそうです。まだまだこれから項目が増えていくと思われるので、楽しみなサイトです。





Ubuntuでできることはどんどん増えています。

2007/09/19 23:15

このブログの最初の方で「残念ながらUbuntuではGyaoは見ることができない」と書きましたが、Gyaoの発表によると間もなく一部のプログラムが、そして将来的には全てのプログラムがMacintoshやLinuxでも見ることができるようになるようです。わずか数ヶ月のうちに、Ubuntuではできない、Ubuntuではいまひとつうまくいかないとされてきたことがどんどん改善していきます。
Gyaoの改善は、Microsoft社のSilverlightと呼ばれる新フォーマットの採用によるものといわれます。このフォーマットは、WindowsでもMac、Linuxでも動くように設計されています。このように、今後の新たな技術はマルチプラットフォームを最初から想定したものになっていく傾向があります。ということは、時代が進めば進むほど、Ubuntuにできることは増えていくということです。

Gyaoに限らず、多くのWebサイトがどんどん標準化への道を進んでいます。特定のプラットフォームに依存しない、きちんとした国際基準に則ったサイト設計がされていれば、どんな種類のブラウザで見ても利用に大きな差は出ないはずなのです。Firefox対応のサイトが増えているというのは、こういった本来の基準が見直されてきているということです。そして、そういったサイトは、もちろんUbuntuからも普通に利用できるものになるわけです。

Ubuntuの機種による相性の悪さを生み出す原因になっていたxorgという設定ファイルの書き換えも、来月リリース予定の次のバージョンでは簡単にできるようになります。Dellは自社でUbuntuをサポートする機種のためのドライバやパッチを組み込んだUbuntuをダウンロードできるようにしました。ハードウェアのサポートは、どんどん進んでいきます。

これまで、MS Officeの実質的な代替ソフトはUbuntu上ではOpenOfficeしか利用できませんでした(Kofficeなどの優れたソフトは、代替ソフトというよりは別な方向性を目指したソフトに思えます)。しかし、IBMは歴史のあるLotusのオフィススイートを無償配布し始めました。Ubuntuは推奨環境に入っていませんし、まだ日本語版はリリースされていません。それでも立派にインストールして使用できます。OpenOfficeにもうひとつの代替案が加えられたことはますますUbuntuの自由度を高めてくれます。

逆方向の面白い動きも出てきました。LINAというソフトがオープンソース化されたのですが、これはWindowsやMacintosh上でLinuxのアプリケーションが利用できるようにするものです。こういったアプリケーションが出ることで、Linuxを使用しなくてもLinuxの資産が活用できます。ということは、これはUbuntuのようなLinuxの普及に逆風になるのでしょうか。いいえ、そうではありません。こういったソフトや仮想化環境の普及は、やれWindowsだ、やれMacだ、Linuxだといったプラットフォームの違いによる不自由さをどんどん無意味なものにしていきます。つまり、「OSはなんだってかまわない」状態をつくり出すのです。そんなとき、高価で問題を抱えたWindowsと便利でフリーなUbuntuが真向勝負をしたらどんな結果になるか、非常に楽しみなことです。

時代の流れは、どんどんUbuntuに有利に動いてきています。こんな時代の風を最大限に受け止めることができることは、あなたがUbuntuを選択する86番目の理由の資格があるといえませんか。





Ubuntuは、大メモリ時代にも対応します。

2007/09/24 22:25

Vistaの到来で、パソコンに搭載するメモリは急速に大きくなりました。Vistaの推奨メモリは1Gとされていますが、実際には2Gぐらいないと自由自在には動かないともいわれています。こんなハードウェアを要求するのは少し前までの常識からいえばとんでもないわけですが、しかし、おかげで大メモリを搭載した機種がどんどん普及するようになってきています。その事情の良し悪しはともかくとして、確かに大きなメモリを搭載したパソコンのパフォーマンスが優れているのは否定できません。

ところが、通常の32bitマシンで、Windowsが認識できるメモリは4Gもしくはそれよりも少し少ない程度が限界だといわれています。CPUやチップセットの制限もあるので一概にはいえないのですが、ハードウェア的には8Gや64Gのメモリを認識できるようになっていても、Windowsの仕様として4Gまでしか認識しないといわれています。せっかく大メモリ時代を切り開いても、上限がこれでは頭打ちです。過去のOSがアップデートのたびに推奨メモリを増大させてきた事実を考えれば、これはかなり悲観的な数字に見えます。

Ubuntuでは、ハードウェアが対応している限り、64Gまでのメモリを扱うことができます。もちろん64bitマシンであればWindowsの方もまた別な話になるのですが、とりあえず現在の主流である32bitマシンでも、Ubuntuの方がまだまだ未来への展望を見せてくれるのです。

Linuxは、「古いマシンの再生用」と見られることがよくあります。実際、古びてしまった機械をLinuxで再生させることができるのは事実です。けれど、だからといって新しい機械にLinuxが対応しないわけではありません。事実は、Linuxこそが大メモリ時代の新しいハードウェアの性能を最大限に引き出すことができるのです。

過去から未来まで、柔軟で幅広く対応することは、あなたがUbuntuを選ぶ87番目の理由にふさわしいのではないでしょうか。





Ubuntuは、元Microsoftのエンジニアも認めています。

2007/09/26 20:37

Windowsの販売元であるMicrosoft社には8万人近い従業員がいるといわれていますから、ブログを読んでいるとMicrosoft関係の個人が書いているものに行き当たることが稀にあります。それよりももっと頻度が高いのは、元Microsoft従業員という人のブログです。なるほど、8万人の影にはさらに無数の元従業員がいて、各方面で活躍しているわけです。

以前、Windows Vistaの開発をしていたエンジニアが書いたブログを読んだことがあります。それは、エンジニアとしての視点でUbuntuを評価したものであり、Vistaと比較してその荒削りな部分を欠点として認めつつ、開発速度やポテンシャルをVista以上に称賛した記事でした。残念ながらアドレスを控えておかなかったので、正確なご紹介ができませんが、エンジニアならではの興味深い記事でした。

それから1ヶ月もたたないうちに、今度は1年前までMicrosoft社の上級プログラムマネージャを務めていた人が、「5歳の息子がWindows Media Centerでビデオが見れないと言ったので直そうと思ったら目も当てられない状態になったので、以後はUbuntu派生ディストリビューションのLinuxMCEを使うことにした」とブログに書いているという報道がありました。

いくらVistaの評判が悪くても、やはりMicrosoft社はソフトウェア界の巨人です。そのエンジニアの言うことは、それなりに信頼性があると考えていいでしょう。そして、そういう信頼性のある情報が、次々にWindowsよりもUbuntuの優れている点を発信しているのです。このことは、あなたがUbuntuを使う88番目の理由としてちっともおかしくないのではないでしょうか。



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Ubuntu Tips
勢力的に活動を続けるViva! Ubuntuから、またまた新しい企画が登場したようです。今度の企画は、一般ユーザーにとって敷居の高いコマンドをまとめているようです。必要のない人も多いとは思いますが、困ったときには役に立つかもしれません。まだ始まったばかりのようですので、今後に注目です。





「あなたがLinuxを使う23の理由」

2007/09/27 09:46

このブログはなぜUbuntuを選ぶべきなのか、その理由を書き綴っているわけですが、世界を見渡せば同じような企画があります。「なぜLinuxのほうが優れているのか」という英語サイトでは、このブログと同じような主張が、より詳しく、正確かつ読みやすく展開されています。それもそのはず、著者はLinuxに10年のキャリアのあるUbuntuコミュニティの方なのです。

このサイトでは、LinuxがWindowsに比べて優れている理由を23あげています。また、公平なことにWindowsを使わねばならない場合を4つあげてあります。いずれも非常に説得力のあるものですから、英語に堪能な方は是非ご一読をお薦めします。

http://www.whylinuxisbetter.net/





Ubuntuは教育現場でも活躍します。

2007/10/05 21:31

Ubuntuには、Edubuntuという教育向けに特化したパッケージがあります。Edubuntuは、幼児向けのパズルから小学生程度、中学生程度などさまざまな年齢の子どもらの教育に利用できるアプリケーションが搭載されています。たとえば、語学や算術、社会や理科などの教科に対応したアプリケーションがあります。高校生程度になればもう独自の研究やレポート作成も行いますから、当然オフィス系ソフトのような一般社会人が使うアプリケーションも含まれています。なかなかよく考えられています。

しかし、日本語化のされているアプリケーション、あるいは日本の状況に対応したアプリケーションは多くありません。日本の児童なら、ABCではなくアイウエオを勉強するのでしょう。そういった細部までの日本語化はされていないわけです。

しかし、だからといってEdubuntuが日本の教育現場にとって無用のものであるというわけではありません。というのは、Edubuntuは、ネットワーク型のOSであるLinuxの特徴をよく活かし、教室内でのネットワーク型の使用を念頭において作りこまれているからです。具体的には、指導者の管理するコンピュータを核に、児童・生徒らがそれぞれの端末をシンクライアントとして接続し、使用するスタイルが考えられています。こうすることで、指導者による効率的な集団指導が可能になり、また、児童・生徒の使用する端末を安価に抑えることができるようになります。ひとりひとりに10万円近くもするような高価な機器を用意しなくとも、その数分の一の予算でそれ以上の効果が得られるというわけなのです。

EdubuntuのようなLinuxを教育現場に導入することは、ライセンス上の問題の発生を未然に防ぎ、プログラムを常に最新の状態に保つことができるというメリットもあります。マケドニアにおいては、Ubuntuを教育現場に導入することで、全生徒に学習用のパソコンを配布するプロジェクトがスタートしました。5年計画のこのプロジェクトで、生徒1人当たりの予算は70ドルだということです。

教育現場でUbuntuのようなLinuxが普及していくのであれば、今後はますますLinuxを使うことが当たり前になっていくでしょう。Ubuntuは、そんな将来性のあるLinuxの代表的なディストリビューションなのです。こんなことは、あなたがUbuntuを選ぶ89番目の理由にならないでしょうか。



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Go! Go! Ubuntu
元Macユーザーのブログです。いきなりWindowsを消してUbuntuユーザーにという大胆さ。是非お読みください。





Ubuntuは、世界経済の正常な発展に寄与します。

2007/10/09 12:18

アメリカでは大統領候補を決める予備選が白熱してきています。合衆国といえば民主主義の本場で選挙も公明正大というイメージがあるのですが、実際にはそうとばかりも言えません。各候補には企業が巨額の献金をしていますが、これはもちろん、候補者が当選の暁には自社に有利な政策を推し進めてもらいたいからにほかなりません。会計上のルールが公明正大であるという以外は、実際には政治と金の問題はどこの国でも大差ないのかもしれません。

そして、Microsoft社をはじめとするIT系企業もまた、巨額の献金を行っています。では、Microsoftが求めている政策とは何でしょう。政府の基礎研究補助金や税制のほかに、意外なところで移民政策です。どういうことなのでしょう。
Microsoft社は、今年、カナダに開発拠点を作りました。本当は本社のある合衆国内に作りたかったのですが、合衆国の移民法が邪魔になってできなかったのです。なぜでしょう。それは、Microsoft社が、世界中から「ベスト・アンド・ブライテスト」と呼ばれるトップクラスの頭脳を集めようとしているからです。いや、もともとこういった人々は、留学という形で合衆国内の大学にやってきます。アメリカの理数系大学では、外国籍の学生の方が多いほどだとさえ言われるのです。世界中からの優秀な頭脳を一流の大学で鍛え、その人材をMicrosoftは雇い入れようとします。けれど、ビザ発給を規制する移民法があるため、一定数以上の雇用はできません。しかたがないからカナダに拠点を置くというわけなのです。そして、次期大統領候補には、この移民法の改正を強く求めているということになるわけです。

Microsoftが優秀な人材をそれなりの報酬を払って雇うのは、それはそれでけっこうなことでしょう。けれど、これが世界経済にどういう影響を与えるかと考えると、ちょっといびつな未来が見えてきます。つまり、優秀な頭脳が合衆国一国に集中し、また、優秀な頭脳の働ける場所が合衆国一国に集中していくということです。Microsoft社のWindowsは、いまのところ実質的に世界中のパソコンの標準となっています。その標準技術の開発に参加できるのは合衆国で働く人だけであり、それも、世界から集められたトップクラスに限られます。ということは、合衆国以外ではOS開発の技術が育たず、それを支える頭脳も合衆国に流出してしまうということです。

これは、単純に国際間の技術競争力の問題ではありません。合衆国が世界の頭脳となり、その他の諸国は手足に過ぎないという歪んだ「国際分業」は、世界の富の偏在を助長していきます。結果として、国際経済はますますいびつなものになっていくわけです。

しかし、Ubuntuに代表されるようなLinuxその他のオープンソースソフトの開発であれば、技術者は自分の国を一歩も出ることなく、本来あるべき場所で最先端の開発に携わることができます。全ての技術はインターネット上のやりとりで進化していくからです。「ベスト・アンド・ブライテスト」の流出もなく、富の偏在も起こりにくくなります。

なぜMicrosoft社のような私企業で、こんなことができないのでしょう。インフラはあるのですから、Microsoft社の技術者だって、なにもアメリカに集められる必要はないのではないでしょうか。いいえ、私企業では、労務管理や企業秘密管理の必要が生まれます。「ネットで仕事ができるから」といって、そうさせてくれないのが企業の企業たるところです。世界中の国で販売されるWindowsの代金から生まれる利益の大半が合衆国に吸い上げられ、そこで何に使われるかといえば、さらに利益を生み出すための政治ゲームに使われる。そして、その結果として何が起こるかといえば、頭脳と富のますますの偏在です。これは、もともと巨大な労働力を抱えているアメリカ合衆国にとってさえ、決して望ましい経済のあり方ではないはずです。

本当に望ましい経済発展のあり方とは、世界中の人々がそれぞれに自立し、その上で助け合い、情報や資源を必要に応じて分かち合っていくことではないのでしょうか。他国の自立を損ない、情報や資源を独占しようとする考え方は、本来はもうとっくの昔に過去のものとして葬り去られるべきものではなかったのでしょうか。Linuxを含めたオープンソース・ソフトウェアを合衆国以外の多くの国の政府が支援するのも、故のないことではないのです。

あなたがUbuntuを使うということは、いびつな世界経済の進路を裏付けている、いびつな独占状態を改善することにつながります。ささやかな国際貢献を感じられることを、あなたがUbuntuを使う90番目の理由にしてもいいのではないでしょうか。



本日のサイト紹介。
 うぶんとぅ入門
Ubuntu導入に役立つ情報を集めるサイト。まだスタートして日が浅いのですが、役に立つように丁寧に作りこまれています。入門者は要チェック。





Ubuntuは、もちろんプログラマーの味方でもあります。

2007/10/15 16:37

一般にLinuxは一般のパソコンユーザーには難しく、むしろプログラマーなどのIT技術の専門家に愛用される傾向がありました。しかし、Ubuntuは、仕事や家庭でパソコンを使うような一般ユーザーが使い易いように工夫して組み上げられています。Ubuntuなら、「Linuxは素人には無理」という常識を、過去のものと笑うことができます。若い人から高齢者まで、老若男女を問わず使えることを目指しているのがUbuntuなのです。

しかし、一般ユーザーの使い易さを狙ったということは、逆に、本来のLinuxユーザーであるプログラマーにとっては使いにくいものになっているということを意味しないでしょうか。いいえ、必ずしもそうではありません。もちろん、余分な機能を一切切り捨てたいという考え方の人々や既に慣れ親しんだディストリビューションの環境を変えたくないという人々にとっては、無理にUbuntuを使う理由はないでしょう。また、現状では、Ubuntuの日本語環境とプログラミングで使うアプリケーションの間の相性がいまひとつよくないという話も聞いたことがあります。しかし、一般的な話では、UbuntuはプログラマーなどIT専門家にとっても使い易い環境を提供してくれるのです。

たとえば、Ubuntuにはバージョン7.04以降、Sun MicrosystemsのJAVA開発環境であるJavaテクノロジースタックが提供されており、ごく簡単にインストールできるようになっています。これは、Sun Microsystemsが公式にサポートしているものです。また、ダイナミックなウェブコンテンツを含むウェブサイトの構築に適したLAMP環境の構築も非常に簡単に行うことができます。

このように、Ubuntuは、一般ユーザーをターゲットにしながらも、コアなユーザーであるプログラマーに対する目配りも忘れていません。こういったユーザーを常に引きつけておくことは、Ubuntuのコミュニティを充実させ、開発をより継続的で確固なものにしていきます。

こういった意味でも将来性が期待できるということは、あなたがUbnutuを選択する91版目の理由として資格をもつはずです。





Ubuntuは、サーバー管理者にも役立ちます。

2007/10/16 19:56

サーバーとパソコンは、基本的な部分では多くのものが共通していますが、それぞれ重点を置いている機能が異なります。多くのサーバーでは、処理速度よりも堅牢性が重視されます。24時間稼働させ続けることが多いため消費電力が低いことが望ましく、その一方でグラフィックボードなどユーザーインターフェイスに関係してくる部分は低機能でかまいません。データを貯蔵する関係上ハードディスクは大容量である必要がありますが、それ以外のハードウェア要件はあまり高くありません。

このようなサーバーの特徴に合わせ、OSもサーバー用とパソコン用のデスクトップタイプとはかなり違います。Windowsにもサーバー用に特化したOSがありますが、Ubuntuでもインストール時にサーバー用を選択することができます。サーバー用のUbuntuは、デスクトップ用のアプリケーションやデスクトップ環境を除いた軽量版になっています。もちろん、管理上その方が便利であれば、必要なデスクトップ環境を追加インストールすることは非常に簡単です。

サーバー用のUbuntuは基本的なものですから、Linux一般の特徴であるサーバーOSへの適性を備えています。堅牢であり、セキュア、安定しています。LAMP環境の構築によってWebサーバーとしても十分な能力を発揮します。

Ubuntuには、このほか、サーバー管理者にとって強力な武器が備えられています。これはUbuntu提供元のCanonical社とサポート契約を結んでいる場合に限られるのですが(一般ユーザーではほとんど必要のないサポート契約は、サーバー管理者にとってけっこう重視される要因になります)、Landscapeというシステム管理ツールが提供されるのです。

Landscapeは、サーバーやデスクトップなどネットワーク内のコンピュータをグループ化し、そのパッケージ管理、システム更新、セキュリティ管理などを行います。たとえば企業内で多くのサーバーやパソコンが混在してネットワークを形成している場合、それぞれのシステムやアプリケーションの管理をそれぞれのユーザーに任せていると、ときとしてセキュリティ上の問題や安定性の問題を引き起こす場合があります。こういった問題を、サーバー管理者が未然に防ぐことができるのがこのアプリケーションなのです。

個人がUbuntuを小規模に導入する場合には、こんな機能は不要でしょう。けれど、将来、企業全体でOSをWindowsからLinuxに移行することを検討するような場合には、こういった管理支援ソフトの有無や使い易さがその後の業務に大きな影響を与えていくことになります。そういった将来を見越したツールまでが備えられていることは、あなたがUbuntuを検討する92版目の理由に加えられるかもしれないのです。





Ubuntuなら話題のFonも簡単です。

2007/10/17 01:17

外出先どこでもネットに接続できたらいいのに。こんな願いをわずか2000円ほどで実現できる企画があるのをご存じですか。Fonは、世界中で、登録ユーザーの一人一人が自分のネット接続を無線LANで開放することで、「みんなでWi-Fi」を実現しようという企てです。まだまだ始まったばかりなので、現実には「どこでも接続」というわけにはいきませんが、既に日本国内だけでも1万箇所以上のアクセスポイントがあり、着実に増加を続けています。試しに私の住むエリアを検索してみると、私以外に5人のユーザーが無線LANを開放していることがわかります。この調子でユーザーが増えれば、やがて本当に、「どこでもネット接続」が可能になる日がくるかもしれません。

Fonは、実用的には無線LANの発信装置をWebにつながっているルーター(あるいはモデムや終端装置)に接続するだけです。この無線信号をパソコン側で受信するのですが、信号は通常のローカルのネットワークと、公衆用のネットワークにわかれています。自宅ではローカルのネットワークに接続し、外出先では公衆用のネットワークに接続するわけです。

ですから、あなたのパソコンが無線LANに対応していれば、Fonの装置(フォネラと呼ばれます)を2000円程度で購入するだけで準備は完了します。無線LANの受信装置を内蔵していない場合は無線LANカードやUSB接続の無線LANアクセスポイントを数千円で別途購入することになりますが、たいした出費ではないでしょう。

問題はここからです。WindowsでもMacでも、無線LANの接続はけっこう面倒なものです。Fonの関連のWebサイトにも接続の方法がいろいろと解説してありますし、たいていの場合はマニュアルと首っ引きで試行錯誤をしなければなりません。ところが、Ubuntuの場合(無線LANのハードウェアさえきちんと認識すれば)、あとはパネルに表示されたネットワークのアイコンをプルダウンしてFonを選ぶだけ。何も考えず、何も調べずに、ほとんど直感的に操作ができます。実際、私もFonの端末とUSB式の無線LANアダプタを購入し、箱を開けてわずか30分後にはもうFon経由でネットに接続していました。驚くほどの簡単さでした。

どんな夢のような企画も、ユーザーが苦労して設定しなければならないのでは広まりません。Fonもその通りです。Ubuntuなら、なんの苦労もなしにFonに接続できます。そして、Fonは、単に自宅内のネットワーク環境を無線LANに変更するというだけの目的でも非常に重宝なものです。込み入ったLANケーブルに頭に来ている人や家庭内モバイルで不便な思いをしている人には、ぜひFonの導入を勧めます。そして、オマケとして「どこでもネットに接続」の環境がやがて手に入るのであれば、こんなにいいことはないではありませんか。

苦労せずにFonのような素晴らしい企画に参加できること、これは、きっとあなたがUbuntuを選ぶ93番目の理由になることと思います。





Ubuntuには、お楽しみ企画もあります。

2007/10/17 20:22

Ubuntuの公式サイトに行ってみましょう。公式ショップへのリンクが見つかるはずです。ここでは、Ubuntu公式のTシャツや帽子、マグカップやデイパックなど、さまざまなグッズが販売されています。以前には夏向きのラインナップだったと思うので、季節によって商品を変えているのかもしれません。なかなか細かいところまで念が入っています。

こんなお楽しみ企画がライブCDやDVD、そしてUbuntuをサポートするCanonical社の資金源であるサポートの販売に混じって提供されているあたり、Ubuntuには楽しい遊び心があります。ちなみに、ライブCDは、基本的には無料で送ってもらえますが、もちろんダウンロードが手っ取り早いですし、場合によってはオークションなどで購入するのがかえって楽かもしれません。

さらに、Ubuntuにはコミュニティの自主企画であるfull circleというオンラインマガジンもあって、現在第5号までが発行されています。無料でダウンロードできます。残念ながら日本語化はされていないのですが、画像が豊富なので、眺めているだけでもずいぶんと面白いものです。

こんなふうに、Ubuntuを取り巻く様々な制作物が作られるのは、Ubuntuが多くのクリエーターの心をとらえる力をもっているからでしょう。音楽や動画など、これからもUbuntuに関連した「お楽しみ」はひろがっていくと予想されます。

みんなでわいわいと楽しい雰囲気があることは、あなたがUbuntuを選ぶ94番目の理由にはなりませんか。





Ubuntuの進化を実感 - Gutsy Gibbonリリース!

2007/10/19 22:24

昨夜、Ubuntuの新版(7.10)であるGutsy Gibbonがリリースされました。日本語ローカライズ版も素早い対応で本日リリースされています。

早速これをインストールしてみたところ、明らかな進歩が各所に見られました。まず目を引くのは、なんといっても標準で搭載された3D効果です。グラフィックボードを搭載していないような普及型のパソコンでも十分に動作する程度の実用的な3Dがデフォルトとなっており、機械の性能によってはさらに高度な3Dも楽しめるという心憎い設定です。

さらに、ハードウェアの対応がよくなり、以前は一部の機械で正常な解像度を設定するためにちょっとハードルの高い設定をしなければならなかったのが、デフォルトでOKになりました。電源管理にも改善が見られるようですし、制限つきドライバを使うのもさらに便利になったそうです。

私にとって嬉しかったのは、タッチパッドの設定がデフォルトで行えるようになったことでしょうか。以前からこれは可能だったのですが、追加のプログラムをインストールしなければなりませんでした。それが不要になったのです。デスクトップの外観の設定も、以前はフォントやテーマなど設定する項目ごとに別々のプログラムを立ち上げなければなかったのですが、それが統一されました。全体として、ウィンドウズでいうコントロールパネル回りがすっきりした感じです。

さらに、デュアルブートしているWindowsのディスクに直接書き込みができるようになりました。これで、WindowsユーザーがUbuntuを並用するのがますます楽になるわけです。痒いところに手が届くOSです。

Ubuntuの人気をはっきりと証明するのは、オフィススイーツであるOpenOfficeの起動スプラッシュ画面の片隅に、Ubuntuのロゴが入ったことです。多くのソフトウェア開発者が、Ubuntuへのサポートを示してくれるのは心強いものです。

目に見えない基本機能でも、例えば起動時間が短くなったとか、消費電力を低下させるためのプログラムが組み込まれたなどの改善があります。半年後とのアップグレードでも、実に着実な進歩を見せているのです。これは、「見かけの他は何が変わったの?」と疑問を呈されるようなどこかのアップグレードとはまるで違っています。

これを機会に、ぜひ、あなたもUbuntuを試されてはいかがでしょうか。

日本語ローカライズ版はこちらです。





Ubuntuのコミュニティにはいろいろな出会いがあります。

2007/10/22 20:24

Linuxの世界では、コミュニティの存在が特に重要な役割を果たします。コミュニティはもちろん、Linuxの専売特許ではありません。例えば、Windowsを取り巻く世界にも存在します。掲示板や質問サイトにわからないことを書き込むと、即座に誰かが答えてくれます。あるいは、過去のそんなやりとりを検索して、似たような状況から脱出することができます。こういった人と人の助け合いが、インターネットの世界でいうコミュニティの重要な要素です。そういった助け合いの関係が、Linuxを取り巻く人々の間では特に濃密なのです。

これは、別にそういった取り決めがあるわけではありません。けれど、わからないことや困ったことがあれば、きっと誰かが助けてくれます。それを期待していいのがUbuntuをはじめとするLinuxです。逆にいえば、特定の商用アプリケーションを除けば基本的にはお金を出しても誰も助けてくれない世界です。多くの人が、先達や仲間に助けられてスキルを身につけてきたわけです。だからこそ、新入りのあなたを喜んで助けてやろうと皆が思うのです。

1年半ばかり前、私は、全く何の予備知識もなく、いきなりUbuntuをインストールしました。ぶっつけ本番で手探りをしてもなんとか動くのが、最近のLinuxです。ところが、基本的なところはそれでどうにかなっても、細かな使い勝手や高度な使い方をしようとすると、とたんに壁にぶつかってしまいます。困ってしまいました。

しかし、私はインストール直後から自分の備忘のためにブログをつけていました。そのブログに困った状況を書き込んでいると、「じゃあ、こうやってみたら?」「こういう解決方法があるよ」と、天の助けのようなコメントが飛び込んでくるようになったのです。さらにUbuntuのユーザーフォーラムに登録し、問題を書き込むと、打てば響くような答えをもらえました。そんなやりとりが楽しくなり、フォーラムのあちこちを覗いていると、「なんだ、これならこうやったら解決するじゃないか」というようなことで悩んでいる人を発見しました。使い始めて数ヶ月の初心者の自分がもっと初心者の人にアドバイスしたときのドキドキした気持ちときたら。そして、それが少しでも役立ったとわかったときの嬉しさといったら。そう、こういう積み重ねがコミュニティを形作っていくわけです。

そして、他の人がUbuntuをどんなふうに使っているのか興味が湧いてきて、ブログを検索してみました。すると、様々な人々が、様々なことで悩み、喜び、活用し、そして知恵を惜しみなく公開しているのです。そんなブログの気になる記事に書き込みをすることで、ネット上だけとはいえ、多くの出会いを経験しました。

そんな小さな出会いの中で、Ubuntuユーザーには実に様々な人々がいることを知りました。IT技術系の人々が多いのはもちろんですが、意外にもデザイナーや音楽に詳しい人々が多いのも驚きでした。私のような事務職にも出会います。出自は様々でも、皆、Ubuntuを愛用しています。そう、この豊富な人々こそがUbuntuの魅力なのです。

Ubuntuユーザーは、こんな日常的に出会う先輩や仲間ばかりではありません。Linspireという別の人気ディストリビューションの前CEOもUbuntuユーザーですし、世界有数のパソコンメーカーDellの会長もUbuntuを使っています。Ubuntuの創始者であるシャトルワース氏はショッピングサイトに欠かせない認証システムの開発者で、そのベンチャー企業売却によって巨万の富を得た人です。多くの人はこういった成功物語に注目しますが、しかし、実際にはお金を儲けることよりも、その後にどう生きるかということが本当に重要なことなのでしょう。氏は宇宙旅行者として地球の外に飛び出し、そして世界中の人が愛するLinuxディストリビューションを仕掛けました。天性の冒険家であることがその生き方から伺えます。そんな常識にとらわれない自由闊達さが、Ubuntuの基本的な性格を形作っているように思えます。

こんなふうに、多くの人々がそれぞれの場所でそれぞれに助け合いながらUbuntuを動かしているわけです。単純に自分のパソコンのプログラムを便利にするという以上の意味が、Ubuntuをインストールすることにはあるのです。

あなたが意味深いコミュニティに参加していくことを、ぜひあなたがUbuntuを選ぶ95番目の理由にしてください。





Ubuntuには、奇妙な名前がついています。

2007/10/22 20:57

イボのあるイボイノシシ、白髪のハリネズミ、陽気なアナグマ、敏捷な雄ガモ、トガってるイモリ、元気な子鹿、根性のあるテナガザル。こんなふうに並べて何のことだかわかる人はほとんどいないでしょう。これは、元の言葉では、Warty Warthog、Hoary Hedgehog、Breezy Badger、Dapper Drake、Edgy Eft、Feisty Fawn、Gutsy Gibbonです。これでもまだわからない人の方が圧倒的多数。これは、歴代のUbuntuリリースに付けられたコードネーム、というよりも愛称です。Dapper以後はABC順に名付けられ、Gutsyの次はHardy Helonとか。頭文字をそろえるのもすっかり伝統になってしまいました。

これがMacintoshならどうでしょう。ジャガー、パンサー、タイガー、レオパルドと、いかにも強そうで格好いい肉食動物が並びます。イボイノシシやハリネズミ、イモリなんかを愛称にするなんて、馬鹿げていると多くの人が思います。

けれど、よく考えてみたら、この世界は他者を倒していく攻撃的な動物だけでは成り立ちません。年寄りのハリネズミもいれば子鹿もサギもアナグマも、さまざまな動物がそれぞれのニッチを守り、他の動物たちと関わり合いながら生きているのが自然界です。そういった多様性に目配りを忘れない姿勢が、この面白い名前に反映されていると思うのは穿ち過ぎでしょうか。

4.10、5.04、5.10、6.06、6.10、7.04、7.10。これもまた、わからない数字でしょう。これは、それぞれのバージョンに付けられた数字です。たとえば、Ubuntu 6.06 Dapper Drakeは、私が初めて使ったLinuxというわけです。

通常、バージョンを表す番号は、通し番号が使われます。そして、たいていはメジャーアップデートごとに最初の数字が上がります。たとえば、Mac OSは、7.0の次が7.2、その次が7.5、7.5.3、7.6とバージョンアップが進み、メジャーアップグレードがあって8.0、8.5、8.6と進んだように記憶しています。欠番はありますが、それは開発上の都合で生じるようで、基本的には順番にひとつずつ上がるのが慣例です。

ところがUbutnuでは、あっと驚くような、あるいは笑ってしまうような番号付けが行われています。6.06は2006年6月のリリースで、7.04は2007年4月、7.10は2007年10月がリリース日です。何のことはない、リリース年と何月かを数字で表しているに過ぎないわけです。

こういった慣例破りの番号付けや奇妙なネーミングは、多くの人から眉をひそめられてきました。けれど、「わかりやすいからいいじゃない」「面白いからいいじゃない」という自由闊達な姿勢が、そんな批難を軽やかに躱してきました。すべてにおいてとらわれがないのがUbuntuの特長なのです。

こんな奇妙な名前がついていることは、あなたがUbuntuを拒否する理由になるでしょうか。それとも、あなたがUbuntuを選択する96番目の理由になるのでしょうか。





Ubuntuは、アフリカの言葉で「友愛」です。

2007/10/23 21:21

Ubuntuのパネルの「システム」をプルダウンすると、「Ubuntuについて」というノートを見つけることができます。ここに、「名前について」という説明がありますので、以下に全文を転載しましょう。

Ubuntu は人間同士の信頼や、お互いの関わりについての南アフリカの倫理的な概念です。この言葉はズールー族の、そしてコサ族の言語からきています。Ubuntu (「oo-BOON-too "ぅぉー ぶーん つぅー"」と発音します)は伝統的なアフリカの概念で、南アフリカ共和国の創設原理のひとつと見なされ、アフリカのルネサンスについてのアイデアに繋がっています。
Ubuntuの根本原理を大まかに訳すと、「他者への思いやり」です。別に翻訳してみると、「すべての人類をつなげる普遍的な分かちあいの絆を信じること」といえるでしょう。

    「Ubuntu な人とは、オープンな性格で他人に貢献する気持ちがあって、自分以外を肯定的に捉えられる人のことです。Ubuntu な人は自分が大きな世界につながっているという確信から生まれる適度な自信をもっているために、他人の能力や親切をねたみません。他人が馬鹿にされたり落ち込んだりしたときには共に落ち込み、他人が苦しんでいるときにはその気持ちを共にします」
Desmond Tutu 大司教

Linuxベースのプラットフォームとして、Ubuntuオペレーティングシステムはソフトウェアの世界にubuntuの精神をもたらします。

 
「きれいごとならいくらでも言える」というのは紛れもない事実でしょう。しかし、概念は言葉によって規定され、概念が実態を形作っていくというのも(特に目に見えないソフトウェアのような世界においては)また事実ではないでしょうか。「自分が大きな世界につながっているという確信」ほど、現代に求められているものはありません。Ubuntuは、そんな概念を体現することを願って組み上げられたディストリビューションなのです。

現に、Ubuntuは商業的には無視されてしまうようなローカルな言語にも対応しています。特殊なITリテラシーがなくとも使えるように、できる限りわかりやすく(しかし限界はありますが)工夫されています。現代のOSでは珍しいことではありませんが、感覚機能に障害のある人々にも使いやすくできるようなオプションを用意しています。「人間(人類)のためのLinux」を標榜し、できる限りそれに近づこうとしているのがUbuntuなのです。

こんな理念を共有できるということは、あなたがUbutnuを選択する97番目の理由にはならないでしょうか。





UbuntuはUbuntuです。

2007/10/25 21:26

あなたがUbuntuを選択すべき理由はいろいろありますが、結局のところ、最後の決断は、「それがUbuntuだから」ということに尽きるのではないでしょうか。

技術の進化した今日、WindowsでもMacintoshでもUbuntuでも、あるいはその他の様々なOSでも、一般ユーザーのできることに大差はありません。日常の使用では、Windowsは少しだけ強情でMacは少し洒落ていて、Ubuntuは少し土の匂いがするとか、ほとんどそんなイメージでしか語れないような気さえします。

そんななかで私がUbuntuを選択しているのは、これが自分の手に馴染むからです。そしてその感覚は、個人に特有のものでしょう。
だから、「やっぱりWindowsが楽だね」「Macは最高だよ」という感覚の人がいても、それはそれで当然だろうと思います。

最終的にあなたがUbuntuを選択するかどうかは、あなたがUbuntuを使って決めればいいことです。そして、そのときに理由を尋ねられたら、「だってこれはUbuntuだから」と笑って答えましょう。 個人の選択に、それ以上の理由はないのですから。あなたがUbuntuを使う99番目の理由として、これ以上のものはないでしょう。





いい加減で幸せ、Linux

2007/10/24 20:21

Ubuntuが属するLinuxの世界は、適当でいい加減です。といったら、Linux関係者に「とんでもない!」と批難されるでしょうか。いえ、悪い意味で使われることの多い「適当」とか「いい加減」のもともとの意味は、「ちょうどいいぐらいに」ということではなかったでしょうか。人間が使うのにちょうど適した頃合が、Linuxの世界にはあるわけです。

たとえば、Windowsでソフトをひとつ、インストールするとしましょう。代金を支払って買ってきたソフトであれ無料でダウンロードしたソフトであれ、たいていはライセンス契約書や使用許諾書を読まねばなりません。読まずにインストールすることももちろん可能ですが、その場合、書面に書かれていたことを知らずにそれに同意することになりますから、一抹の不安が残ります。実際、無償で配布されているソフトの中には、実はスパイウェアやアドウェアであるものが存在します。しかし、こういったものでも、使用許諾書に「ユーザーのデータを読みますよ」「広告を表示しますよ」と明示してあれば、合法的に配布できるわけです。それを承知の上でユーザーがインストールしたのだということになってしまうからです。

いっぽうのLinuxでは、多くのプログラムがGPLなどのオープンなライセンスの下で配布されています。プログラムの使用はライセンス契約になりますから、ライセンス条項を読まねばならないことはWindowsの場合と同じです。けれど、実際にはインストールの度に読んで確認する必要はありません。なぜなら、ライセンスの種類はそれほど多くないからです。たとえば、「GPLで配布されています」と明記されているプログラムのライセンス条件は全て同じです。ということは、最初に一度だけGPLを読んで理解し、それに同意できれば、以後はもうGPLで配布されているプログラムに関しては改めて読み直す必要はありません。それ以外のライセンスに関しても同じです。何種類かあるライセンスをそれぞれ1度だけ読んでおけば、あとは気にするとしてもそれがどういうライセンスで配布されているのかをチェックすることぐらいで済みます。結果的に、「適当」で「いい加減」に、オープンなソフトをどんどんインストールしていけるわけです。

Linuxは、「こうでなければならない」ということが非常に少ない世界です。プログラムが気に入らなければ、別のものに変えることは簡単です。たとえば、Ubuntuのデフォルトのデスクトップ環境であるGnomeが気に入らなければ、KDEやXfceといった代替の環境にほんのわずかの回数のクリックで乗り換えることができます。そのほかにも数多くの代替プログラムがありますし、プログラミングの心得のある人なら既存のものに手を加えて新たなプログラムを組むこともできるでしょう。デスクトップ環境に限らず、あらゆるアプリケーションで同じことがいえるのです。この「ユルさ」が、Linuxの特徴だといっていいのではないでしょうか。

Ubuntuは優れたディストリビューションですが、必ずしも全ての人を満足させるわけではありません。土色のその基調カラーをクールではないと感じる人もいますし、ライセンシングに関する考え方が厳格過ぎる、あるいは緩すぎると感じる人もいます。「もっとこんなところを変えればいいのに」と思ったら、Ubuntuの開発に自ら参加して意見を述べることもできますし、もっと簡単に、Ubuntuを改変した独自のディストリビューションを作って配布することもできます。こんな分派活動が眉を顰められる世界も、世の中には少なからずあります。しかしLinuxでは、「ああ、そういうのもアリだよね」と温かい目で見られます。なぜなら、それが自由であることがそもそもの出発点だからなのです。

基本となる考え方が明確だから、その上にのっとって自由な発想が展開できます。基本のルールがしっかりしているから、そこさえ押さえておけば細かいことにやかましくいう必要がなくなります。基礎部分のプログラムがしっかりしているから、少々強引な操作をしても操作不能になる危険が小さくなります。こんなふうに、Linuxの世界は、根っ子がしっかりしているから、「適当」で「いい加減」で、そして幸せです。

Ubuntuは、プログラミングのことなど何も知らない一般のパソコンユーザーがLinuxに踏み込む最も簡単な入口のひとつです。そして、その入口を通れば、こんなふうに人間にとって適当で、ちょうどいい加減な幸せな世界がひろがっています。これが、あなたがUbutnuを選ぶ98番目の理由だというわけです。





Ubuntuを使うのは、あなたの決断です。

2007/10/26 21:33

私がなぜUbuntuを使っているのか、その理由をもとに、このブログを書き綴ってきました。これは、あなたにUbuntuを勧めるということ以上に、一種の道具自慢であったのかもしれません。私が使っているUbuntuという道具は、こんなところが優れているんだよと、その理由を100ほどもあげてきたわけです。

人間の自慢話にはきりがありません。私のUbuntu自慢は、100といわず、いくらでも出てくるかもしれません。しかしまた、別のUbuntuユーザーには、別の自慢話があるでしょう。たとえば、私はUbuntuをサーバーのOSとして使ったことがありません。Ubuntuをサーバーに使っている人なら、きっとサーバーとして使うときに気づく長所を語ることができるでしょう。あるブログでは、星座シミュレーションのアプリケーションの魅力が語られていました。そういった趣味のない私には、これはUbuntuを使う理由にはなり得ません。ゲームにしてもそうですし、学術的な各種アプリケーションや、Latexと呼ばれる組版システム、動画編集、音楽編集など、私が知らないが故に書けない分野はいくらでもあります。そして、それぞれの分野で、それぞれのアプリケーションの魅力が、Ubuntuの魅力にさらにいくつもの「理由」を追加していくわけです。

ですから、「あなたがUbuntuを使う100番目の理由」は、私ではなく、あなたが決めてほしいのです。あなたがあなた自身の仕事、趣味、専門、嗜好、センスの上に立って、「ああ、Ubuntuってこんなこともできるんだ」と納得することが、きっと出てくるはずです。それをぜひ、あなたがUbuntuを使う100番目の理由にしてほしいのです。





Ubuntuの本当のところはどうなのか? 連載後書きにかえて

2007/11/01 17:02

このブログでは、長々と「あなたがUbuntuを使う100の理由」を書き綴ってきたのですが、その目的は、まだまだ日本では知名度が低いUbuntuをできるだけ多くの人に知ってもらうことでした。数ヶ月の連載中にUbuntuの名前は徐々にひろまってきましたし、1つのテーマとしてのネタも尽きました。表題の「100」にも達したことですし、連載はこれにて終了します。ブログそのものは、テーマを変えてもうしばらく続けようと考えています。

さて、このシリーズの目的は、上記のように広報にあったわけですが、広報のためには情報の取捨選択を行います。そのため、目立つこと、話題になりやすいことを集中的に取り上げ、必ずしも全ての情報を同じような公平さで扱うことがありませんでした。嘘は書かなかったつもりですが(事実と違うことがあれば、それは私自身が誤解しているためです)、「いいこと」ばかり書いたので、読者の方々には現実とは異なったイメージが伝わった可能性もあります。そこで、今回は、「じゃあ、現実にはUbuntuはどのように受け入れられているの?」ということを、私の知る範囲で書いてみたいと思います。

●どのくらいの人々がUbuntuを使っているの?

まず最初にお断りしておかねばならないのは、世界中にどのくらいのUbuntuユーザーがいるのかということをいくらかでも正確に把握する統計は存在し得ないということです。私のようにUbuntu以外の環境を全く使わないユーザーの他に、限られた用途や場所で(例えば自宅でネットを見るときだけ)Ubuntuを使うユーザーもいるでしょうし、インストールはしたものの使わないユーザー、ライブCDで立ち上げたことがあるという程度のユーザーまで、使用の程度は様々です。どこまでをUbuntuユーザーとするのかで話は変わってきます。サーバーとしての使用を含めるのかどうかによっても数は変わります。どの程度の頻度でパソコンを使い、どの程度重要な目的に使うのかによって、統計の現れ方は変わってきます。

さて、全世界でどの程度の人々がUbuntuのようなデスクトップLinuxを使っているのかということを推測するひとつの数字は、Webアクセスの解析結果からもたらされます。自動巡回装置などによるアクセスを除いた多数のWebサイトへのアクセス結果を見れば、ネットに接続されているパソコンがどんなOSで稼働しているのかを推計できるというわけです。そのような数字のひとつとして、Linuxが0.81%という統計があります。90%以上を占めるWindows系OSと比べればもちろん、急速に回復中のMac OSの約6.5%と比べても微々たる数字です。Ubuntuは、この0.81%のさらに一部を占めるに過ぎません。1000人のパソコンユーザーのうち、ほんの数名だけがUbuntuを使っている計算です。

これはどのくらいの数になるのでしょう。全世界のネット人口はざっと7億近くとも推計されますが、これには携帯ユーザーなども入っています。世界のパソコンの台数は6億台以上ともいわれますが、どの程度の機械がどの程度稼働しているのか、実態は不明です。仮に世界に5億台のパソコンがあるとして、その1000台に2台の割合でUbuntuユーザーがいると仮定すれば、世界には100万人のUbuntuユーザーがいることになります。日本では、Ubuntuは人気を集めるようになってきているとはいえ、英語圏に比べればまだまだですから、そのうちのわずかしか占めないでしょう。1万人とか2万人とか、そういった桁ではないかと推定されます。これは、Ubuntuの英語フォーラムの登録者数が418,625人、日本語フォーラムの登録者数が1748人であることともある程度符合します。

結論として、世界中では100万人程度、日本国内では1万人程度の桁で、しかも相当な幅での誤差が予想されるというところではないでしょうか。

●Ubuntuは本当に普及しつつあるの?

ダウンロード数だけでいえばリリースごとに着実に増加しているようではありますが、これはあてになりません。「ライブCDで試してみただけ」とか、「ダウンロードに失敗して何度もトライした」というようなケースが数を増加させ、いっぽう、「自分のパソコンにインストールした後のCDを友達にあげたよ」とか、ネットワークインストールのケース、さらに派生ディストリビューションなど公式サイト以外からのダウンロード数がカウントされないからです。

普及しつつあることのひとつの根拠は、「人気」です。OSの人気投票を行えば、UbuntuはMac、Winに次いで相当な数字を集めるようになりました。Googleの検索数は、一定して増加を続けています。ブログ検索をかけると、毎日多数のエントリーがUbuntuについて触れるのを目にするようになってきました。火のないところに煙は立たない、人気があるということは普及を裏づけているのではないでしょうか。

もうひとつの根拠は、プリインストール機の発売です。日本では、まだ企業向け販売をある小さなメーカーが始めたばかりですが、欧米では既にDellがプリインストールモデルを4月から販売しており、イギリスでは先月にテスコ、アメリカでは今月にウォールマートという大衆向け量販店がそれぞれUbuntu(もしくは派生ディストリビューション)のプリインストール機を発売しました。こういったUbutnuマシンの販売数は直接Ubuntuユーザーの増加になるわけですから、普及にはずみをつけるものと考えて間違いないでしょう。

一方で、「Linuxブームは過去にもあったが、結局普及はしなかった」という冷静な分析も可能です。これに対する有効な答えはありません。今回もブームが終わればデスクトップLinuxなど誰も使っていないという状況になるのかもしれませんし、今度こそ本物になるのかもしれません。上げ潮の波が寄せては返しながらだんだんと高いところで止まるように、ブームが去っても着実にユーザーは増加しているのかもしれません。いや、ブームそのものがもう終わりかけなのか、まだこれからなのか、それさえもわかりません。正確な答えは、やがて歴史が教えてくれるのでしょう。

●Ubuntuは本当に使いやすいの?

本当です。少なくとも私にとっては。けれど、これはかなり限定的な条件つきでの話です。

まず、ハードウェアの相性の問題があります。本文記事で95%のパソコンが対応すると書きましたが、この数字はどうやらかなり過大に見積もられたもののようです。もちろんいろいろな技術によってそのぐらいの割合のパソコンでUbuntuを走らせることは可能だろうと思います。けれど、特別な知識のない人が行き当たりばったりのパソコンを、特に手を加えずにUbuntuで起動できるかどうか、その確率は5〜8割ぐらいではないかという気がします。統計をとったわけではないのですが、ブログ界の書き込みでの成功率から推計すると、だいたいそのあたりの気がします。

そして、Ubuntuで起動することに成功しても、全く問題なく全ての機能が使えるのはその数割の機械ではないかという感じです。つまり、起動からインストール、最終的な使用まで、全く問題なくスムーズに使えるのは全体のパソコンの1〜2割ぐらいしかないのではないかと思います。

残りのパソコンは、設定を変更したり追加インストールを行うといった比較的簡単な作業で完全に動作する場合、いくつかの機能が使えないのでちょっとの不便を堪え忍びさえすれば問題なく使える場合、きちんとした使用に比較的高度な知識を必要とする場合に三分されます。それぞれがどの程度の割合なのかは、推計する材料がありません。

ということで、もしもあなたに高度なIT知識がなければ、あなたのパソコンでUbuntuが使えるかどうかは運任せというのが偽らざる実状です。しかし、それでも私はUbuntuを勧めます。もしもうまく使えればラッキーだし、一部の機能が制限されていても、メリットはそれを補って余りあるからです。たとえば、私のノートパソコンはハイバネート(使用中の状態を保ったまま電源をオフにするスリープの一種)がうまくいきませんが、別にその機能が使えなくても使用に問題がないので、Ubuntuで使っています。

次に、Windows環境との小さな違いがあります。これは、気になる人にはずいぶんと「使いにくい」と感じられるでしょう。私はたまたまメイン環境がもともとMacだったので、Windowsよりはむしろ使い易く感じました。このあたりの感性は、個性とも絡んできますので一概に言えません。ですから、「Ubuntuは使い易い」というのは本当は正しくなく、「Ubuntuが使いやすいと感じる人もいる」というのが正しいのでしょう。

●Ubuntuは本当に優れているの?

他の場でも書きましたが、OSの優劣を論じるのは、さまざまな要因が絡んでくるため、無意味な場合が多いものです。「自分にとってこれが適している」という条件が、他の人に当てはまるとは限らないからです。

また、パソコンを取り巻く環境は日々変わります。たとえば、少し前までは「Ubuntuは動画を見るのに不便だ」という状況がありました。いまでは特定のソフトに依存する場合を除けば、Windows以上に簡単です。現在はUbuntuの方が圧倒的にウィルスが少ないというのは事実です。けれど、数年後にも同じかどうかは保証がありません。もしもLinuxのシェアがWindowsよりも増加し、Windowsのセキュリティが格段に向上すれば、Linuxのウィルスが増えるという事態が発生しないとはいいきれません。

ですから、「Ubuntuの方がWindowsよりも優れている」と、無条件に言ってしまうのは正確ではありません。あくまで私の感覚として、Webにメール、ワープロに表計算、写真の整理に音楽鑑賞といった程度のユーザーなら、きっとUbuntuの方がメリットが大きいだろうと思うといった程度です。

●最後に

このブログは、ある意味、「ブログとはこんなものだ」といった常識に対する挑戦でもあります。日本では、多くの人々が「ブログって、日記でしょ」というイメージをもっています。しかし、英語圏のブログを見ていると、日記ブログももちろん数多いのですが、きちんとテーマを決めてしっかり書き込まれたブログもいくらでもあることがわかります。そういったブログがあるからこそ、ブログのメディアとしての多様性も確保されているのだと思います。

このブログを展開しているのは、ニュースサイトの「読者ブログ」です。おそらく「読者ブログ」として期待されているものとは全く異なった傾向の内容になっているとは思うのですが、あえてそういった場の雰囲気のようなものを無視しました。枠組を越えていくことが新たな可能性を開くものだと思うからです。

Ubuntuをメインテーマにしたシリーズは終わりますが、今後も、ひとつにテーマを絞った別のシリーズとして、このブログをしばらく続けていこうと思います。